宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「モーゼの魔術(続)」

2010年07月09日 | Weblog





プフェッテンバッハ伯爵の本からです。

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モーゼは神の名を聞き出す事に成功している。
ヤコブの時は(喧嘩に負けたにも関わらず)、名を教えてくれなかった神であるが、
モーゼにはあっさりと教えているのである。

「モーゼよ、私をYHWHと呼ぶがよい」と。

繰り返すが、古代世界で名前を教えるという事は、相手に完全に身を委ねること、
相手に隷属することを意味した。
つまり、神はモーゼに名を教えることによって、モーゼの支配下に入ったということ
である。
神はモーゼの下僕となり、モーゼは神の主人になったのだ。

ちなみに、神の名として示された「YHWH」をどのように読むのか、また「YHWH」が
どのような意味なのか、今では全く判らなくなってしまった。

「YHWH」を「ヤハウェ」あるいは「ヤーウェ」と読むのは、後に(読めないと何かと不便
なので)便宜的に母音を当てはめただけであって、正しい読み方ではない。

また「YHWH」を「ありてあるもの」とする解釈がまかり通っているが、これは古代エジプトの
神聖知識を流用しただけの事で、必ずしも正しい解釈とは言えない。

古代エジプトの神聖知識によれば、オシリス神の本質は、「ありてあるもの」とされて
いたのだ。

しかし、モーゼが召喚した神は、「自らは存在せず、全てを存在せしめるもの」である。
「自らは存在しない神」が、「ありてあるもの」=「普遍的に存在するもの」とは、奇妙な話しでは
ないか。

恐らく、ユダヤ教を広めるに当たって、神が実体を得ないという事は不便だから、
「ヤハウェは遍く存在するものなのだ」という事を強調するために、エジプトの神聖知識を
流用したのだろう。


神の名を口にすれば、神を支配することができる。
悪用されたら大変だ。
だから、「YHWH」の読み方は、極秘とされたのだろう。
それは当然のことだ。

しかし、秘密にするあまり、肝心の知識が失われてしまっているようでは、元も子もないのである。

神学者イブ・コンガールは、一般に「ありてあるもの」と訳される、古代ヘブライ語
「アヘーヤーアーサルアヘーヤ」を、「私の為にあるもの」と訳すべきであるとしている。
これは「黒い神」の属性と一致するもので、注目すべき見解であると思う。

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以下、モーゼの魔術書からです。

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マナを砂漠に降らせ、岩より水を引き出して、イスラエルの子らを捕囚より連れ出したる時に
モーゼが唱えたみ名である。

「サダイ・サモラ・エボン・フェネトン・エロイ・エネヨブケエル・メシヤス・ヤヘ・ヤナ・
オル エロリェン。」

汝があらゆる奇跡を為す事を望む、あるいは汝があらゆる苦悶にありし時、これらの
み名を致せば、それらにおける助けと徳を感ずるであろう。
それを致す時、上で述べられ詳しく説かれたこのみ名によって、これらの語の実地練習を
為す。

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汝がいかなる事でも、善時善所を願い、他の事を心から願わざる時、
七つの高く偉大にして徳あるみ名を唱えよ。

「コミケオン・セデライ・ソモス・ゼシン・アガタ・ビコル・イコス」

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「【民主党】谷亮子メンバーに「夫婦別姓法案」について質問してみた」
http://www.youtube.com/watch?v=UoyUFo6W-Ck&feature=related

票集めに利用されるタレント・スポーツ選手の候補は、重要な法案について
見解を尋ねても、まず答えられないだろうと思います。
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