日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

特養へのハードル

2010-10-08 | 実家に関すること
現在父が入所しているのは老健。
本来は在宅に戻るためのリハビリ施設としての位置づけで、長く入所出来る施設ではない。
入院があったため、退所→再入所を何度か繰り返したが、最初の入所から既に5年が経過した。

特養の申し込みを考えてほしいと言われて何箇所か見学したのは2008年春。
現在の施設はユニット型個室。
なので申し込みの際に重視したのは個室であるという事だった。
見学に行った施設の中で全室個室だったのは一箇所だけで、そこに申し込みをしたものの未だに入所の目途は立たない。


実は明確に意識してはいなかったが、私の心の中には父はそんなに長く生きないだろうという思いがあったのではないかと考える。
だから現在の、慣れ親しんだ施設で最期を迎えてくれる事を望むことが出来たのではないか。

父が虚血性腸炎で入院していた時に肺炎を併発して一時は死を覚悟した。
その時は治癒したがこういう事を繰り返して最期を迎える事になると思ってくださいと言われた。
あれから2年。
大きな変化は無く、それなりに安定した日々を父は送っている。

安定しているのは良い。
けれど不安がない訳ではない。
終末まで現在の施設で過ごせるのなら良いのだが、入院すると退所しなければならないので再度入所出来るかどうか心配になる。

最初の入所から6年目に入ったが、この度の介護認定で介護度が1ランク下がった。
いま申し込みしているユニット型の特養の入居順位が下がってしまう。
これから先が1年なのか、まだ5年も6年もあるのか分からないから不安になる。
結局私は、私の安心のために個室に拘る事をやめて、あと2か所くらい特養に申し込んでみようかという気持ちになった。
申し込みをしておけばいざという時の保険になるのではないか。
どこの施設も待機人数が多く、老健に入所している父の順位はかなり低いだろうから生きている内に順番が来る可能性はかなり低いのだが。


手始めにS庵に見学を申し込んだ。
ケアマネさんの情報では開所して日が浅いので入所は難しいという事だったが、実際に行ってみて開所して6年が経っていると知った。
ユニット型個室でもあるし、現在の施設より距離的にも近い。
施設内はとても静かだ。入所者は部屋から出たくなければ食事も個室内ですることができる。
閉じこもり気味の父には良いのかもしれない。
待機者 約160人 (定員 80人)

一日置いてO苑に足を運んだ。
我が家からは近く、徒歩でも15分くらいで行く事が出来る。
すぐ横に提携の病院がある。
個室と2人・4人の多床室があり、昼食時間が近かったせいか活気が感じられた。
S庵は長期入所のみだったが、O苑はディサービスやショートステイもあり全体的に賑やかな雰囲気。
最終的な場合の話がS庵に比べて分かりづらかった。
待機者 約300人(定員 83人)

Gホーム
ここも近いが歩いて行くのは無理。車で10分くらい。
個室もあるが多床室の方が多い。
雰囲気は静かな感じ。
待機者 約300人(定員 83人)

F園
少し距離があり、雪の量も多そうな地区。
冬の訪問は大変かも。
こちらは施設としては古く、最近になって新しく特養Eライフを開設した。
けれどもEライフは距離があり、度々訪問するのなら大変そうなので見学はしなかった。
待機者数 約180人(定員 122人)

看とりまで行っているのはS庵のみ。
感じも良かったしS庵には申し込みたい。
もう1か所と考えるならGホームか。
歩いてでも行けるのが魅力と思ったO苑は賑やか過ぎて父には合わないかもしれない。

そして2年前に申し込んでいる施設Bだが、距離的には一番遠い。
こちらの待機者は90人くらい(定員 50人)

待機者の情報は介護情報を提供しているホームページのものなので、実際の待機人数との誤差はあるかもしれないが、申し込み済みの施設Bは待機者数が少ない方なんだ

現在の父は痛みを訴える頻度が高かったり、食欲がないため食事の摂取に問題があるが胃ろうを考えなくてはならない状態ではない、多分。
糖尿の疑いもない訳ではないが、検査を受けていないので治療もしていない。
胃ろうだったりインシュリンが必要だったりしたら受け入れ出来ないという特養も多いという事を今回知った。



個室に拘らなければもう少し入居のハードルは低くなるかと思ったのだが、待機人数がこれだけ多いのではハードルの高さは変わらない。





コメント (6)
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