宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「モーゼの魔術と 二つの顔を持つ神」

2009年10月12日 | Weblog




フィンランドの伯爵であるモーゼ魔術の研究家が過去に日本で
出版され、現在は絶版になった本で、「封印されたモーゼ書の
研究」「封印された黒聖書の謎」という本があります。





内容はモーゼ第六・第七書の紹介と解釈を提示した非常に衝撃的なもので、

●「神には二面があり、白い神(上位神)と、黒い神(下位神)の両顔を持つ」
●「現在は、神の黒い顔の認識はキリスト教などによって
ことごとく排除され、黒い顔が悪魔と認識されている」
●「神はまた、自然の摂理でもあり、黒い神によって人間が自然を支配出来る」
●「モーゼの遺伝子を受け継ぐ日本人の中から救世主が出現する」
●「白い神の手は、人類に自然からの大災厄をもたらす」
●「現在は、白い神のプログラム通りに進んでおり、モーゼの
遺伝子を受け継ぐ者が、黒い神を召喚し、くい止めなければ、
人類の滅亡は避けられない」
●「ヒトラーは直感的な人物で、それを熟知してモーゼの魔術を研究し、
実行しようとしていたが、決定的な資質である、モーゼの遺伝子を
持たなかった為に、力を発揮出来ず、失敗に終わった」

といった、ある種の読み手にとっては過激で、またキリスト教を冒涜する
内容でもあり、原著には「無心論者の妄説」「環境破壊主義者の暴論」などの
非難が寄せられ、色々な方面から圧力がかかり、それによって出版が
止められ、図書館などからも排除されてしまったとの事です。

ともすれば、アジア人に偏見を抱きがちな欧州の人が、「日本から、モーゼの
遺伝子を受け継ぐ救世主が現れるだろう」と断言された事に、個人的に
驚きを隠せませんでしたが、「日本人ほど相応しい者はない」という事を前提として、
「モーゼ書の秘密」の方では、「第六の書」「第七の書」の護符と、神の
召喚呪文も、全種類ではないですが、掲載されました。

以下、これらの本からの抜粋です。

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「第六と第七のモーゼの書」は、いわゆる「偽典・外典」の類ではある。
しかし、この二つの古文書が、モーゼの口述に基づく事は明らかであるから、
決して出自が怪しいために排除されたのではない。

実は、宗教的な配慮によって、敢えて排除されたのである。
しかも、これら二書は、「絶対禁書」に指定され、未来永劫、公開する事が封じられた。
「絶対禁書」に指定したのは、ローマ帝国のコンスタンティヌス大帝である。
もし、これら二書が公開されれば、当時の宗教世界は大混乱に陥り、帝国の存亡に
関わる恐れがあったからである。

なぜなら、「第六と第七のモーゼの書」は、ユダヤ教の本質に関わる文書、すなわち、
「神とは何か」という、究極の命題を明らかにするものであったからなのである。
イエスもその事実を知って、本質を隠したのだ。
この文書を欠いている限り、ユダヤ教の本質は永遠に忘れ去られたままになって
しまうのである。
その本質とは、神には「白い神」と「黒い神」という二面性がある事、つまり「位相」が
あったという事なのである。
…………………………………………………………………………………………

「全てを刷新するとは、神を刷新すること」
これがヒトラーの口癖だったという。(中略)
しかしヒトラーは、召喚神術を修得する事が出来なかった。
彼は世界指導者としての才能には恵まれていたが、決定的な資質が欠けていたので
ある。
何度も指摘するが、「召喚神術」を修得出来なければ、神を支配する事も出来ない。
神を支配出来ない世界指導者は、自分の行った史上最悪の悪行(残虐性)によって、
邪悪なる独裁者に変身し、当然の帰結として抹殺される。
彼は文字通りの「獣」にはなれた。
しかし、モーゼにはなれなかったのである。
…………………………………………………………………………………………

モーゼは召喚神術の失伝を防ぐために、全ての呪文を書き残した。
これらの呪文を用いれば、神を召喚する事が出来るのである。
ただし、読者自らが試みれば判るだろうが、容易には神は出てこない。

「わが種を受けた者のみ、この法術を得る事が出来るだろう」(第六のモーゼ書)

