"Bluaburgunder Pinot Nero 2006" Tramin -Alto Adige
個人的にとても好きなワイナリーの一つである。
ボトルとラベル(ずいぶんシンプルになった。。)ががらっと変わって、あれ?と思ったら、ガラスの栓になっていた。
イタリアでも普及し始めたのかと思うと、嬉しい話である。
コルクの代わりにシリコンコルクが使われてもうずいぶんになるが、シリコンコルクは決して良い印象とは言えないようである。
つまり、ベージュだと一瞬わからないが、そのぶん、ワインオープナーを差し込んでみて、なーんだシリコンか、となり、だからと言って、オレンジやワインカラーなどだと、色にちょっと違和感を感じる。
それと、シリコンコルクが不便なのは、何と言っても、飲み残しに栓をしようと思ってももう入らないことだろう。
それに比べ、ガラスの栓は、ワインオープナーがいらないし、当然、王冠キャップと比べて印象が良いし、開けるのも、閉めるのも簡単!
これから、ますます普及するだろうし、普及してほしいと思う。
さて、ワインの方。
色は、明るくて薄めのルビー色。爪の部分にまだ濃いめの桜色が残り、とてもきれい。
香りは、小さい森の木の実がきれい。ピノ・ネーロらしく、イチゴ、レッドベリーlamponi、小さな花、加えて少し緑が混じるので、イチゴのへたなど。甘い香りは森の木の実のキャンディを思わせる。シンプルだが、やさしくかわいくまとまり、とても好感が持てる。そして、スパイス臭がほんのり、リンゴ、バナナもある。
味は、最初、優しい感じだが、すぐにしっかりしたボディが出てくる。酸とタンニンのバランスがきれいで、とても心地よい。後味は、森の木の実と、アルコールの熱さが程よく長く残る。
とても好感の持てるワインで、普段ワインを飲みなれていない人にもすっと受け入れてもらえる感じ。また、肉料理だけでなく、魚にも赤!という場合にも良い。そういう意味で、場所、人を選びにくい、常備しておくと便利なワインだと思った。
なお、ドイツ語圏なので、ラベルはドイツ語表示がイタリア語より先です。