在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリアコロナ>>日本コロナ 日本への一時帰国 4 成田空港に着いてから

2020-05-27 17:30:58 | もろもろ、つれづれ



たぶん、一番気になるのは、空港に着いてから。


成田空港に着陸して、1時間程度機内で待たされたというような情報もあり、結構どーんと構えていたのだが、乗客は少ないし、飛行機が止まってから15分程度で降りることができた。

以前は、自宅へ帰る組と帰らない組に分けて、自宅に帰る組が先に降り、帰らない組はその後降りる、としていた(こともある)ようだが、乗客は少ないし、分けることもなく前方の人から順番に降りていった。

10人程度づつ、乗務員から指示される。


ここから先の行動は、すべて職員の案内による。

成田で降りる人と、乗り換えの人(外国人ばかりで意外に多かったのだが、15人くらい?)とに分かれる。

降りる人は、案内されてさらに進み、検疫所の手前で少し待つ。

検疫所には、7−8つ程度のテーブルが並んでいる。
機内で記入した(3枚のうちの)2枚の書類を提出し、確認、ライン・アプリの使用の同意書、職員から案内をちゃんと聞きました、という同意書など3枚に署名する。



これがライン・アプリの案内。


ここで笑ったのは、同意書などに鉛筆で署名。。。

ありえない〜
イタリアじゃ、絶対にありえない〜
書類が無効になる〜


各テーブルに、使い捨ての鉛筆が置いてあって、それを使って署名する。
自分の持っているペンを出してください、とは言わない。
ある意味、何て優しい(笑)

もちろん、感染を防ぐ為の非常措置なのだが、それでも、イタリアでは、鉛筆でサインをした書類に有効性はない。


また、どうやって空港を出発するのかというのは、嫌という程聞かれた。
ここだけでなく、この後も、何度も、何度も。

その度に、
車を頼んでます〜

その後、5分も待たないうちに、呼ばれて検査。

片方(だけ)の鼻の穴に綿棒を突っ込み、5秒。
ちょっとだけ痛い。


ある程度の人数が揃うと、待機所の方への案内がある。

20人くらいが、ぞろぞろと案内され、入国審査を通り、荷物はすでにまとめられてあったのを取り、税関は形だけでほとんど素通り。


生ハム犬なんていないし、税関で、スーツケースを開けることもないという雰囲気(笑)

いいんだろうか。。。。
これなら生ハム持ってこれたかも?


(建物内の)外に出た後も、まだまだずんずん進むのに着いていく。

そして、待機所の前で、グループを分けた。


結果を待たずに帰る人たち。
それも、もうすでに迎えが来ているグループと、まだ来ていないグループ。
すでに迎えが来ているグループは、ここで帰ることになるのだが、職員がしっかり付いてくる感じだった。
万が一陽性の可能性もあるから、確かに公共機関に安易に乗ってもらっては困る。

検査結果を待ってから空港を後にするグループ。
ここでダンボールベッドが見られるか期待したのだが、多分場所が違うのだろう、そこまで広くはない。


待機所には、一人用のソファが、間隔を空けておいてある。
しかし、これが、かなりの拷問だった。。。

背もたれが低すぎて寄りかかれない。。。



途中で、壁際の席が空いたので移ったのだが、いや、この椅子は本当に苦しかった。

トイレは近くにあるし、飲み物の自動販売機もある。
SIMカードを借りたい人なども、いいですよ〜という案内はある。

しかし、原則、ひたすら待つだけ。



軽食と水は用意されていて、勝手に取れる。
でも、これだけ。。。
せめて、おにぎりとかサンドイッチとか欲しかった(笑)

そして、バナナのちっちゃいのには笑ってしまった。


待つこと4時間、着陸して5時間半後、結果がでた。
ただし、全員の分ではない、との話。


ここで、私の場合は「自宅で結果を受け取る」に丸が付いていて、さらに待つ。

あれだけ、自宅には帰らない、車を頼んである、結果を待ってから空港を出る、と再三言ったのに〜
お願い〜

さすがに、あれだけ言ったのだから、間違えないでください!とは言った。

急ぐ旅ではないが、椅子の拷問から解放されたかった。。。。

幸い、30分後、つまり4時間半後、着陸して6時間後に検査結果が出た。

予想通り陰性。



これが、検査番号が入った紙。


その後は、もうすっかり放し飼い。

誰もついてくることはなかった。。。


やっぱり、ゆるゆる?