「わが種を受けた者」、すなわち、「モーゼの遺伝子」を受け継ぐ者のみが、
召喚神術を修得し、人類の救済者になりうる。
世界指導者にも、血統があるのだ。
…………………………………………………………………………………………

「白い神」は、人類を否定しているのである。
「反自然的な存在」として、排除しようとしているのである。(中略)
ここで、我々に救いの手を差し伸べてくれるのが、「黒い神」なのである。
人類は既に、「文明」という毒を食べてしまった。
ここで、そのまま安からに死んでいくか、それとも皿まで食うかが、運命の
分かれ目となる。
安らかに死にたければ、このまま現状に身を任せていればいい。
皿まで食いたければ、「黒い神」を召喚して、これに命ずる他はないのである。」

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こうした解釈では、外典、禁書に指定されているモーゼの魔術書は、単なる
奇跡を見せるためのものや願望実現のためのものではなく、もっと奥深い意味が
隠れているという事になります。

この本の著者である、プフェッテンバッハ伯爵は、ユーモア精神の持ち主である
反面、偽善や欺瞞に対する鋭い見方を持ってられるようで、80年代頃に、
それまで手がけていた会社や、自然保護活動も一切止められた理由を、このように
語られています。

「初めは自分でも良い事をしていると思っていた。
絶対的に正しい事をしていると思っていた。
でも、内心では判っていたんですよ。「自然に優しい工場」なんてものが、嘘っぱち
だって事をね。
勿論、何もしないよりはマシかもしれない。
しかし全体を見回せば、水爆を落とすか、原爆を落とすか、その程度の違いしか
ないんですよ。

それに、今までさんざん自然を破壊して文明を発達させてきた我々ヨーロッパ人が、
これから文明を発達させようとしているアジア・アフリカの人々にまで、「自然に優しい
工場」を作るように要求したりする。
それに従わないと、野蛮だといって批難したりする。
そういう身勝手さに耐えられなくなったんですよ。
我々ヨーロッパ人が偉そうに自然保護を叫ぶなんて、自己中心的で、自己欺瞞的な
自慰行為にすぎません。」



上図は、「モーゼの第六の魔術書」に掲載されている護符の一つで、
「力の天使の呪符」とされ、一つの既に邦訳された資料では、
「ターミー、スカマエル、イェーリア、ホリル、ヨメロ、ハドラム、セフィロス、
エロハイム、マズバス、ハエル、スコナエル」
これらはあなたに奉仕する、力の天使達である。

この呪符を持つ者に対し、全ての数字はラッキーナンバーとなり、何が嘘で、
何が真実であるかを見抜く力を得る、呪符を手に持ち、力の天使の名前を
唱えるならば、天使の力は更に強まる」
と書かれていますが、プフェッテンバッハ伯爵の本では、このような解説はなく、

【召喚のパスワードとコマンド】
「アノク、セヴィカル、カイロン、エソル、ヤロン、オセニイ、ヤゲロル、エヒム、
マアキエル、エカド、ヤリオン、ヤガル、ラガト」

【口上】
「汝の使い手にして、汝の下僕たる我は、汝を召喚する。
汝、水と、火と、空気と、地による者よ。全ての聖なる者よ。
出てて、わが言葉に従え。」

【追放のパスワードとコマンド】
「ラガト、ヤガル、ヤリオン、エカド、マアキエル、エヒム、ヤゲロル、オセニイ、
ヤロン、エソル、カイロン、セヴァカル、アノク」

とのみ記されています。

最後に、プフェッテンバッハ伯爵の日本読者へのメッセージを紹介させて
頂きます。

「ヨーロッパでは、環境破壊主義者の妄説として退けられた私の前著も、
日本では広く受け入れられたと聞いています。
それは日本人が、我々フィンランド人と同じく、北方ペルム文化の衣鉢を
継ぐものだからなのでしょう。
欧米人が唱える、自己中心的で自己欺瞞的な自然保護運動に惑わされては
なりません。
今、我々は何をすべきなのか、何をどのように考えるべきなのか、本書を
接点として、もう一つの道を一緒に考えていく事にしましょう。」


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「わたしの竹島ですが、何か?」
http://www.youtube.com/watch?v=dcjwpz-6d2s

ここでは、日本が戦後に帰属意識を失い、個人主義へと意向した事で、
領土問題への関心を失い、竹島問題に対する認識が希薄になった事も
挙げられています。
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