実家の片付けや弟との打ち合わせで何かと忙しいのに、病院通いをしなければいけなくなったのは2月も終わる頃
鼻の穴の横に、小さな吹き出物みたいなものが出来たのは何時だったのだろう。
昨年10月に娘宅を訪問した時には無かったものなので、そんなに古いものではない。
2月のある日、入浴中に顔を洗っていたらタオルに血が付いたのでもう小さくなるかなと思ったのだが反って大きさが増し、目につく場所でもあり27日に皮膚科を受診した。
にきびとか吹き出物の類だと思っていたので、塗り薬が処方されるくらいで大したことではないと思っていたのだが、他の場所に出ていないのだからそいう類のものではないと形成外科を紹介された。
予約を取って形成外科を受診したのは3月1日で、これは麻酔をかけて電気メスで取りましょうと
夕方にもう一度来る事が出来るならその日のうちに取ってしまいたいと言われ、一度帰宅して再度出掛けた。
心はまな板の上のコイ
取ったものを見せてくれたが、表面は小さいのに根が長い。かなり深く根があったのだ
軽く考えていたけれど、これは放って置いても治らなかった。それどころか成長していったかも。
組織検査の結果は良性だったが、半月ほど消毒に通った。
通院や弟との打ち合わせの合間に実家を整理し、燃やせないものを積めるだけ車に積んで処理場に運んだ。
父の衣類などをお焚上げに出したその翌日、ちょっと気が抜けたのかどうにも体がだるい。寒気もする。これまでの疲れが出たのかもしれない。
父が亡くなった後の様々な手続きも処理も順調に進み、不動産の代償金も払い終わり、それでも心に重い出来事が無かった訳ではなく、それもストレスになったのかとも思う。
2月の中頃、弟との間でお墓の事が話題になった。
実家のお墓の契約者が私だったので管理者も私になっていたのだが、両親ともにお墓の中に入ってしまったいま、或いは弟が管理すると言うかもという気持ちは少しはあった。
けれども弟はあれは父さんと母さんの墓だから永代供養にしたら良いんじゃないかと言う。
これって父さんと母さんの墓だから、私が管理しているとは言ってもうらら家の人間が入る墓ではないっていう事だと私は理解した。
だからと言って弟が管理しようという訳でもない。
いまは管理費は私が毎年払っているが、永代供養にすると40年分を一括支払いする事になる。支払いは弟と折半でというのだが・・・
管理者がいなくなれば、それは無縁になるということだから40年経過していなくともお墓は撤去され遺骨は合祀墓に移される。管理を継ぐ者がいなければ一括支払いは損になるのだが、それでも構わないから半額ずつ出し合って永代供養にしたいと弟は言う。
弟がそう考えているならそうしようか
と思ったのは、出来れば自分たちの墓は別に持ちたいというのが夫の本音だと知っているから。
私たちがそのお墓に入れば息子が引き続き管理してくれる可能性も高いのだが、夫がお墓は別にと思っているのなら私が生きている間だけ両親を供養すれば良いこと。無駄に争う必要はない。
それにしても、管理費は出しても管理者になる気は全く無いらしい弟。管理費を負担する事で親の墓を守らないという負い目を軽くしたいという事か
そんな弟に対して私が抱いた気持ちを言葉にするのは難しく、もやもやした気持ちを抱えて日を過ごした。
でも日にち薬
日が過ぎて気持ちも少し落ち着いた。
体調は万全とはいかないものの、かなり回復したようだ。時は4月を迎え、新しい年度の始まりでもあるし私ももうひと頑張りしなければと思う。