在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”キャンティ・クラシコ・イ・マッシ 2003” イル・コロンバイオ・ディ・チェンチョ

2008-03-11 06:09:14 | Toscana トスカーナ
“Chianti Classico I Massi 2003” Il Colombaio di Cencio –Toscana
キャンティは、本当に外国人のオーナーが多い。
イタリア人にも人気のある場所だし、緑、自然、食べ物、ワインと、どれをとってもパラディーゾ(天国)だから、外国から来た人が一目で気に入るのもわかる。
本業で成功し、イタリアでワインを造りたいと思うと、いろいろな角度から見て一番条件の良いのはキャンティだろう。
そこで、多くの外国人オーナーが誕生するのである。
このワイナリーも、外国人オーナーのワイナリーである。
(確かドイツ人だったと思うが、間違っていたらごめんなさい。ともかく、非常にsimpaticoな人物であるが。)

ベースはサンジョヴェーゼ。蔵出しワインで、数年の熟成を経ている。
色は、まだ明るさの残るガーネット色。結構濃いめの色でつやがある。
香りは、かなり華やか。まず、革、リコリースなどのスパイス臭がたつ。そして、ドライのスミレ、熟した~コンフィになったブラックチェリーamarena、桑の実mora、プルーンなど。再びスパイスが戻り、土、アニマル、カカオ、ブラックチェリーのチョコ包みなどが出てくる。味の幅は広いが、複雑性はまずまず。
味も華やかで、ボディがあり、柔らかさがあり、程よいきれいな酸がある。タンニンはかなり柔らかくなっているが、渋みはやや残る。後味も程よく長いが、アルコールと渋みが一緒になって、カカオ風と共に残る。
パフォーマンスの実に良いワインである。

イタリアの女性用トイレの怪

2008-03-11 00:07:49 | もろもろ、つれづれ
殿方はご遠慮くださいね。。

イタリアに長くいると、つい、当たり前になってしまうので何とも思わなくなってしまうが、最初、こちらに来た時に、確かに私も思った疑問の一つに「トイレの怪」がある。
(と言っても、お化けが出るわけではない。。)
イタリアでトイレに入ると、よほどきれいなトイレ(これが実に少ない。。)に当たらない限り、かなり汚い。(それでも、昔に比べれば、かなりきれいになった方である。)

まあそれは置いておいて、たいていの場合、便座がないのである。
おそらく、ほとんどの人が疑問に思うとはいえ、なんとなく聞きづらい内容であるし、あまり聞かれることもなく、私の方も、疑問に思ったことを忘れてしまう。
しかし、時々、「勇気のある人」が聞いてくる。
「あの~、どうするんですか?ズボって、はまりませんか

なつかし~。私も最初は疑問に思ったものだ、と思い出す。
あまり直接的の答えるのもナンなので、それとなく、
「たいてい汚くて、座らないから、便座はなくてもいいんですよ」程度に答える。
すると、
「座らないんですか~~
と、またまた不思議がられるのだが。。
そう、こちらに来ると、中腰になるのは、集合写真を撮るときだけではないのである。