夜、帰宅後、旧宅と実家を往復していた日々、あれから2年が経過しているということが、なんとも実感としてピンときません。
まるで昨日のことのよう。慣用句としてよく使うけど、本当に、本当にそんな感じがします。百歩譲っても、去年のことかと思う。
突然始まった、それまでと全く違う生活。
戸惑い。立ち止まることの許されない、暫定的な毎日。
凍てつく空気。白く冷えた朝と、夢の中のような闇夜。
夜中に聞いたラジオ深夜便。街道を走るトラックの群れ。
そんなものが急に懐かしくなり、つい車を走らせてしまうのでした。。
まあ、自分の中では昨日のように思っても、もちろん2年の歳月は街にも自分にも、自分の周りの人たちにも等しく降り注いでいるのでした。
なによりも、自分がもう違う。同じようなんだけど違う。
2年前は実家にいたので、家族との相対的な関係が自分の位置づけを変えていた。そう、あのときは一人になる時間が欲しかったのだけど、今はごく普通に一人であり、かつ、家を守る立場にある。
それに、昔の街には行けるけどそこまで。自分の家には行けない。
車は、時空を超えて走るわけではないのです。
・・すごい密度だね、今見ると。。
帰りに、昔よく使っていたスーパーに寄ったけど、これは思ったより良かった。
しょっちゅう買っていたものを置いてあるコーナーを見つけたりして、懐かしかった。スーパーというか、本屋でもなんでもそうだけど、売り場の空間認識というのは不思議と頭に残るものですね。。
それから、さいきんはちょっときつく感じられて日常聞くことのない、キャロル・キングのCDとかを流しながら運転すると、ものすごく胸がきゅっとなります。
かつてなく先の見えなくなっている今、一晩ぐらいこんなことをしたって、いいですよね。。