在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”アジノーネ 2006” ポリツィアーノ

2009-03-17 07:35:37 | Toscana トスカーナ
“Asinone 2006” Poliziano –Toscana (点数8.5+)
モンテプルチャーノを代表するワイナリー。今では老舗になった。
トスカーナのワイナリーは気軽に行ける。
1度目は電話で、いつでもどーぞ、と言われたのでその通りに行ったら、軽く数種類試飲させてくれただけで、結局ワイナリーは見せてくれなかった。おそらく、トスカーナワインめぐりをしているドイツ人、アメリカ人などは、飲ませれば(飲ませるだけで)満足するのだと思う。それなら最初から言ってよー、こっちはワイナリーが見たいのに、と思った。
そこで、2度目はしっかりワイナリーを見たい旨を伝え、訪問。とても丁寧に案内してくれた。
だから、トスカーナのワイナリーは気軽に行けて、いつでもどーぞ、と言われても、ワイナリーを見たい、とはっきり意思表示をする必要があるのである。

さすが、アジノーネ。色も魅力的だが、スパイス、緑、フルーツがとてもきれい。森の木の実をミックスし、ほのかに緑を漂わせ、そこに、コショウをぱぱっとかけて香りを引き締めた感じ。
酸がきれいで、程よいボディを持ちながら、ひたすらエレガント。タンニンの質も文句ない。そして、フルーツがきれいに残る後味で、とにかくきれい。さすがであった。

この手のワインは、昔は良かったのに。。と嘆くことがあるが、その心配は必要なかった。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。