乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

興福寺 南大門の儀 『舞台あらため・外僉義』『清経』『太刀奪』『清経』『附祝言』2014年5月16日

2014-05-17 | 能楽・狂言


 

 興福寺 南大門の儀 
『舞台あらため・外僉義』宝生流『清経』大藏流『太刀奪』金剛流『鵜飼』『附祝言』


 2014年5月16日 
 今年も興福寺の南大門の儀(薪能)を楽しませて頂きました。
 風が少し強い日でした。
 薪の炎は揺らぎ、能装衣の袖は揺らぎ、寺の鐘が鳴る中、闇に浮かび上がるような能楽を拝見でき、心はときめきました。

 今年は『鵜飼』を見る機会に恵まれています。
 赤頭のあとしての随所随所に心がときめき、薪の炎の様な御心地が致しました。

 ところで、古来 薪能といえば、興福寺南大門前の芝生で演じられてきたものを指し、各地の薪能は戦後これに倣ったものだそうです。

 先日楽しませて頂きました あべのハルカス美術館 開館記念特別展「東大寺」の第一期で「南都名所絵図」「和州奈良絵図」「南都寺社名所記」を会場で読んでおりますと、部分的に興福寺の薪能について触れられた部分が含まれてたものが展示されていました。
 全て、二月七日とありました事が気にかかっておりましが、いずれ調べる機会があれば良いなと考えております。
 
 開館記念特別展『 東大寺 』  「東大寺大仏縁起絵巻」(副本)「執金剛神縁起絵巻」「二月堂縁起絵巻」  

「南都名所絵図」      二月七日薪能
「和州奈良絵図」      二月七日興福寺能 薪
「南都寺社名所記」南円堂仁王あり 毎二月七日ゟ同十四日まで能あり 四座のさるがく 相つとむる
              平 重平
              南円堂くハおん(観音)四尺

 


 869年、興福寺修二会で薪猿楽が舞われたと伝えられており、能楽が大成される室町時代に、最も盛 況を極めたといわれています。
    17日;春日大社舞殿で「咒師(しゅし)走りの儀」
    18日:春日大社若宮社で「御社上り(みやしろあがり)の儀」

    上が、各午前11時から奉納された後、午後5時半から興福寺南大門跡 般若の芝で「南大門の儀」が執り行われます。




   南大門の儀 午後5時半始
     場所 奈良市登大路町48興福寺南大門跡般若の芝
             (雨天時は奈良県文化会館)       
        演目 舞台あらため・外僉義(げのせんぎ)
        
              当初 薪御能では、舞台が野外の芝生であったため、「和紙三枚を踏んで湿り気があれ
              ば公演を中止する」という取り決めがありました。現在では敷き舞台の上で行うためその
              必要はありませんが、芝の湿り具合いで能の有無を定めていた事を今に伝えるため演能
              の前に興福寺衆徒(僧兵)により「舞台あらため」が行われ、人々にその結果を伝える外僉
              議文が読み上げられます。これらの儀式は他では見ることのできない薪御能だけの特色
              です。


        
        演目  宝生流 「清経(きよつね)」 辰巳満次郎
                  源平合戦のさなか、世をはかなみ入水自殺した平家の公家平清経。形見を手向返す。
                  妻の夢中にあらわれ、平家の負け戦のありさま、笛を吹き今様を謡い船から水中に飛
                  び込み死んだ我が身のありさまをを語る。

               火入れ 興福寺衆徒
               大藏流狂言 「太刀奪(たちばい)」 茂山千三郎
                  七月七日は京都北野神社の祭り。お手水の会に、主は太郎冠者を連れて参詣のため
                  に出掛ける。そこへやはり参詣に来た男の腰に、みごとな太刀があるのを見て欲しく
                  なり、太郎冠者は忠義心から主人の腰の物を借りて、取りに行くことになるのだが、逆
                  に主人の重代の刀を奪われてしまう。二人して男の下向を待ち受けて、まんまとその男
                  を捕まえるが、「縄をかけい」と主人に言われて縄をなう太郎冠者。「盗人捕らえて縄綯
                  う」のことわざを地でいったもの。さて縄をかけ捕らえた者は?

               金剛流能 「鵜飼(うかい)」 金剛流宗家金剛永謹
               附祝言



 
『舞台あらため・外僉義』『清経』『太刀奪』『鵜飼』『附祝言』はすっかり日も暮れておりました。
 わたくしたちは今見てきた能楽の話を楽しみながらいつものようにワインとオードブルを頂いた後、家路につきました。








 みなさま
 お付き合いいただき、ありがとうございます。




 

 

 

 

 

 


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能楽『道成寺』  喜多流    シテ 粟谷明生 ワキ 森常好

