“San Leonardo” 1985-2000 Tenuta San Leonardo –Trentino
少し古いテイスティングのメモがたくさん出てきた。
紙はできるだけ捨ててしまいたいと思うので、ちょっと古いが、まあいいか。。
昨年末の試飲。
おなじみ、トレンティーノを代表するサン・レオナルド。
このワインで、いつもびっくりするのが、収穫。
このクラスなら当然手収穫よねー、と思うが、機械収穫である。
最初に聞いた時は耳を疑った。
ただし、かなり高度な選別システム搭載の収穫機だという。
機械なら3日で済む、と言い切るその選択にも一理ある。
初リリースは1982年で、サッシカイアのタキス氏が手掛けたのは2000年まで。(ただし、1985、86年は、まだタキス氏は入っていなかったとのこと。)
今はカルロ・フェリーニ氏に代わっている。
品種は、カベルネ・ソーヴィニオン、カベルネ・フラン、メルローのブレンド。
1985年
色は、ガーネットで周りがオレンジ色。濃さは良く、かなり細かい澱が少し見える。つやはかなり良い。
香りは、割と開いていて、スパイス臭など熟成香がきれいに出ている。タバコ、カルダモン、キーナ、葉巻たばこ、白コショウ風とミント風の香り、ユーカリなどで、強さも良く、複雑性もあり。
味は、酸がかなり感じられ、酸っぱいくらいでもある。やや細身な印象。タンニンはかなり丸くなっている。塩味がかなりある。程よい長さで、細くエレガントだが、最後に消えてしまう印象がおしい。後味に、シチリアのブラッドオレンジ。
1986年
濃いめのガーネットで、澱がかなりある。
ちょっと堅めで、ミネラル、タール、アスファルト、リコリース、革、香草、などに加えて、梅の香り。
味の広がりは良く、結構果肉の質感あり。タンニンはまろやかになっているが、ボディがまだしっかり感じられる。後味は最初良いが、突然消えてしまう感じがあり。後味はマンダリン風。
1987年
濃いめのガーネットに、オレンジがはっきり。
結構閉じている。タバコ、ミネラル、葉巻の箱、プルーンの甘さ、煮豆的な香り(怒らないでね!)、血、ミントなど。
酸と塩味。タンニンは丸くなっている。持続性は良く、後味はオレンジ。
1988年
まだガーネットでつやがきれい。
フルーツの甘さがまだあり、バルサム臭、タバコ、プルーン、森の木の実のコンフィ、ユーカリ、スモーク、カカオなど。かなり良い香りで、複雑。
酸とタンニンのバランスが良く、ボディもあり、エレガントさもある。後味にフルーツが残るくらいの若さがまだ感じられる。
とても良い年。なるほど。こうなるとさすが、と言いたくなる。
1990年
ガーネットで澱あり。
バルサミコ、ダイオウrabarbaro、タバコ、湿った土、ドライのバラ、リコリース、ミントなど。
タンニンはかなり丸く、酸と、塩味がかなり印象的。
1991年
唯一、トレビッキエーリを取らなかった年だそうだ。。
やや細い感じ。バルサム臭が控えめな感じであり。他に、タバコ、付け汁(とでもいうか。。)salamoia、アニマル、馬の臭みあり。香りはあまり長くない。
味も全体に細めで、全体に印象が薄い。
1993年
かなりきれいなガーネット。
きれいにまとまる。良い複雑性が出ている。バルサム臭、ミント、キーナ、ユーカリ、香草、シトロンの木legno di cedro、オレンジの皮など。
ボディあり、柔らかさも申し分ない。タンニン、酸、塩味のバランスが良く取れていて、心地よい後味。
かなり良い年というが、いいねー。。と言いたくなる。
1994年 省略!
1995年
フルーツが甘いくらいに、スパイスが混じる。バルサム臭、タバコ、薬草、丁子、ダイオウにおなじみミント。
まだ若いくらいの味。後味も良い。
1996年
キーナ、スパイス、柑橘、ユーカリ、ミント、カフェ、カカオ、一緒に混じってアフター8(というチョコ)など。かなり良い。
酸がきれいでしまった感じに塩味とタンニンが絡む。ボディがある上にエレガントさも見せる。
1997年
ユーカリがはっきりに甘さがきれいに出ていて、果肉の甘さを感じる。バニラ、マンダリン風の柑橘、スパイスなど。良く出来ている香りの印象。
ほほー、という感じ。1997年伝説を個人的には信じないが、これは良く出来ている。広がりあり、複雑で、ミネラルがベースにあり、ボディ良く、エレガントさもあり。まだフレッシュなフルーツが残るくらいで、今後の熟成を期待したいところ。
1999年 省略
2000年
タキス氏とフェリーニ氏の入れ替わりの年。
複雑性が出ている。フルーツ、プルーン、ブルーベリー、バルサム臭、スミレ、香草、バニラなど。
味も広がりがありとても良く、タンニンはエレガント。しかし、酸がやや物足りないくらい?
