以前に書いたけれど、コロナ流行以来ネット予約で本を借りている。
参考にするのは書評だったり、本屋大賞にノミネートされたものだったり。
評判が良かったので予約して、先日読み終えたのはスティーブンキングが息子のオーウェン組んで出版した「眠れる美女たち」
上下巻ともに450ページもの厚さで、しかも二段組。
実際に本を手にしたのなら借りるのをためらっただろうと思う。
それでも面白く読めたのなら良いのだが、どうにも私には合わないようだった。
次に貸し出しを待っている人がいるので、返却期日までには読み終えなければならない。
途中で読むのをやめようかと思ったほどだが、半分以上読んだので諦めるにはどうかという思いで上下巻読み切った。時間がかかって、なんとか返却期限に間に合わせることが出来たような状態だ。
圧倒的パンデミック・ホラー巨編とのことだったが、ホラー感は薄い。恐怖感が足りない。
眠りについた女たちは繭に包まれ、いつ目覚めるか分からない。起こそうと繭を破ると狂暴になる。
イーブィと名乗り、蛾や蛇、孔雀、狐などを操る女がカギを握っているようだが、それらの動物たちの役割もはっきりしないし、イーブィの役割も分からない。ちなみに女たちを包む繭は蛾のものらしく、繭が破られると大量の蛾が飛び出す。
下巻では、女たちはパラレルワールドと思われる世界で目覚める。
女だけの世界で生きていくのか。それとも男のいる世界に戻るのか。
この小説のテーマは男女の分断だったのか?
「読んだ」という満足感も無く、あの高評価は何だったのかという思いだけが残った。