検査結果も、口頭だけで、渡される書類などはない。

なんか、ゆるゆる。。。


なお、メールで、正式に検査結果が入ってきたのは2日後。
だから、結果を待たずに、自宅に直行した人は、結果が2日後に判明したことになる。(と思う)



以上、帰国を考えている方のために。

6月からフライトが増えると思うので、空港での混み具合がまた違ってくるかもしれない。
また、宿泊が復活するかもしれない?
ダンボールベッドは復活しないと良いが(笑)

お迎えの方がいらして、すぐに自宅という方は、ある意味なんとでもなるが、送迎を頼ままくてはいけない方、宿泊施設を自分で確保しなければいけない方は、本当に、いったいいつ(何日に)空港を出られるのか、が一番の焦点となる。

フライトがまた増えたら変更はあり得ると思うので、事前インフォメーションがどうしても必要な方は、たらいまわしにされても、検疫所に電話してみることになると思う。

イタリアコロナ>>日本コロナ 日本への一時帰国 3 KLMのフライト

2020-05-27 14:56:55 | もろもろ、つれづれ



今は、ヨーロッパでは、マスクを着用していない乗客は、フライトの搭乗を拒否される。

KLMからは、1週間程度前に、ご丁寧にも電話で、マスク必須です、との電話が入った。
イタリアからではなく、オランダから。




久々のローマの空港は、人が少ない。
本当なら、この時期、多くの観光客で結構人が多いはずなのに。

念のために早めに空港へ行ったが、チェックインは余裕、セキュリティ・チェックを過ぎると、警察によるコントロールがある。
「移動証明書」を提出し、移動理由の簡単なチェック。
(今は同じ州内の移動の場合は、移動証明書の携行、提出義務がなくなったのだが、州をまたぐ移動、国外へは提出が必要)
私はちゃんとした理由があったためすぐに通過できたが、何やら長い説明を受けている人もいた。



空港内はこんな感じで、人は少ない。




ローマからアムステルダムまでのフライトは、100人乗りのかわいい小型機。
席は、通路を挟んで2−2、という構成。
その席を交互に利用。
空席が少しあったので、搭乗客は40名程度?

座席の上に、小さな箱に入ったスナックが置いてあった。
水とサンドイッチとクッキー(のようなもの)。




機内、途中で少し寝てしまったが、乗務員がサービスのために廊下を通り過ぎることは全くなかった感じ。

乗務員はもちろんマスクをしている。


定刻より早めに出発、アムステルダムにも、定刻より早く着いた。
スキポール空港での乗り換えは非常にスムーズに行き、次のフライトまでは結構待ち時間があった。

空港の店舗は、もちろん閉まっているお店も多いとはいえ、想像よりは開いていた。
簡単なお土産も買えるし、軽食程度なら取れる。




イタリアのソーシャル・ディスタンスは、以前は1.5mだったのが、解除にあたって、もっと現実的な数字、1mに変更になった。
オランダでは、1.5m。





さて、いよいよ、日本までのフライトは、この飛行機で。


乗客は50人程度だったと思う。

使用していけない席は、3−4−3の構成で、3人席の真ん中1つと4人席の真ん中の二つ。
なぜか、3席の窓側をとった私の一つ空いた隣に、ルーマニア人の男性がやってきたのだが、あとで考えると、向こう側と間違えたのではないかと思った。
とにかく、距離が近すぎるし、こんなに乗客が少ないのに、なんで3人席を二人で使うわけ??と思い、離陸後、空いてる席に移動した。
(離陸後の移動は全く自由、と言われた)



席には、結構大きな袋にいっぱい入っているスナック、他にサンドイッチが置かれていた。
袋の中には、水、コーラ、そして、スナック、チョコレート、ビスケット(みたいなもの)などが雑多に、あとはみかんが2つ入っていた。

9時間を超えるフライトは、暖かい食事を1回出すことになっている。
離陸して3時間目にお持ちします、との案内が事前にあった。



トレーに載ってでてきた食事は、ビジネスクラスも同じで、冷たいパスタで作ったサラダ風の一品と暖かいマカロニ、デザート(甘かった〜)と水。
いたってシンプル。

飲み物、スナックは、案内は一切ないが、ギャレーに行くと置いてあったので、水などが足りなくなったら、勝手に取ることはできる。

温かい飲み物は一切なし、アルコール類もない。

もともと乗客が少ないが、みんな最低限しか席を立たない雰囲気。

商務員が、時々、トイレの消毒をしているようだった。

かなりきちんとしていて、安心できる感じ。


日本へ近づくと、(日本人には)3枚の書類を配ります、との案内。
着いてから提出していただくものなので、必ず機内で記入してください、との案内。

ー携行品、別送品申告書(いつもの書類)
ー入国される方へ検疫所よりお知らせ 
ー質問票

質問派もっと細かいかと思ったが、そうでもない。
熱や症状はあるか、などなど、いたって平凡な質問ばかりだった。
ホテルやアパートに滞在する場合は、「ホテル」「アパート」などの表記だけで、名前まで書く必要はない。
空港までのお迎えに関しても、誰が迎えに来るのか、間柄のようなものも書く必要はない。

日本って厳しいと言いながら、なんか、甘い、なんかゆるい。。。。という感じが書類から漂う。。。。


そして、いよいよ着陸〜