日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

さようなら、ではなく

2008-10-27 | 友人とか近所とか
手稲山の初冠雪が報じられた今日、寒くていまにも雪が降りそうなどんよりとした空模様です


毎月第一水曜日に会う友人
彼女は長男のお嫁さん。
その友人のお義父さんが亡くなったと知ったのは新聞の訃報欄を見てのことでした

9月にお義母さんが脳梗塞で入院し、その際に問題になったのがお義父さんのこと。
一晩泊まった彼女は思っていたより認知症が進んでいるお義父さんの状態に驚いたそうです
翌日腰痛を訴えるお義父さんを診察に連れて行き、腰椎圧迫骨折の診断を受け入院させて貰えたのは思いがけず有難いことだったと言います
ところが83歳という年のせいか排尿がうまくいかず昼も夜も騒ぐ状態で、平日は彼女が、週末はご主人と義弟さんと交替で泊まり込むという大変な日々。
この頃に施設のことや介護保険に関わる諸々の話を聞きたいと電話があり、会う事になりました。
10月8日に療養病床に転院も決まり少し気持ちが楽になったようでした。

それから僅か2週間後の訃報でした。
葬儀に参列して、お義父さんが亡くなった原因は肺炎であったと知りました。
予定通り10月8日に療養病床に転院したものの一週間後に肺炎になり亡くなったとのこと。

最後の葬儀委員長さんのご挨拶で「以前あるお寺さんのお説教で最後のお見送りの時はさようならではなく行ってらっしゃいと言うのです。いずれ皆さんが彼岸へ行った時には必ずまた会えるのですから。と聞いてから、私も行ってらっしゃいとお見送りするようになりました」というお話がありました。

亡くなった人は決して戻ってくることはないけれど、でも残された人たちも必ず最期の日を迎えるのですからその時に大切な人と再会を果たせるかもしれない。
送る言葉はそれぞれだけどいつか彼の地で会えるかもしれない という気持ちは大切にしたいものです。

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2022年の影

2008-10-24 | 趣味の時間
赤井 三尋著。乱歩賞受賞作家です。
暫く前に読んだ瀬名秀明氏の「エヴリ・ブレス」もバーチャルの世界に投影した意識が育って行くというものでしたが、「2022年の影」もその流れをひく作品です。

「2022年の影」は人工的に意識を作り出すというもの。
個人の特徴を持った意識を作り、モニター上に呼び出すと会話も成立するので実体を伴わないというだけでその人そのものなのです。
大切な人が亡くなった後でも会話が出来るという素晴らしい発明です。
大きなプロジェクトを組ん実用化に乗り出そうという時、先行モニターとして夫の意識と会話していた妻が、夫の意識が他の意識と恋愛し子供を成したことを知ります。意識たちが社会を形成しだしているのかという開発者の驚きさらに意識たちを管理している上位の意識(ホストコンピューターみたいなものかな)が思わぬ反旗を翻します。


私はゲームはしませんが、息子がやっていたオンラインゲーム。自分を投影した様々なキャラクターがゲーム社会の中で動き会話していました。ゲームの中でチャットしているわけですが、それを発展させていくと「エヴリ・ブレス」や、この「2022年の影」になると思わせられました。

おりしもインターネットのオンラインゲームで、一方的にゲーム内の「夫」から「離婚」させられた40代の女性が腹を立てその元「夫」のゲームキャラクターを無断で消去したというニュースが配信されました。
オンラインゲームの場合は、参加している別々のプレイヤーがリアルタイムで操作し、チャットで会話が行われ、キャラの行動もプレイヤーの個性がそのまま出るため集団で行動する場合などは相手の好き嫌いや意見の食い違いなどが生じ、人間の社会生活そのままの様相になるそうで、プレイヤー同志のオフ会はもとより結婚に至る場合もあるそう。

この事件を引き起こしたのが若者ではなく、40代であるという事もちょっとした驚きでした
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自分の時間

2008-10-22 | 趣味の時間

先週から父の所へ行くのを一日減らしてみる事にしました。
なるべく木曜日はフリーにしてPCサークルへ行きたいと思ったのです。

先週の木曜日は午前中、近くに住む友人と何カ月ぶりかのお喋りを楽しみ午後からサークルへ
今月から画像の勉強を始めるようで、ちょうど良かった

今週は中学時代の友人から火曜日に会いたいと連絡があり、出かけてランチしてきました
4時過ぎに帰宅したところでメールが
来週、都合がつく日があったら会いたい
パートしていた時の友人でした。
電話して打ち合わせ、来週の火曜日に会ってランチする事に決めました

再来週はもう11月になり、毎月第一水曜日に会う友人と約束が出来ています。

自分の時間を持とうと決めたとたん、4週続けて友人と会う事になってストレスも解消できるかもね

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食べるということ

2008-10-20 | 実家に関すること
昨日、昼食の介助に行った時のことです。
同じユニットのHさんの息子さんご夫婦が来て昼食の介助を始めました
お嫁さんはHさんの介助をし息子さんは傍に立っていたのですが、その息子さん、Hさんの隣のSさんのご飯茶わんに副菜のお魚も野菜も入れて、それを食べるように促しました。

