京都符南丹市美山町盛郷の「上げ松」
棚野川河原に2本の御神木(灯篭木)がたてられ
灯篭がのっています。
灯篭・・茅(カヤ)で編まれた篭で、青竹が入り笹に
愛宕神社の御幣が結わえてあります。
高さ20m余りの灯篭に、燃える小さな松明を
ぐるぐる回して反動をつけ灯篭に投げ入れる火祭りです。
小さな松明・・10cm程の松の根を針金で束ね
1mの麻紐に括られています。
辺りは真っ暗、20m上空で火の玉が飛び交うさまは
幻想的です。
しかし松明を上空たかく放りあげることは・・
たいそう難しいようで・・真上に投げられません。
河原の土手で見物している人のところへ
火の玉が飛んできます。
☆飛んで来たら・・河原へ投げ返してあげます。
灯篭に吸い込まれるように
小さな松明が入って行きます。
あかい炎と煙が吹き出て、夜空を燃がします。
愛宕神社の火伏と五穀豊穣を祈る火祭りを
「上げ松」といいます。