在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ロッソ・ピチェーノ・ヴィーニャ・マッスィエリ 1997” テヌータ・コッチョ・グリフォーニ

2008-03-12 01:58:37 | Marche, Umbriaマルケ、ウンブリア
“Rosso Piceno Vigna Messieri 1997” Tenuta Cocci Grifoni –Marche
マルケ州というと白のヴェルディッキオが有名だが、赤も割と良いものがあるし、全体の品質は悪くないと思う。
ロッソ・ピチェーノの10年を経たものを飲む機会があった。どちらかと言うと、わざわざとっておこうとは思わないワインなので、珍しい機会とも言える。

品種はモンテプルチャーノ100%。
色は、中くらいの濃さのガーネット色。熟したきれいな色で、つやが良い。
香りは、とてもきれい。コンフィになったブラックチェリーamarena、桑の実moraなどと一緒に干しイチジクの香りが強い。スパイス臭は甘く、リコリースのアメ、革、ミルクチョコ、アスファルト、キノットchinottoなど。その他、サラミ、オレンジの皮、タマリンドtamarindoなど。かなり変化が感じられ、複雑性があり、奥行きがある。
味は、かなり辛口。ボディが程よくあり、酸より塩味が強いくらいか。タンニンもまだ生きていて、後味も良い。
ロッソ・ピチェーノは十分持つワインであるはずなのだが、なんとなく、本当になんとなく、あまり置かずにのんでしまうことの方が多いのではないかと思う。
それはもったいないことなのだと思うようになった。

イタリアの女性用トイレの怪 その2

2008-03-12 01:34:09 | もろもろ、つれづれ
今回も殿方はご遠慮くださいね

もう一つのイタリアのトイレの怪に、「集団で入る」がある。
最初に気がついたのは、もう10年以上前、ある観光地に行った時のことである。
あいにく、女性用トイレが一つしかなかった。トイレは、個室と洗面所が一体化しているタイプである。
まあまあの長さの列で、並んでいたら、ある時、トイレのドアが開いて、中から、ドドっと、4人か5人の女の子が出てきた。
???
いったい中はどうなっているの???

順番が来て、トイレを見ると、トイレ1個にしてはかなり広々としているが、洗面所と一体化した普通のトイレである。
ここから、4人も5人もが立て続けに出てきたということは、どう考えても、集団で入っていた、としか考えられない。

この疑問は、長く人に聞けずにいた。
最初は見間違いかと思ったし、まさか、見えない扉があって、奥にも個室が続いていたとか。。。(となると、本当に怪である。。)
しかし、ずいぶん経って、ある人に聞いてみる機会があったのだが、その人も、同じような場面に出くわして、同じような疑問を持っていたのだという。

そうかぁ。。これがイタリア版「金魚のフン」なのかぁ。。と、なんだか納得してしまった。
しかし、同じ個室に友達と一緒に入るということは普通の日本人はしないし、考えもしないと思う。
どうしてイタリアの女の子はできるのか?を分析してみると、こちらのトイレの構造にあるような気がしてきた。
つまり、こちらの家庭のトイレは広く、バスタブ、トイレ、洗面台などがついたてなく置かれている。
そこに友達と一緒に入るのが別に普通の習慣がつけば、公衆トイレでも、ちょっと広ければ別に何とも思わないようになるのだろう。。
まぁ、ローマ時代の公衆トイレはついたてなしだったのだから、2000年たってもあまり変わらないのかも知れない。。