祭壇の前で
「詩篇130」「詩篇24」「詩篇106」「詩篇71」を読誦して 聖性を祈願する事で
聖性が得られるとされます。
(詩篇130)
「主よ、わたしは深い淵からあなたに呼ばわる。
主よ、どうか、わが声を聞き、あなたの耳をわが願いの声に傾けてください。
主よ、あなたがもし、もろもろの不義に目をとめられるならば、主よ、だれが立つことができましょうか。
しかし あなたには、赦しがあるので、人に恐れかしこまれるでしょう。
私は主を待ち望みます、わが魂は待ち望みます。
そのみ言葉によって、わたしは望みをいだきます。
わが魂は夜回りが暁を待つにまさり、夜回りが暁を待つにまさって主を待ち望みます。
イスラエルよ、主によって望みをいだけ。
主には、いつくしみがあり、また豊かなあがないがあるからです。
主はイスラエルを そのもろもろの不義からあがなわれます。」
(詩篇24)
「地と、それに満ちるもの、世界と、そのなかに住む者とは主のものである。
主は その基(もとい)を大海の上にすえ、大川の上に定められた。
主の山に登るべき者はだれか。その聖所に立つべき者はだれか。
手が清く、心のいさぎよい者、その魂がむなしい事に望みをかけない者、
偽って誓わない者こそ、その人である。
このような人は主から祝福をうけ、その救の神から義をうける。
これこそ 主を慕(した)う者のやから、ヤコブの神の、み顔を求める者のやからである。
門よ、こうべをあげよ。とこしえの戸よ、あがれ。栄光の王がはいられる。
栄光の王とはだれか。強く勇ましい主、戦いに勇ましい主である。
門よ、こうべをあげよ。とこしえの戸よ、あがれ。栄光の王がはいられる。
この栄光の王とはだれか。万軍の主、これこそ栄光の王である。」
(詩篇106)
「主をほめたたえよ。主に感謝せよ、
主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
だれが主の大能のみわざを語り、その誉をことごとく言いあらわすことができようか。
公正を守る人々、常に正義を行う人はさいわいである。
主よ、あなたがその民を恵まれるとき、私を覚えてください。
あなたが彼らを救われる時、私を助けてください。
そうすれば、わたしはあなたの選ばれた者の繁栄を見、
あなたの国民の喜びをよろこび、あなたの嗣業(しぎょう)と共に誇ることができるでしょう。
我らは先祖たちと同じく罪を犯した。我らは不義をなし、悪しきことを行った。
我らの先祖たちはエジプトにいたとき、あなたのくすしきみわざに心を留めず、
あなたのいつくしみの豊かなのを思わず、紅海で、いと高き神にそむいた。
けれども主はその大能を知らせようと、み名のために彼らを救われた。
主は紅海をしかって、それをかわかし、彼らを導いて荒野を行くように、淵を通らせられた。
こうして主は彼らを あだの手から救い、敵の力からあがなわれた。
水が彼らのあだをおおったので、そのうち、ひとりも生き残った者はなかった。
この時 彼らはそのみ言葉を信じ、その誉(ほまれ)を歌った。
しかし彼らは まもなくそのみわざを忘れ、その勧めを待たず、
野で わがままな欲望を起し、荒野で神を試みた。
主は彼らにその求めるものを与えられたが、彼らのうちに病気を送って、やせ衰えさせられた。
人々が宿営のうちでモーセをねたみ、主の聖者アロンをねたんだ時、
地が開けてダタンを飲み、アビラムの仲間をおおった。
火はまたこの仲間のうちに燃え起り、炎は悪しき者を焼きつくした。
彼らはホレブで子牛を造り、鋳物の像を拝んだ。
彼らは神の栄光を草を食う牛の像と取り替えた。
彼らは、エジプトで大いなる事をなし、ハムの地でくすしきみわざをなし、
紅海のほとりで恐るべき事をなされた救主なる神を忘れた。
それゆえ、主は彼らを滅ぼそうと言われた。しかし主のお選びになったモーセは破れ口で主のみ前に立ち、
み怒りを引きかえして、滅びを免れさせた。
彼らは 麗(うるわ)しい地を侮り、主の約束を信ぜず、
またその天幕でつぶやき、主のみ声に聞き従わなかった。
それゆえ、主はみ手をあげて、彼らに誓い、彼らを荒野で倒れさせ、
またその子孫を、もろもろの国民のうちに追い散らし、もろもろの地に彼らをまき散らそうとされた。
また彼らはペオルのバアルを慕って、死んだ者にささげた、いけにえを食べた。
彼らは そのおこないをもって主を怒らせたので、彼らのうちに疫病が起った。
その時ピネハスが立って仲裁にはいったので、疫病はやんだ。
これによってピネハスはよろず代まで、とこしえに義とされた。
彼らはまたメリバの水のほとりで主を怒らせたので、モーセは彼らのために災いにあった。
これは彼らが神の霊にそむいたとき、彼がそのくちびるで軽率なことを言ったからである。
彼らは主が命じられたもろもろの民を滅ぼさず、
かえって もろもろの国民とまじってそのわざにならい、
