在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Nebbiolo 2015 Massolino

2017-11-04 09:49:02 | Piemonte ピエモンテ
Nebbiolo 2015 Massolino



夕食のレストランにて。

ローマはまだ、料理は良いがワインの品揃えはまあまあ、という店が多い。

有名所の誰でも知っているワイナリーのワインしか置いていない所。
有名所なんだからいいでしょ、って感じ。

または、特に有名ではない、原価のかなり安い大量生産ワインだけとか。
これを安く置いていたらよいのだが、結構割高にしているところもあり。

このレストランは、素人に有名なだけでなく、優良でもあるワイナリーのワインをある程度豊富に揃えているので助かる。


そして、ローマはまだ、ワインの品揃がまあまあいいからいいでしょ、だけの所が多い。
つまり、グラスが伴わない。

どんなに良いワインがあっても、グラスが大したことなければ台無し。

グラスが小さい、形が悪い、ガラスが厚い、重たい、そして、綺麗に磨いていない。。。。など。

しかし、このレストランは、リーデルのグラスを普通に使っている。
それも、大振りタイプのもの。


家族で時々行く普通のレストラン、値段もほどほど、料理も美味しい。

ワインの数がすごく多いわけではなく、ワインリストはもう少し立派に作っても良いとは思うのだが、飲みたいと思うワインがいくつもある。

しかし、選ぶとなると北のものしか選ばない、目がいかない。(ごめんなさい〜)
で、早速マッセリーノを見つけた。
どのみち一人は飲まないし、軽めで決定。



色に透明感、艶がありとても綺麗。

まだ若いので、花の香りが綺麗に広がり、次にフルーツが出てくる。
小さなバラの花束、そして、小さな森の木の実。
スパイス臭がそれを支え、ワインの香りの芯になっている。

ふっと甘さ(糖分のではない)を感じさせるアタックに、酸味がふわっ、そして繊細だが若いタンニン。
持続性もあり、フィニッシュにフルーツが残る感じ。

アルコール度14度とは思わないくらい、重たさがなく、また、料理と丁度良いスピードで飲める。++++


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