在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ポミーノ・ビアンコ” フレスコバルディ

2007-08-03 05:00:10 | Toscana トスカーナ
"Pomino Bianco" Frescobaldi -Toscana
トスカーナ料理店で、始めるのにトスカーナの白ワインを、ということで選んだので、数少ない中から何気なく選んだ為、ヴィンテージを忘れてしまった。でも、おそらく2005年だったと思う。
フレスコバルディはポミーノを何種類か出しているが、一番ベースのお手頃な値段のもの。
シャルドネとピノ・ビアンコのブレンド。トスカーナの白と言ったら、なんと言ってもシャルドネだが(もちろん他の土着品種もあるが、シャルドネのイメージが強い。強すぎるくらいだと思う。)それにピノ・ビアンコを混ぜている。ピノ・ビアンコは、その昔、シャルドネとずいぶん混同、誤解されていたので、そういう点では、比較的似ているのではないかと思う。もちろん全く違う品種であるが、味、香りが大きくかけ離れた品種ではないと思う。
色はかなり濃い。大変つやがあり、黄金色に近い、かなりきれいな色をしている。さすが、フレスコバルディ。どういうワインが一般に受けるのかちゃんと学習しているような気がする。なるほど、この色を見ただけで、一般的には、これは良いワインのはずだ、というイメージがインプットされてしまう。
香りは、最初、きれいに緑の香り(藁、芝)、花の香り、そして、柑橘系がきれいで、強さがある。しばらくすると、樽の香りが出てくる。そう、一番お手頃のものと言っても、ステンレスとバリックで熟成させてある。個人的には、こういうお手頃ワインは、ステンレスだけですっきりさわやかに造って欲しいのもだが、樽の香りが少し入ると一般に受けるのは確実である。しばらくすると、樽香がやや鼻に付いてくるが、そんなことはどうでも良い。(正確には、どうでも良くなる。。)
味は、まろやか。バリックだから、まあ、こんな感じ。フルーツの香りが広がり、酸がやや抑えられ、飲みやすい。強さ良し、樽香が後味にほんのり残り、よく言えば心地よく、または、ややしつこい。。でも、品質と値段のバランスは、とても良く、さすが、フレスコバルディでした。

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