上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

拠点避難所への移動による被災者の避難所追い出しは許されません

2016-05-03 20:44:32 | 熊本市政
5月2日、熊本市は、市内一斉に避難所での説明会を行い、今後の避難所について拠点避難所を設け対応していくことを明らかにしました。
避難者の意向にそって、現在の避難所に残ることや、近隣に避難することも認められますが、丁寧さを欠いた説明で、多くの避難者が、今後の避難について不安を募らせています。

「拠点避難所」は、18カ所。現在市が指定している避難所は188カ所あり、約6000人が避難しています。
各区に3~4カ所の避難所となるために、校区外への避難を余儀なくされる方がほとんどです。自宅を遠く離れての避難は、場所が遠い・移動が難しいというだけでなく、日常の生活圏を離れ、知らない地域に行くという物理的・精神的な負担は計り知れないものがあります。
長期化する避難者のみなさんの負担を軽減するためにも、身近な地域での避難ができるようにしていくことは、最低限必要なことです。
党市議団では、身近な地域での避難所の確保と避難所の環境整備についても、市に強く要望しました。

5月3日は、中央区内の避難所を訪問しました。
市の「拠点避難所」に関する説明会の直後ということもあって、現在いる避難所から離れた避難所への移動に対し、不安の声が多数寄せられました。高齢者や病気を抱えた方、障がい者など、さまざまな困難を持つ方にとっては、遠い拠点避難所への移動は、さらに困難です。

市の考え方としては、「今避難所からの追い出しはしない」「避難者の方々の意向をしっかり聞いて対応していく」ということが繰り返されているので、その立場を全避難所に徹底して欲しいと思います。
今後も、避難者の立場にたった避難所運営をしに求めて行きます。

訪問した避難所の一つには、近所の方が持ってこられたアマリリスが綺麗な花を咲かせ、避難者の方々の心を和ませていました。


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