在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然53 解除前日

2020-05-03 22:06:53 | もろもろ、つれづれ



今日が、明日の封鎖解除の前日、前夜となる。
今晩、12時を過ぎたら、5月4日、封鎖解除となる。

しかし、結局、あまり大きく変わらないのかも、とも言える。
もちろん、明日から、自宅待機していた人たちの多くが仕事に出る。

しかし、一度に大量の労働者が通勤を始めては、当然、再び感染の危険性が大きく増すため、スマート・ワーキングを続ける会社、会社員も多い。
むしろ、スマートワーキングを続けてもらわないと困る、というのが政府の本音でもある。

地下鉄、バスなどの公共機関は、半分かそれ以下の乗車率で動かすことになっている。
ホームで立つ場所は示され、座ってはいけない席にはシールが貼ってあり、降りたら、流れに沿って進み、できるだけ接触を避ける工夫はされている。

時差通勤、シフト制が奨励され、今までのようなラッシュは、ワクチンが開発されるまではあり得ないわけだが、どうなることやら。

始発か、始発近くから乗る人はまだ良いが、中心近くからでは、乗車することもできないかもしれない。

ローマでは、定員に達したバスはバス停を通過して良いということになっているので、うちのバス停に停まるバスは少ないような嫌な予感。
中心までは4キロ程度の距離だが、歩くことを覚悟するしかないかもしれない。
または、車で出るか(ただし、車も二人までしか乗れないはず)、自転車のシェアリングがあるので、(まだ利用したことはないのだが)使ってみるか。。。

結局、家で大人行くしていてくださいね、ということか。


一般のショップは、結局5月18日からしか開かない。(子ども用品、本屋、文房具屋はすでに開いた)


バール、レストランは、早めに開くようになる可能性はなきにしもあらず、と匂わせているが、今の所は6月1日からしか開かない。


美容室も、今の所、6月1日オープンとなっている。


これらのお店は、幾つかの手段で、「静かな抗議運動」というのをすでにやっている。
3月、4月と2ヶ月までは我慢ができた、資金もなんとかなった、なんとかした、しかし、5月中も開けられないとなると3ヶ月になり、日本でも問題になっているが、クローズしなければならないお店がかなり出てくるだろう、という状況。

もちろん、これらのお店が5月4日から一斉に開く、というのは期待してはいなかったが、それにしても、6月1日はまだ遠く、結局は、封鎖が以前続くという印象は薄れない。


また、5月中は、家族しか会えないことになっている。
その範囲は、例えば夫、妻のいとこまでokと、範囲は広がったが、友人と会うのは禁止。
「友人たち」ではなく、「友人」。
カテゴリー外の人となり、会えないというより、はなから禁止である。
そして、友人とはいつから会えるようになるのかは、全く述べられていない。


警戒を緩めてはいけないことはわかるが、結局は、制限だらけの解除になってしまった。

イタリア コロナ ロックダウン状態の中で 徒然52 酒は減らすに限る

2020-05-03 11:43:18 | もろもろ、つれづれ



日本での閉鎖、自粛期間があと1ヶ月程度延びるということがほぼ確実に決まり、さらに不安になっている人も多いだろう。

それでも、全体の感染者数がやや減少傾向にはあるようで、多少の成果が出ているとは言えると思う。

日本は、ダイアモンド・プリンセスでのコロナを経験して、その後のコロナ再来という感じで、経済にすでに細く長く影響が続いていたところに、この緊急事態宣言では、たまらない、というのが本音だと思う。

いや、本当に、たまらない。

どうにかしてくれ

いい加減にしてくれ

と言いたい。

しかし、相手が目に見えないウィルスでは、どうにもできない。


それも、こちらは、なんとか光が見えてきているものの、日本はまだ闇の真っ只中で、どれだけストレスが溜まっていることやら。


この状況で、酒量が増えている人が多い、と聞いた。

酒好きには、結構きついかもしれないが、そして、ソムリエの私がいうのもナンだが、封鎖の間の酒量はくれぐれも減らしたほうが良い。





時間はあるので、つまみを用意したり、料理をちょっと凝ったり、テーブルセッティングも一応きちんとして、ちびちび。ちびちび。。。
最初の頃、仕事が減り、暇はあったので、ワインクーラーにあるワインを結構開けた。

仕事柄、180センチのワインクーラーは、当然いっぱいいっぱいで、いや、溢れているものもあり、その中で、友人のところに持っていくのが怖いもの、という基準で開けていった。
古くてもうダメになっているかもしれないワイン、である。

今は、ワインクーラーが、結構スカスカになって、ちょっと寂しいくらいになった。
またせっせと買い足さなきゃ、とも思ったり。



フェーズ1(54日になるか?)で飲んだワインの瓶を数えると、25本。
だんだん量を減らしていったので、結果的には、それほど多くない数に収まった。

結果的に、うち1本がブショネ、数本、ちょっと行き過ぎかな、と思うワインもあったが、大体がかなりいい線、そして、数本は大変良い味に変化していた。
もちろん、全部が古いヴィンテージのワインではなく、途中で買い足した新しいヴィンテージのワインが数本混じっている。



ワインは、ボトル1本でグラス6−7杯になる。

つまり、昼に3杯、夜に3杯飲むと、1日で1本が終わる。
(一緒にいる娘は全く飲まないので、飲むのは私一人)
最初は、今まで時間に追われていたのが嘘のようで、もちろん、感情のアップダウンはあれど、それなりに、楽しんでいた。

でも、6日くらいで胃が痛くなった。


お酒は、生活のリズムを乱す。

ストレスは溜まるので、眠れない、眠くなる、寝たは良いが、真夜中に起きてしまう、など。

反省し、その後は、1本を3日ペースで開けることにしたが、ついつい飲みすぎると、やはり、真夜中に起きてしまったり。


明日からフェーズ2が始まるが、フェーズ2は、たくさんの休肝日を設けていこうと思っている。

それとも、コロナが終息するまで願掛けて、酒断ちとか。

いや、一瞬思ったが、そうするとワクチン開発まで酒が飲めないことになってしまう。
だから、これはやめ。

やはりペースを落とすしかない。

コロナの自粛期間中は、酒と良い友達でいるためには、やはり、量は減らすことをお勧めする。
いや、絶対に減らしたほうが良い。