読んだことがある?と年明けに娘から聞かれた「人間に向いてない」と「庭」
「人間に向いてない」 は3月に読んだが、「庭」を読んだのは先月。小山田浩子さんの作品は「穴」を読んだことがあって、たいした印象に残らなかったせいもある。
「庭」は15の短編から成る短編集だが行替えが少なく読みにくかったし、ちょっと観念的で短編にもかかわらず読むのに時間を要した。
「庭」は15の短編から成る短編集だが行替えが少なく読みにくかったし、ちょっと観念的で短編にもかかわらず読むのに時間を要した。
内容紹介文には
それぞれに無限の輝きを放つ、15の小さな場所。待望の短篇集。ふきのとう。ヒヒ。彼岸花。どじょう。葦。鶴。おたまじゃくし。ままならない日々を生きる人間のすぐそばで、虫や草花や動物たちが織り成す、息をのむような不可思議な世界。暮らしの中にある不条理と喜びを鮮やかに捉え、風景が静かに決定的に姿を変える瞬間を克明に描き出す。
とあって、不条理小説の秀作と評価している人も多い。
身近にありそうで、でも何だか理解できない世界。
きっと好きな人は好きなのだろうし、短編だから感じる不可思議もあるのだろう。
でも、私はもっと不可思議を掘り下げてくれたらいいのにと思った。