夫 筆
当店では、うなぎのホネ揚をご用意しております。
写真は、出来あがったばかりの大量のホネ揚ですが、仕上げにペーパータオルの上で余分な脂と熱を取っているところです。
今回は、完成するまでにもの凄い手間暇が掛かるホネ揚のお話です。
自分がお店に入った34年前は、そもそもホネ揚はメニューにはありませんでした。
そこで奮闘したのは、母です。
誰に教わるでもなく、試行錯誤を繰り返し、
今現在のやり方に落ち着くのに30年以上の歳月が掛かっています。

> ビックリ顔一つ10年分やナ・・・!
そんな母が動き出す動機となったのは、”無駄にしたら申し訳ない” の気持からでした。
今でも、当店で割いたうなぎの骨全部を商品にしている訳ではありませんが、年間にするとかなりの量のホネが、お客様に喜んで頂く商品として姿を変えていますネ・・・。
実は、その他にも母が考えた商品があります。
それはカブト煮・・・。

> カブト虫・・・?
うなぎの頭を甘露煮の状態にして召し上がって頂きます。
ホネ揚同様、命を頂いているのに無駄には出来ないとの思いからの発案でした。
見た目と印象がキツイので、なにかと敬遠されるお客様がいらっしゃいますが、価格も安いですし、栄養価もバランスも最高ですので、お年寄りから子供さんまで食べて頂けると嬉しいです。
さて、その母は今日も元気に働いています。

> ホネとカブト食べとるからやナ・・・