在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Dolcetto in Dogliani Barturot 2001 Ca'Viola

2017-10-27 22:19:12 | Piemonte ピエモンテ
Dolcetto Barturot 2001 Ca’ Viola



ガレージに眠っていた(ほったらかしにしていた)ワインにドルチェットがあった。
イン・ドリアー二、という表示が昔懐かしい時代を思い出させるのだが、今はどんなラベルになっているのだろう。

ワイン初心者は白から
ワイン初心者はバルベーラよりドルチェット

と言ったら失礼になるが、酸味の強いバルベーラよりドルチェットのほうが好きだった時代がある。
もちろんドルチェットの方が嬉しいことに安い。
(安かった)

今は、自分で瓶詰めするぶどう生産者が増え、ワイナリーの数は星の数のごときになったが、カ・ヴィオラは、当時は最優良ドルチェットのワイナリーであった。
ベースワインも含め、結構頻繁に買って飲んだものである。

さて、そんな当時のワインが1本出てきた。
(実は他にもまだたくさんあるのだが。。。。。)

ガレージにずっと横になっていた。
(ほったらかし、とも言う)

盗難にあったらいけないと思い(誰がこのワインを持って行くか???)家に避難させ、なんとなーーーーーーく、開けてみる気になった。

色はまだかなり綺麗、ガーネット以上ではない。
ドルチェットのどす黒さは片鱗もなく、透明感も見て取れる。
熟成したワインの香り(第3の香りと呼ぶ。。。)と、ミント、ユーカリ、腐葉土、きのこ。。。。決して悪くない。

味は、甘いような酸っぱいような。つまり、タンニンが完全にまろやかになり甘く、それほどきつくはない酸味が出てきているので酸味を感じるようになり、きのこと一緒に飲むと(今晩はきのこが食べたくなったのであった)樟脳の香りにもなり、しかし、カカオ風の香りもあり、持続性はちゃんとある。++++

本当はもっと早く(10年は早く)飲むべきだったのだが、決して悪くはない、と自己満足の夜。(笑)

だからワインはやめられない。

クレジットカード、暗証番号と、関連して、おせっかいではあるが所持金について

2017-10-27 21:37:00 | もろもろ、つれづれ
クレジットカード、暗証番号と所持金
最近、盗難にあったら元も子もないと思ってか、最低金額でイタリアに来る人が多いのでしょうか???


このところ2度、いや、3度、ちょっとびっくりしたことがある。

若い夫婦(新婚旅行)が、現金30ユーロと数万円(たしか3万円くらい)しか持ってきていないと、もちろん話のついでにだが堂々と言い放った。
後は全部カードで払います、と。

余計なお世話だが、大丈夫ですか??と聞いた、というより口に出た。

カードの支払いで何の都合が悪いのか?という感じがあったので、それ以上は言わなかったが(他にご家族が一緒だったのでそれ以上心配せず)もしかしたら銀行にお勤めですか?と聞いたら、信用銀行だけど、との回答だった。
納得。


おばあちゃまが、グループとはいえ、一人で旅行をする羽目になった。
一緒に行くことにしていたご友人の都合が悪くなり、それでも行きたいと、一人で申し込むことになったらしい。
しかし、イタリアで具合が悪くなった。

保険は、キャッシュレスで済む項目、立て替えないといけない(もちろん払い戻される)項目、保険の効かない項目がある。
立て替えと保険の効かない内容は、カードで支払うこともできるが、できないこともある。

所持金を聞くと(その後の対処方法が変わってくることがあるので聞く場合がある)、現金70ユーロと4万円。そしてカードが1枚。
こちらのおばあちゃまも、お土産はすでにオンラインで申し込み、特に欲しいものはなし、必要ならカードで支払うつもり、ということだが、この金額では心もとない。

食事は全食グループで付いているが、飲み物代は別(現金払い)だし、観光中立ち寄ったお店で何か気に入ったものがあって買いたくても、お財布が心配で買えないような気がする。(買わなければいいだけとはいえ)

それは、国内旅行に、1万円とあとわずかの現金、そしてカード1枚だけもって出るのと同じですよ〜、と言ったら、あら〜、そうね〜、それはないわね〜との返事。

そして、こちらのおばあちゃまが、いざ、立て替えの支払いにカードを使う段階になって、暗証番号って何?と言いだした。

2件、なんとか暗証番号なし(サイン)での支払いにしてもらったが、これが必ずできるとは限らないので、知らないとカードが使えない場面に遭遇することがある。

そして、どうしても現金が必要になり、カードでキャッシングすることになった時は、暗証番号を知らないとできない。


さて、昨日、大型ショッピングセンターに買い物に行った。
支払いの段階になって、2枚持っているカード(日本のものとイタリアのもの)のどちらもが使えない状況になった。
何度か試してもらったが、どちらも、磁気が失われているみたい、との回答。

そんなぁ〜

カードは比較的頻繁に使うので、最後に使った時からそれほど経ってない。
金額が大きくはなかったので、現金で払うこともできたが、まさか全てのカードにも何か起こっているかも??という不安があったので、キャッシュカードも試し、こちらは無事、なんとか支払いを終えることができた。

ほっ


余計なお世話なのだが、カードは、イタリアでは、電話回線の状態が悪い、ということも結構頻繁にあり、特に1枚に頼るのは避けたほうが無難、つまり、できれば2枚(ただしJCBは使えないところが多いのでダメ)、そして、暗証番号は必ず(電話では教えてくれないので早めに準備)、さらに、いざという時のためのいくばくかの現金(もちろんお財布とは別に保管)はお持ちいただいたほうが良いと思う。

余計なお世話〜ではあるのだが。