日々のつれづれ

日々うららかでありますようにと願ったけれど、平穏な日々は続かない。
穏やかな老後は訪れるか。

先に行っているね

2020-12-06 | 友人とか近所とか
夫の、年上の遊び仲間、M氏の奥さんが亡くなった事を新聞のお悔やみ欄で知った。
亡くなったのは4日前で、葬儀終了と出ていたので夫がお悔やみの電話をした。

亡くなったその日、M氏と奥さんは近くのお風呂に行こうという事になり、奥さんが先に家を出た。5分くらい遅れてM氏が行った時、奥さんは休憩室の椅子に座って目を閉じていた。M氏が近くに行っても目を開けないので体に手を掛けたところ倒れ掛かってきたそうだ。その時は既に息が無かったらしい。
受付には人がいたが、誰も気が付かなかったという。
奥さんが自宅に戻ったのは2日後。きっと検死に回されたのだろう。

私はM氏と面識はないけれど、何度か電話で話したことがある。まるで旧知のように話してくるM氏には私も親しみを感じていた。
奥さんもとても元気な人だと夫から聞いていた。

先に行っているね と言って家を出た妻と、まさか二度と言葉を交わすことが出来ないなんて思ってもみなかっただろうに。

死は突然にやって来る。
けれど、元気だった妻を突然失ったM氏の失意を思うとやっぱり切ない。


コメント (4)
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