上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

熊本城の文化的価値を広く享受できるよう、入園料値上げはすべきでない!

2020-12-11 13:26:45 | 熊本市議会
特別史跡・熊本城は市民の財産、文化的向上のために広く活用すべき
誰もが文化的価値を享受できるよう、料金値上げはすべきでない

入園料の1.6倍もの値上げ(500円⇒800円へ)は中止を
熊本地震から復旧した熊本城天守閣が、2021年4月から公開されるのに合わせて、熊本城公園の使用料(入園料)の引上げが提案され、私の所属する教育市民委員会で論議されました。
大人料金を500円から800円へと1.6倍に、中学生以下料金を200円から300円へと1.5倍も引き上げるものです。
年間入園券は、1000円から1600円に値上げ。      
特別史跡として、学術的価値が特に高い「熊本城」
文化財保護法に基づき、貝塚や古墳、城跡などの遺跡で歴史上、学術上の価値が高いもののうち重要なものを「史跡」に指定し、保護しています。そのうち 「学術上の価値が特に高く、我が国文化の象徴たるもの」を「特別史跡」に指定しています。史跡は現在、全国で1,795件あり、そのうち63件が特別史跡に指定されています。
「熊本城跡」は、1955年12月29日に近世の歴史遺跡として「特別史跡」に登録されました。
史跡は周辺の環境とともに 良好な形で後世に伝えていかなければなりません。特別史跡は、学術的価値が特に高いものであり、その価値は広く伝えていかなければならないとされています。国民の財産として、文化的向上のために広く活用されてこそ、価値ある財産です。
文化的向上のために活用されてこそ、価値ある「財産」
文化財保護法では、「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もつて国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする」と定められています。
 党市議団は議会で、熊本城が市民の大切な財産として保存され、市民のために利活用されることを求めてきました。
 文化財保護法の趣旨に基づき、市民の財産として文化向上のために活用されてこそ、真の価値ある財産です。
値上やはめて、市民共有の財産として広く活用を!
使用料引上げは趣旨に逆行するものです。値上げはせずに、多くの市民が気軽に活用できるようにすることが必要です。
私は、委員会で、熊本城の学術的価値について意見を述べ、値上の撤回を求めました。
合わせて、高校生が大人料金になっている点についても、教育的観点から中学生以下と同じ扱いにすることを求めました。


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