在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然10 亡くなられた方にご冥福を

2020-03-30 17:29:13 | もろもろ、つれづれ



志村けん氏が亡くなられた。

私も、小さいころ、「8時だよ、全員集合」を楽しみに見ていたので、心から残念に思う。

遠くイタリアから、 天国でも多くの人を笑わせてくださいね、 とお伝えしたい。



それにしても、こういった悲しい事件で、コロナの怖さが、少し身近になってきたのではないかと思う。

亡くなられたことは心から残念であるが、これで、一人でも多くの人の命を救うことができれば、幸いではないかと。

つまり、私たちは、志村けん氏がコロナによる肺炎で亡くなられた、ということを大切に思う必要がある、ということである。



詳細は分からず、オンライン新聞で読んだだけであるが、先月70歳の誕生日を迎えられ、パーティーを開いた、とのこと。

このパーティーから発症まで、3週間ほど経っているようなので、このパーティーで感染したとは思われにくい。

その後の人の出入り、接触の中で感染したのだろう。

感染していたら当然会いに行かないわけだから、無症状の感染者のどなたかと接触したのだろうと推測する。



それが誰なのか。
しかし、これは問題ではない。
というのも、その人は、全く知らないうちに感染し、今ではすっかり治っているかもしれないからである。
もちろん、血液検査をすれば、すでに感染したということはわかるが、今は、そんなことはする必要はない。

重要なのは、現在、無症状者は意外に多く、どこの誰が感染しているか分からない状態、ということである。

その中には、もちろん自分も含まれる。



しかし、極端に神経質になって、怯える必要はない。

濃厚感染者だから必ず感染するわけではない。
同居家族の中でも、感染しなかった、という人はいる。


ただ、無症状の人からの感染率も大きく変わらないという統計も出ているため、だからこそ、コロナに対する危機感はもう少し持った方が良いと思う。



ある程度の年齢以上で、なおかつ既往症のある方が感染したら、発症してから長くて2週間かもしれない。

それも、最後に面会することも難しいだろう。

私にも、かなり高齢の、それも既往症を持っている父が日本にいるが、もうすでに伝えてある。

もし感染したら、日本には帰れないし、帰っても面会はできないだろうし、お墓ができたころにしか会いに行けないからね、と。

ジョーダンを交えて言うが、実はかなりの現実味を持っているのである。


イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然9 増加数の微妙な減少

2020-03-30 02:04:53 | もろもろ、つれづれ



今日は、感染者の増加数が減少した。
4000人台から3000人台へ。

死者の数も、ほとんど1000人という最悪の一昨日から、昨日は800人台、今日は700人台に下がった。


しかし、もしかして最悪のピークを過ぎたか?と期待した数日前。
3日ほど、減少傾向が続いていたからである。

が、突然、再び跳ね上がり、愕然。

本当に愕然。


そこで、昨日、今日と、多少の減少方向を見せたとはいえ、もう、誰も、ピークは過ぎ去ったとは思わない。

また、裏切られるかもしれない、と思うからである。



それくらいこのコロナは怖い、ということがわかってきている。



それに、増加数が減少しただけで、毎日、新たな感染者がイタリア全国で千人単位で増えていることには変わりがない。

1日の死者数が、700人を超えているというのも、異常な数字である。


このコロナは、一度どこかで発生してしまうと、想像以上の感染力を持っている。
それも無症状で感染する。


最近、日本でも問題になっている、様々な施設。

感染源は家族かも、いや、施設に出入りしている職員かもしれない。


イタリアの場合、家族の面会は、もう8日の時点で禁止になっている。
その時点で元気であった人が、最近になって亡くなっている。

潜伏期間が特に長かったわけではないだろう。

相当長く患ったというわけでもないよう。

つまり、どこで感染したのか。

施設の職員の可能性が高いわけである。
しかし、当然、無症状だったわけだから出入りしていたわけで、それをどうやって防げたというのか。

非常に難しい問題である。


他にも修道院。
多くが病院には運ばれない程度症状のようだが(つまり施設内での隔離となる)、運悪く死者も出ている。


日本でも施設での集団感染が発生してきているが、残念ながら、イタリアでの様子を見ていると、残念ながらまだこれから増えるような気がする。