在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然13

2020-03-31 23:23:56 | もろもろ、つれづれ



数日前、まだ新たな感染者数が4000人を超え、死者が900人台、800人台だった頃の記事だが、興味深く読んだ。

出処はラ・レプブリカのオンライン新聞。


封鎖が始まった最初の頃、感染のピークは3月19−20日、と言われていた。
数日遅れて、3月20−22日、と言っていたところもある。


北イタリア、ミラノを含む割と大きな地域がレッド・ゾーンに入ったのが、3月8日の週末頃で、立て続けの3月10日から全土がレッド・ゾーンになり、つまり、イタリア全土が封鎖になった。


コロナの潜伏期間は14日。
でも、5−7日以内で発症する人が割と多い。

そこから割り出された推測ということになる。

しかし。。。封鎖から18日だか経っているのに、この新たな感染者数、死者数の多さ。
いったいこれはなに?



1日の死者が極端に増えた3月27日は、900人を超え、翌日も800人台、そして翌々日に700人台に下がったが、依然、高い死者数である。


しかし、それを、逆算してみる。

感染してから15日から20日で亡くなられる方が多いらしい。

つまり、死者数が一番多くなった3月27日に亡くなられた方は、おそらく、3月7日から12日頃に感染している。

ちょうど、レッド・ゾーンが拡大され、北イタリアから脱出した人の多い時期と重なる。


なるほど。

もちろん、感染の地域が広がっている、というか、移動しながら広がっているため、ピークの来るのが遅れる地域が出てくる。

そこに、無症状者からの感染が加わる。

ということで、まだまだ長引く様子はあるが、ジグザグを繰り返しながらでも、減少傾向を維持しいくことを心から祈る。


日本は今まさに増加中なので、どうか、外出自粛を真剣に考えて欲しい。



イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然12

2020-03-31 19:21:54 | もろもろ、つれづれ



日本のオンライン新聞で、

症状のある人からの濃厚接触者に感染する確率 6.3%
無症状の人からの確率 4.11%

つまり、大きな差はなかった

という記事を読んだ。

中国での調査の結果によるとのこと。


感覚的には、もう少し感染率は高いような気がするが、もちろん、みんながみんな感染するわけではないので、100人の中に一人の感染者がいて、この人から感染するする新たな感染者になる人は7人弱、ということになる。

怖いのは、100人の中に一人の無症状の感染者がいても、4人から5人が感染する、ということである。


症状が出ていれば、保健所からの調査で、自分のところに連絡が入るかもしれないが、無症状ならその人自身に感染の自覚がないわけで、次から次に感染者を広げていくということになる。


これが、このコロナの本当に恐ろしいところである。



無症状ということは、いつのまにか罹り、治る。
そして、抗体ができる。
たぶん、若い人に多いだろう。

自分は若いし、病気なんてしたことないし、感染してもたぶん、無症状かもね〜 と考えている人も多いだろう。

しかし、無症状なのは自分だけで、家族には症状が出る人もいるだろう。
その中には、死者も出るかもしれない。


南イタリアの施設(いわゆる老人ホーム)では、北から帰ってきた孫の訪問が原因で、集団感染が起こっている。

この孫は、その後症状が出たかもしれないが、訪問当時は無症状だったわけである。


だから、本当に、このコロナが治るまでは、自覚を持って人と接した方が良い。
できるだけ電話で済ますこと、そして、どうしても接する場合は、少なくとも距離をとること。
マスクがあれば必ず着用する。

そして、顔を触らない。
とにかく頻繁に手を洗う、そして、消毒すること。


100人のうちの「感染しない人」「感染しなかった人」に入るには、偶然もあるだろうが、少しでも気をつけることで、回避できるかもしれない。




イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然11 イタリアでの性別、年齢別の統計

2020-03-31 01:01:07 | もろもろ、つれづれ



今日は、感染者数の増加がぐっと減少した。
昨日の3815人から、なんと1648人。
また増えるだろうが、どうか減少傾向を維持して欲しいと心から祈る。

しかし、亡くなった方の数はまた増加している。
昨日の700人台から、800人を超えてしまった。
亡くなった医療従事者も増え、61人になった。

完治した患者数は1500人を超え、わずかながら、光が見えてきたと言いたいところだが、このコロナがいかにしぶとかがわかってきている今、油断は全くできない。

そして、ローマは比較的安全圏に入っているため、毎日戦場のような状態の北イタリアの方々には、心から申し訳ないと思う。



さて、こういう統計を勝手に掲載してはいけないのだろうが、大変良くできているものなので、紹介してみたいと思う。

出処は、頻繁に見ているオンライン新聞 La Repubblica に掲載されている GEDI という出版団体(だと思う)が作成している統計。


イタリアの、州ごとだけではなく、県ごと(日本でいうと市ごとという感覚)の統計も制裁されていて、非常に役に立つ。
大変ありがたい。
そして、大変わかりやすい。


そして、こういう統計は、ある程度事実がわかるので、大変助かる。

ある程度、と言ったのは、たまたまテレビのコメンテーターの一人として、この団体の人が出席していた時、

本当の事実とは違うところもある。
なぜなら、数値に出たものだけの統計だから。

ということを言っていたのを聞いたからである。
まさにその通り。


しかし、闇雲に怖がることや、自分だけは大丈夫という過信を少しは正してくれると思うので、非常に有益であるにちがいない。

この統計(他にもあるのだが)は、毎日更新しているわけではないようで、3月26日のもの。





感染者の性別と年齢別の統計

左の青が男性
右のピンクが女性

表の左が年齢層
下が%


男性の方が多い。(男性はくれぐれも気をつけて、でも、女性だからと油断しないように)

男性は70代が一番多く、女性は50代が一番多い。。。 (うーーーー、気をつけなければ)

最初の頃、子供は感染しにくいとか、感染しないとも言われていたが、数は少ないとはいえ、感染している。

90代以上が少ないのは、絶対数が少ないからにちがいない。


他の統計も、掲載させていただきたいと思うのだが。。。