自分たちのわなとなった偶像に仕えた。
彼らはそのむすこ、娘たちを悪霊にささげ、
罪のない血、すなわちカナンの偶像にささげた その息子、
娘たちの血を流した。こうして国は血で汚された。
このように彼らはそのわざによっておのれを汚し、そのおこないによって姦淫をなした。
それゆえ、主の怒りがその民にむかって燃え、その嗣業(しぎょう)を憎んで、
彼らを もろもろの国民の手にわたされた。彼らはおのれを憎む者に治められ、
その敵にしえたげられ、その力の下に征服された。
主はしばしば彼らを助けられたが、彼らははかりごとを設けてそむき、その不義によって低くされた。
それにもかかわらず、主は彼らの叫びを聞かれた時、その悩みをかえりみ、
その契約を彼らのために思い出し、そのいつくしみの豊かなるにより、みこころを変えられ、
彼らを とりこにした者どもによって、あわれまれるようにされた。
我らの神、主よ、我らを救って、もろもろの国民のなかから集めて下さい。
我らは あなたの聖なるみ名に感謝し、あなたの誉(ほまれ)を誇るでしょう。
イスラエルの神、主は とこしえからとこしえまで ほむべきかな。
すべての民は「アァメン」ととなえよ。主をほめたたえよ。」
(詩篇71)
「主よ、私はあなたに寄り頼む。とこしえに 私をはずかしめないでください。
あなたの義をもって 私を助け、私を救い出してください。
あなたの耳を傾けて、私をお救いください。
私のためにのがれの岩となり、私を救う堅固な城となってください。
あなたはわが岩、わが城だからです。
わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、私を救い出してください。
主なる神よ、あなたは私の若い時からの私の望み、私の頼みです。
私は生れる時からあなたに寄り頼みました。
あなたは私を母の胎から取り出されたかたです。私は常にあなたをほめたたえます。
私は多くの人に怪しまれるような者となりました。しかしあなたは私の堅固な避け所です。
私の口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄(しょうえい)とをもって満たされています。
私が年老いた時、私を見離さないでください。
私が力衰えた時、私を見捨てないでください。
私の敵は私について語り、私のいのちをうかがう者は共にはかって、
「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから彼を追って捕えよ」と言います。
神よ、私に遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来て私を助けてください。
私にあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。
私をそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。
しかし私は絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。
私の口は ひねもすあなたの義と、あなたの救いとを語るでしょう。
私はその数を知らないからです。
私は主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。
神よ、あなたは私を若い時から教えられました。
私はなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。
神よ、私が年老いて、しらがとなるとも、
あなたの力をきたらんとする すべての代に宣(の)べ伝えるまで、
私を見捨てないでください。
神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。
神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。
あなたは私を多くの重い悩みにあわされましたが、再び私を生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。
あなたは 私の誉(ほまれ)を増し、再び私を慰められるでしょう。
わが神よ、私はまた立琴(たてごと)をもって あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。
イスラエルの聖者よ、私は琴をもってあなたをほめ歌います。
私があなたに向かってほめ歌う時、わがくちびるは喜び呼ばわり、
あなたが あがなわれた わが魂もまた 喜び呼ばわるでしょう。
私の舌もまた ひねもすあなたの義を語るでしょう。
私を そこなわんとした者が恥じあわてたからです。」