
3月のこの時期にNYに行くことにして、サン・パトリックの日に当たるなんてラッキーと言われた。他の都市は少し違うようだが、NYでは、アイルランドのお祝いのこの日はかなり特殊らしい。
プライベートの夕食があるけれど参加する?と言われ、面白そうだし、参加してみた。
イタリア人は、どこまで本気で、どこから冗談かわからない。
絶対まずい、とか、出るのはコンビーフだよ、とか、ワインじゃなくてビールね、とか、緑のものをつけて行くこととか、まあ実に色々な事前情報をくれて、頭は混乱していた。
こちらで緑のものを調達しようかと思ったが、いろいろ忙しくで調達できずで行ったが、友人二人のコートは当然カーキー色。なるほど。
来年は私もそうしよう。(なーんて。。。。二度とないよね~)
場所は、今はショップになっているが、昔は学校だったという小さな建物で、ダウンタウンの雰囲気によく溶け込んでいる。
使っているキッチンは昔の学校の調理場にあたる。
大きな黒板に、きっとこれも学校の黒板だったんだろうなぁ。。。今日のメニューが書いてある。
コンビーフ。
小さい頃、缶詰のをよく食べた。卵と合わせて、好物の一つだったが、そのコンビーフのオリジナルにこんなところで出会うなんて。
缶詰を開けるのが面白かったなぁ、とか、イタリアに着いた時、スーパーでコンビーフらしきものを買ったが、似て非なるものだったとか、こんなところでノスタルジー。


小さなカナッペの前菜、生牡蠣の入ったチャウダー、カキの風味が非常に美味しく、そして、メインにドーンとコンビーフ。
本当は、茹でてソースを付けて食べるのが本物だそうだが、茹でたものをこんがり焼いてアレンジしていた。
ちょっと焦げがすごいのだが、カリカリものの好きな私には美味い。しかし、量の多さにはギブアップ。
料理をしたのは、新進の女性シェフで、かなり若いサラ・シモンズさん。突然日本語を話すと思ったら、函館に住んでいたとか。なかなか上手な日本語で、これにもびっくり。
忘れられない、とてもユニークな夕食会でした。
