在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

南チロル、アルト・アディジェ ぶどう畑の分布図

2017-11-10 21:51:59 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
この前のアルト・アディジェのワインの試飲会でいただいた小雑誌が非常によくできていたので、一部をご紹介。

アルト・アディジェ、南チロル。
チロル〜 というとハイジ、スイス、のイメージだが、南の一帯はイタリアの領土。

最初の図は、標高別に品種を表したもの。

標高が低いところは、黒ブドウが、標高が高くなると白ブドウが栽培。


「アルト・アディジェの生産は地域全体のわずかの地域にすぎず、標高は1000m以下、アディジェ川とイサルコ川に沿っている。
畑の分布図、標高による品種の違いを図で示している。」

こちらは南チロルのブドウ畑


赤い部分がぶどう畑

この図は、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の一部。
なお、トレンティーノ(南部)とアルト・アディジェ(北部)が一緒になった州の名前だが、県名はトレント(南部)とボルツァーノ(北部)。

ちょっとわかりにくいかも知れないが、こちらの地図が州全体のもの。
南はガルダ湖にもかかっている。

上の地図、南チロルは全体の地図の上の方に当たる。



トレントまで行くと、もうすごい山岳地帯、(ローマに住んでいると)まるでイタリアではないような景色だが、さらに北、ボルツァーノまで行くと、完全に山岳地帯。
歴史的にも、ドイツ語を話し、道路表示もドイツ語–イタリア語になる。


イタリア映画の紹介 Amore e malavita 愛と極道 di Manetti Bros.

2017-11-10 11:01:47 | 何故か突然イタリア映画
Amore e malavita  愛と極道 (とでもしよう。。。)
監督 マネッティ・ブラザーズ(アントニオ&マルコ・マネッティ)



今年のゴールデングローブの候補作の方が溜まっている。。。ちょっと久々。
仕事で見に行けない時もあるが、監督インタヴューがあり面白いので、できるだけ行くようにしている。

さて、この前の作品。
134分という2時間を超える大長編。
いやー長かった。でも、長いと思ったけれど、そこまで長いとは思わなんだ、という感じ。

音楽たっぷり、ナポリのチンピラヤクザ、カモッラを題材にしたミュージカル。

ナポリは話題に欠かない町。
映画にするにはめちゃ面白い。
映画制作者ゴコロをくすぐるものがあるんだろうなー(あるある)

ナポリ郊外、スカンピアは、カモッラの本境地としてもうすっかり有名になっている。
海はないのに、そこでムール貝を「養殖」しているカモッラの親分、「魚の帝王」なるドン・ヴィンチェンツォ。

げげっ、ナポリで食べるムール貝は実はこれ〜??
海の養殖じゃないのー!?
と一瞬思ってしまった。(意外と、いや、意外でなくても事実かも。。。)


そこへ敵の来週。
殺された、と思ったら、お尻を打たれただけ(笑)

でも、抜け目ない妻のドンナ・マリア(役柄ピッタリ)の悪知恵で、殺されたことにしちゃって、ストーリーが始まる。。。

やばい場面を偶然見てしまったのは看護婦のファティマ。

ところが、彼女は、ドン・ヴィンチェンツォの二人の子分のうちの一人、チーロの幼馴染で、永遠の愛を誓い合った青春時代の恋人だった。

偶然の再会。

愛を取るか、使命を取るか。。。(愛じゃないと映画にならない〜)

そして、二人の愛の逃避行が始まる。

今では自分も狙われの身。

こうなったら、組織を裏切るしかない。

いったい何人が殺されたか(クイズになりそう)、でも、最後はチーロも仲間に裏切られ、殺られてしまう。。。。。(えー、殺されちゃうのー??そんなー)

スローモーション、フィードバック多数。
トリックも多数で、実は、最後はハッピーエンド。


左 アントニオ氏 右 マルコ氏

プライベートの上映会なので、時々ハプニングが起こる。
今回のハプニングは、歌の歌詞の字幕スーパーがなかったこと。
(間違って、字幕なし版が上映会のために送られてきたらしい。注:劇場用にはある)

それにしても、セリフも歌詞もみんなバリバリのナポリ語。
ナポリ語はイタリア語ではない、と言ってもいいくらい、イタリア人でもわからない言語である。

インタヴューで、全編に(イタリア語の)字幕が欲しかった!という意見多数。

これでも(ナポリ語を)きれいにしてわかりやすくした、肝心なところはイタリア語にした(笑)との回答だが、確かに、なにいってんだかわからん!(笑)という場面も多かった。

それでも、セリフの場面は、字幕なしで映像とともに楽しんでね〜とのこと。

痛快コメディ、歌と踊り多数のミュージカル。
ナポリ、ヤクザ(カモッラ)、極道、そして愛、アモーレ〜
ちょっと長いけど、かなり面白い。