在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

世界一になってしまってかなり迷惑(大好きなレストランなので嬉しいのだが)Osteria Francescana

2016-07-07 17:19:11 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
世界一になってしまって予約が取れない
1位じゃなくても、たとえ10位でも行くことにしていたのに。。。

モデナの超有名レストラン、フランチェスカーナに行くことにしていた小さなグループがある。
超グルメツアー。

昨年の10月からだから、1年前から予約をトライしている。
10月の予約は7月1日から受け付けるということで、待ちに待ち、7月1日にトライした。
(トライしたのは私ではなく日本の某社)

ところが電話が全然繋がらなかったらしい。
個人ならロックコンサートのチケットを必死でゲットするのと同じ、時間になったら電話をかけまくったのだろうが、そうはいかず。

そこで連絡が取れた時には、すでに10月は昼も夜も全て満席。

とにかくイタリアからトライ。
確かにすぐに簡単には繋がらなかった。

話を聞くと、7月1日 10時、受付開始から30分で全て一杯になったそうな。

仕方ないので、ウェイティングリストのリクエスト。

うーーーん。
過去に2度行った時は簡単に予約が取れたのに、世界
ランキング上位にじわじわと組み込み、さすがに1位になってしまって、これはもう2度と行けないかもしれない。

もう一度、焦げたイカと生牡蠣の香り(だけ、姿は見えない)キャビア添えのパスタを食べてみたいと思ったのに。(もうメニューにないかも知れないが。。。)

仕方ないので、代わりに別の(町の)3つ星を(別の日に)予約したが、ここも、10月でほぼ一杯。
いつなら空いているんですか????と聞き、なんとか取れた。

普通のレストランは、10月ですか〜?と、あまりに早すぎで、電話口の向こうで、ぷぷぷ、と笑っているのであるが、もうすでに取れないところは取れない。
そして、取れないのは三ツ星。

こういうのって、不況の風はどこに吹いているんだろう??と思わせる。

私のところには間違いなく吹いているのであるが。。。。



Bererosa @Palazzo Brancaccio ロゼだけの試飲会

2016-07-07 16:36:41 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
ロゼだけの試飲会 ベーレローザ ブランカッチョ宮殿にて
Bererosa @Palazzo Brancaccio



暑い。と言っても、例年より涼しいというか、寒いくらいの春が続いて、やっと暑くなってくれたと言ったほうが正しいかもしれないが、暑い。
この暑さの中、遺跡でも歩いたら、とたんに日に焼け、家に帰ると洋服の跡がくっきり。
これで水着になるとチョー恥ずかしいのである。(水着にならないからいいが。。。)

さて、この暑いさなか、毎年恒例となったロゼワインの試飲会が行われた。
主催は料理とワインの雑誌、Cucina & Vini。

少しずつ参加ワイナリーも増え、場所も変わり、ここ数年はブランカッチョ宮殿で行っている。

ブランカッチョ宮殿は、テルミニ駅の比較的近くにあり、街中にあるのに、まあまあ大きな庭園をもった宮殿。
結婚式なども行なえるのと、隣に同名の劇場があることもあり、ローマではよく知られている宮殿の一つである。

64年のローマの大火の時、ネロ皇帝が、塔から音楽を奏で、歌いながら火事を見た、という伝説があるが、その塔のあったのが敷地内にあたる、と言われてきた。
しかし、その時、ネロ皇帝はローマにはいなかったので、あくまでも伝説。
今ではウソだとわかっているが、長く、この地でと語り伝えられてきた、一応歴史的にも有名な場所。

おしゃれな庭園あり、宮殿は豪華なので、映画の撮影にもよく使われている。
最も有名なのは、ローマの休日の映画だと思う。
オードリー・ヘップバーンの宿泊した(という設定の)建物自体はバルベリーニ宮殿を使っているが、寝室などの内部の撮影はこちらのブランカッチョ宮殿を使用している。

かなりド派手、豪華な宮殿。
男性はちょっとくすぐったくなるだろうが、若い女の子が、わ〜、きゃ〜。。。となりそうな趣味。
シャンデリア、鏡がふんだんに使われ、自分の姿をもう見たくないおばさんにはちょっとイタイ。。。。

しかし、庭園のあづまやをチャペルに仕立てて結婚式も出来るし、お食事も暑い時は庭園で、または、宮殿内で豪華にと、いろいろなお好みに対応できるので、ご希望の方は個人的にご連絡を。。。。

というのは置いておいて、ロゼ試飲会は今年も大盛況だった。
業界の人間も来ていたが、一般の人も、入場料を払えば好きなだけワインが飲めて、おまけのグラスまで付いているので、食べ物だけは有料だが、幾つも屋台(もちろん日本のとは違って、雰囲気豪華)が出ているので、ちょっとしたデートや、友達同士できているグループがかなりいた。




私たちは、一応食べ物そっちのけで試飲。
と言っても、ちょっと歩けば知り合いに出会い、適当に挨拶し、おしゃべり。
肩のこらない試飲会。

ロゼは今の流行り。ちょっと流行りすぎな気もする。
昔は、一部の地域でしか造っていなかったし、数も少なく、ロゼを飲もうなどというイタリア人は皆無に等しかったのに、今は、大流行。

参加ワイナリーは50社以上、それも、ロゼスプマンテと、発泡ではないロゼとの両方を持ってきていたワイナリーもあったが、これでもほんの一部。
まだまだ他にもロゼを造っているワイナリーはある。(正直に言って、もっと美味しいロゼもたくさんある)

一番印象に残ったのが、120ヶ月熟成のロゼスプマンテ。70ヶ月というのもあったが、120ヶ月はかなりエレガントで、シャンペンと間違えそうな感じ。
結構おいしいもの、まあまあのもの、割と知られているもの、あまり知られていないものといろいろあった。もちろん、なにこれ?というのもまあまああったが。。。