在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

イタリア映画の紹介 Amore e malavita 愛と極道 di Manetti Bros.

2017-11-10 11:01:47 | 何故か突然イタリア映画
Amore e malavita  愛と極道 (とでもしよう。。。)
監督 マネッティ・ブラザーズ(アントニオ&マルコ・マネッティ)



今年のゴールデングローブの候補作の方が溜まっている。。。ちょっと久々。
仕事で見に行けない時もあるが、監督インタヴューがあり面白いので、できるだけ行くようにしている。

さて、この前の作品。
134分という2時間を超える大長編。
いやー長かった。でも、長いと思ったけれど、そこまで長いとは思わなんだ、という感じ。

音楽たっぷり、ナポリのチンピラヤクザ、カモッラを題材にしたミュージカル。

ナポリは話題に欠かない町。
映画にするにはめちゃ面白い。
映画制作者ゴコロをくすぐるものがあるんだろうなー(あるある)

ナポリ郊外、スカンピアは、カモッラの本境地としてもうすっかり有名になっている。
海はないのに、そこでムール貝を「養殖」しているカモッラの親分、「魚の帝王」なるドン・ヴィンチェンツォ。

げげっ、ナポリで食べるムール貝は実はこれ〜??
海の養殖じゃないのー!?
と一瞬思ってしまった。(意外と、いや、意外でなくても事実かも。。。)


そこへ敵の来週。
殺された、と思ったら、お尻を打たれただけ(笑)

でも、抜け目ない妻のドンナ・マリア(役柄ピッタリ)の悪知恵で、殺されたことにしちゃって、ストーリーが始まる。。。

やばい場面を偶然見てしまったのは看護婦のファティマ。

ところが、彼女は、ドン・ヴィンチェンツォの二人の子分のうちの一人、チーロの幼馴染で、永遠の愛を誓い合った青春時代の恋人だった。

偶然の再会。

愛を取るか、使命を取るか。。。(愛じゃないと映画にならない〜)

そして、二人の愛の逃避行が始まる。

今では自分も狙われの身。

こうなったら、組織を裏切るしかない。

いったい何人が殺されたか(クイズになりそう)、でも、最後はチーロも仲間に裏切られ、殺られてしまう。。。。。(えー、殺されちゃうのー??そんなー)

スローモーション、フィードバック多数。
トリックも多数で、実は、最後はハッピーエンド。


左 アントニオ氏 右 マルコ氏

プライベートの上映会なので、時々ハプニングが起こる。
今回のハプニングは、歌の歌詞の字幕スーパーがなかったこと。
(間違って、字幕なし版が上映会のために送られてきたらしい。注:劇場用にはある)

それにしても、セリフも歌詞もみんなバリバリのナポリ語。
ナポリ語はイタリア語ではない、と言ってもいいくらい、イタリア人でもわからない言語である。

インタヴューで、全編に(イタリア語の)字幕が欲しかった!という意見多数。

これでも(ナポリ語を)きれいにしてわかりやすくした、肝心なところはイタリア語にした(笑)との回答だが、確かに、なにいってんだかわからん!(笑)という場面も多かった。

それでも、セリフの場面は、字幕なしで映像とともに楽しんでね〜とのこと。

痛快コメディ、歌と踊り多数のミュージカル。
ナポリ、ヤクザ(カモッラ)、極道、そして愛、アモーレ〜
ちょっと長いけど、かなり面白い。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。