在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ”3種 アヴィニョネージ

2009-03-17 07:33:30 | Toscana トスカーナ
“Vino Nobile di Montepulciano 2006, 2005”
“Vino Nobile di Montepulciano Riserva 2004” Avignonesi –Toscana
(点数 6、6、7)
ご存じ、トスカーナのモンテプルチャーノの老舗ワイナリー。
モンテプルチャーノを訪れると、広場にほぼ面してContucci、メインストリートを歩いていくとこのAvignonesiに犬でもぶつかる、と言ってもいいくらい簡単に見つかる。
アヴィニョネージは、その場で軽く飲めるようになっていて、気軽に地下の樽蔵を見学できるようになっている。
そして、ヴィン・サントも有名なワイナリー。それも、赤のヴィン・サントOcchio di Perniceには、憧れたものだ。値段は高いし、手に入らない。昔、何度か飲んだことがあるが、これが、かの有名な。。。はは~!って感じだった。
しかし、好みにもよるのだろうが、ワインを飲み進めていくと、どーでもよくなってしまう。
という状態だから、アヴィニョネージのワインも久しぶりに飲んだ。

2006年。
色はきれいなルビー色。うーん、ちょっとデリケート。というより、香りがあまり強くない。もちろん強くなくてもいいのだが、少しさびしい感じがする。ボトル詰めされて間もないのだろうから、バランスが整っていないのだとしよう。。
香りは、デリケートで控えめなフルーツの香り、そして、鉄分の香り、スパイスは、白コショウっぽく、ぴり、つんとくる感じがある。
味は、酸があり、タンニンの渋さのあとにまろやかさが出てくる。最後、ちょっと渋いかも。

2007年。
完全にガーネット色。1年しかたってないけど。。。
すでに臭み、アニマル臭が出る。そしてプルーンのコンフィ。タンニンがまろやかだが、同じく渋みがある。持続性は悪くないが、ちょっと渋すぎと、一緒にアルコールの熱さが残る。

2004年。
落ち着いたルビー色。
昔、大好きだったカンユの飴(なんて。。。年がばれてしまう)の香り。つまり、ビタミン剤的な香り。ブラッド・オレンジの香り、香草、スパイス。ベースワインと比べたら、だいぶ深みがある。味にもビタミン的な、つまり柑橘的な味が強く、ソコヘタンニンがどっしり。こちらも渋みがあるが、質は断然よい。持続性も悪くない。

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