そして私に「お父さんも食が進まないようだけど、茶碗に入れてやれば食べるんじゃないの?」と言いいます。
私もご飯の上にお魚を乗せてやるくらいはしますが、何もかにも一緒にしてしまうのは気がすすみません

私も他の人に手を出さないわけではありません。
食べやすいようにお皿の配置を変えたり、食べるように促したりはします。
でも、食材は味わって食べてほしい。
どうしても食べられない人の心配はその家族やスタッフさんがするでしょう。
Hさんの息子さんも、食べれば良いと思ってしたことで私がどうこう言う立場でもないのですが食べるということについてちょっと考えさせられた出来事でした。
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雪虫

2008-10-16 | Weblog
出かけようと車のドアに手をかけたところ雪虫が飛んでいるのに気が付きました。
この雪虫、飛ぶのは暖かな小春日和と呼べるような日です。
雪虫が飛ぶと1~2週間後に初雪が降るって言われています
このところ暖かい日が続いていて初雪なんてまだまだという気持ちですが、朝目覚めたらうっすらと雪が・・・という日も近いのですね。




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施設で

2008-10-11 | 実家に関すること
お昼の時間に施設に行くようになって同じテーブルの方と顔見知りになり、隣の席に座っているHさんはよく話しかけてきます。
けれど自分の世界で話してくるので相槌には苦労します

Hさんは日によって状態が違います。
一昨日は自分でお箸を持って食べていましたが、昨日は大声で何かを訴えて食べようとしないスタッフさんが介助してスプーンを口元に運んでも手で払いのけたり、指に噛みついたり

今日は息子さん夫婦が面会に来られ、息子さんの姿を見たHさんは思わず拍手息子さんが来てくれたのがとても嬉しいのだな、と感じました。


父が退院して一ヶ月半。義妹は実家の手伝いに行っていて、その折に顔を出してくれるようですが弟はまだ一度も施設に来ていないようです。
父の死の淵を覗いてから弟が何もしない事もそれほど気にならなくなっていたのですが、でも父の思いはどうなの
父は息子が来ない事を何とも思っていないのか

私が行ったからといって何も感情を表すわけでもないし後悔したくないという思いでしている事とはいえ時々虚しくなることがないではありません。
顔を見て喜んでくれるのなら行った甲斐もあるというものですが、嬉しそうな顔も、言葉も無いのでは徒労感だけが残るというもの

けれど、そう思うようになったという事は父の状態が落ち着いたという事でもあります。
以前のように週に2回の訪問には戻せないにしても、4~5回にして自分の時間も確保する時期がきたようです。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

2008-10-07 | 趣味の時間
楡 周平著、上下巻です

この作品の前に読んでいたのが瀬名 秀明の「エヴリ ブレス」
瀬名氏の作品はちょっと難解
PCゲームの中に自己を投影したキャラクターが息づいているという設定は理解できるのですが、作品の流れも何とか掴むことは出来るのですが、いまいち現在とゲーム内の関係性が分かりにくい

瀬名氏のそんな作品を読んだ後でしたし、東大紛争を扱ったものという事もあり、学生運動を知らぬ世代ではない私はサクサクと読み進むことができました。
上巻の途中で何かの作品と似たシチュエーションと思いました。
下巻にとりかかる時、表紙の裏に帯の部分の貼り付けがあり(図書館で借りたものなので)帯には「平成版・華麗なる一族の誕生か」の文字が
なるほどね政界で生きてゆくために政略結婚という図柄は確かに華麗なる一族を彷彿とさせます。

「安田講堂攻防戦」の別れから30年。大病院の経営者となった女性と大物政治家となった男性は息子と娘の見合いの席で再会します。お互いの利害が一致する素晴らしい縁談のはずでしたが・・・
大蔵官僚の息子には長く付き合ってきた外銀勤務の女性がいたり、息子の父親がその大物政治家ではないかという疑惑があったり、物語としては盛りだくさん。
けれど人物設定に違和感が残ります
登場人物はみんなエリートなのに、考えが浅い部分が散見されるように思います。
じゃあ面白くなかったかというと、細かい部分を気にしなければ面白く読めました。楽しんで読めたという意味では良かったと思います



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夫いらず

2008-10-02 | 夫と子供と孫のこと
9月29日、30日と2日かけて給湯機と暖房機器の設置が行われました。
蓄熱暖房機が5台、オイルヒーターが5台。
それを設置する場所にある家具などは邪魔にならない場所に移し、納戸の中側から工事をするというので納戸の中のものも出しておきました
工事が終わって、出したものを戻さなければならないのですがこの際なのでちょっと整理もなんて思うと片付けが進みません

家具の移動も、中のものを全部出して軽くして
夫は頼んでも返事だけで、なかなか動いてくれないので当てにすることをやめたのはかなり昔。私が何とかするものだからますますやらなくなって今に至ります
どうしても夫の力がほしいというような事は、いまのところは滅多にありません。
夫がいなくても差し当たり困ることがないというのは決して良いことではないと思うのですが、夫には危機感は全く無いようです
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