少し古いテイスティングのメモがたくさん出てきた。
紙はできるだけ捨ててしまいたいと思うので、ちょっと古いが、まあいいか。。
昨年末の試飲。
おなじみ、トレンティーノを代表するサン・レオナルド。
このワインで、いつもびっくりするのが、収穫。
このクラスなら当然手収穫よねー、と思うが、機械収穫である。
最初に聞いた時は耳を疑った。
ただし、かなり高度な選別システム搭載の収穫機だという。
機械なら3日で済む、と言い切るその選択にも一理ある。
初リリースは1982年で、サッシカイアのタキス氏が手掛けたのは2000年まで。(ただし、1985、86年は、まだタキス氏は入っていなかったとのこと。)
今はカルロ・フェリーニ氏に代わっている。
品種は、カベルネ・ソーヴィニオン、カベルネ・フラン、メルローのブレンド。
1985年
色は、ガーネットで周りがオレンジ色。濃さは良く、かなり細かい澱が少し見える。つやはかなり良い。
香りは、割と開いていて、スパイス臭など熟成香がきれいに出ている。タバコ、カルダモン、キーナ、葉巻たばこ、白コショウ風とミント風の香り、ユーカリなどで、強さも良く、複雑性もあり。
味は、酸がかなり感じられ、酸っぱいくらいでもある。やや細身な印象。タンニンはかなり丸くなっている。塩味がかなりある。程よい長さで、細くエレガントだが、最後に消えてしまう印象がおしい。後味に、シチリアのブラッドオレンジ。
1986年
濃いめのガーネットで、澱がかなりある。
ちょっと堅めで、ミネラル、タール、アスファルト、リコリース、革、香草、などに加えて、梅の香り。
味の広がりは良く、結構果肉の質感あり。タンニンはまろやかになっているが、ボディがまだしっかり感じられる。後味は最初良いが、突然消えてしまう感じがあり。後味はマンダリン風。
1987年
濃いめのガーネットに、オレンジがはっきり。
結構閉じている。タバコ、ミネラル、葉巻の箱、プルーンの甘さ、煮豆的な香り(怒らないでね!)、血、ミントなど。
酸と塩味。タンニンは丸くなっている。持続性は良く、後味はオレンジ。
1988年
まだガーネットでつやがきれい。
フルーツの甘さがまだあり、バルサム臭、タバコ、プルーン、森の木の実のコンフィ、ユーカリ、スモーク、カカオなど。かなり良い香りで、複雑。
酸とタンニンのバランスが良く、ボディもあり、エレガントさもある。後味にフルーツが残るくらいの若さがまだ感じられる。
とても良い年。なるほど。こうなるとさすが、と言いたくなる。
1990年
ガーネットで澱あり。
バルサミコ、ダイオウrabarbaro、タバコ、湿った土、ドライのバラ、リコリース、ミントなど。
タンニンはかなり丸く、酸と、塩味がかなり印象的。
1991年
唯一、トレビッキエーリを取らなかった年だそうだ。。
やや細い感じ。バルサム臭が控えめな感じであり。他に、タバコ、付け汁(とでもいうか。。)salamoia、アニマル、馬の臭みあり。香りはあまり長くない。
味も全体に細めで、全体に印象が薄い。
1993年
かなりきれいなガーネット。
きれいにまとまる。良い複雑性が出ている。バルサム臭、ミント、キーナ、ユーカリ、香草、シトロンの木legno di cedro、オレンジの皮など。
ボディあり、柔らかさも申し分ない。タンニン、酸、塩味のバランスが良く取れていて、心地よい後味。
かなり良い年というが、いいねー。。と言いたくなる。
1994年 省略!
1995年
フルーツが甘いくらいに、スパイスが混じる。バルサム臭、タバコ、薬草、丁子、ダイオウにおなじみミント。
まだ若いくらいの味。後味も良い。
1996年
キーナ、スパイス、柑橘、ユーカリ、ミント、カフェ、カカオ、一緒に混じってアフター8(というチョコ)など。かなり良い。
酸がきれいでしまった感じに塩味とタンニンが絡む。ボディがある上にエレガントさも見せる。
1997年
ユーカリがはっきりに甘さがきれいに出ていて、果肉の甘さを感じる。バニラ、マンダリン風の柑橘、スパイスなど。良く出来ている香りの印象。
ほほー、という感じ。1997年伝説を個人的には信じないが、これは良く出来ている。広がりあり、複雑で、ミネラルがベースにあり、ボディ良く、エレガントさもあり。まだフレッシュなフルーツが残るくらいで、今後の熟成を期待したいところ。
1999年 省略
2000年
タキス氏とフェリーニ氏の入れ替わりの年。
複雑性が出ている。フルーツ、プルーン、ブルーベリー、バルサム臭、スミレ、香草、バニラなど。
味も広がりがありとても良く、タンニンはエレガント。しかし、酸がやや物足りないくらい?