2014-05-14 | 能楽・狂言



  能楽『道成寺』  喜多流



 5月初旬
 録画再生にて、能楽『道成寺』を観ました。

 演じ方の工夫などの詳細をお聞きし、心が動き、
 舞台を拝見させて頂き、感動しました。




   能楽を観たいわ☆と、つくづく思いました。




 能「道成寺」 ~喜多流~
 シテ 粟谷明生
 ワキ 森常好
 囃子 一噌幸弘 大倉源次郎 亀井広忠 金春國和
 解説 高桑いづみ



 能楽「道成寺」には直接関係がございませんが、以前読みました絵巻物
 この絵巻物は昨年、京都国立博物館でオリジナルを観る事ができました。

『桑実寺縁起・道成寺縁起』より「道成寺縁起 上・下巻」(続日本絵巻大成 13 中央公論社)

「道成寺縁起 上巻」








「道成寺縁起 下巻」



 

 



 






 皆様
 ご来場下さいまして、ありがとうございます。
 心より感謝申し上げます。



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『東大寺盧舎那大仏慶讃能』2014年〈連吟〉「青丹良」「養老」「網之段」「杜若」「船弁慶」「熊野」

2014-05-09 | 能楽・狂言


   『東大寺盧舎那大仏慶讃能』 2014年5月2日


 今年も東大寺慶讃能を楽しませて頂きました。

『東大寺盧舎那大仏慶讃能』は東大寺の盧舎那仏(大仏様)に、日本の伝統芸能・能楽を奉納するものです。
 東大寺慶讃能は、盧舎那大仏の造顕を発願した聖武天皇の御心を偲び、私たちも生きる楽しみを味合わせて頂くとアナウンスがありました(要約)


 東大寺(大仏殿前の鏡池・特設舞楽台)


     演目
 
 連吟
 青丹良

 観世流仕舞「養老」佐野和之
 観世流仕舞「網之段」山下麻乃
 金春流仕舞「杜若」佐藤俊之師
 金春流仕舞「船弁慶」金春穂高

 観世流能「熊野」山中雅志
    ほか

   『観世流謡曲百番集』「熊野(ゆや)」日本古典文学大系『伊勢物語』「八十四」 (東大寺慶讃能)

 

 



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春の大神祭後宴能 「日吉式」「福之神」「三輪」「歌占」「鵜飼」2014年4月10日

2014-04-23 | 能楽・狂言



 春の大神祭後宴能

 

 

 
   観世流 「日吉式(ひよししき)」 大槻文藏 大倉源治郎

   大藏流狂言 「福之神(ふくのかみ)」 茂山千五郎

   金剛流能 「三輪(みわ)」 金剛流宗家 金剛永謹 

   宝生流一調 「歌占(うたうら) 」 辰巳満次郎 荒木建作

   金春流能 「鵜飼(うかい)」 櫻間右陣


       4月10日(木) 正午始 
                大神神社(三輪神社)
                奈良県桜井市三輪


 春の大神祭後宴能を楽しませて頂きました。

 感動し、その夜はなかなか眠る事ができませんでした。

 関係者の皆様、誠にありがとうございました。



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第36回 なら芝能  観世流能 「春日龍神 龍女之舞」前 久保信一朗  後 久田勘欧 (1/2 14景)

2014-03-25 | 能楽・狂言



 第36回 なら芝能  観世流能 「春日龍神 龍女之舞」前 久保信一朗  後 久田勘欧 1/2
 奈良県庁前芝生広場(奈良市登大路町30)
 ※雨天時は第一部会場に変更。



  観世流仕舞 「竜田」 塩谷 恵
        「天鼓」 佐野和之
  観世流一調 「善知禽」 山中雅志 荒木建作
  金春流仕舞 「桜川」 今井 節
  宝生流独調 「玉葛」 辰巳満次郎 森山泰幸
  観世流能 「春日龍神 龍女之舞」前 久保信一朗  後 久田勘欧

 

 

 

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 以前楽しませて頂いた「春日龍神」とは少し違った、なら芝能の「春日龍神 龍女之舞」でございました。
 不思議に思い、帰宅後『観世流続謡曲百番集』より「春日龍神」を読むと演出が異なっているようでした。
 ネットで「 なら芝能」の拝見致しますと、「春日龍神 龍女之舞」
「龍女之舞」が加えられた曲名で、「春日龍神」とは少し違うようです。(間違いがあればお許し下さい)


 3月22日
 芝の様子、良好。
 柴の上で舞われる仕舞や能楽の趣ある様子に見入りました。

 3月22日
 風、少しあり。
 袂(たもと)が揺らぎ、和の心を胸いっぱいに吸い込みました。


 小春日和の穏やかな日に美しくもあり迫力のある「春日龍神 龍女之舞」を堪能させて頂きました。
 関係者の皆様、ありがとうございました。
 素晴らしい幸せな時を過ごすことができ、心より感謝しております。




      2014年3月22日
      奈良県庁前 芝生広場にて

            





 皆様へ
 ご来場ありがとうございます。
 昨日一昨日二日続けて 479名の皆様にお越しいただいておりました。
 

2014.03.24(月) 1847 PV 479 IP 1759 位 / 2001744ブログ
2014.03.23(日) 1459 PV 479 IP 1713 位 / 2001367ブログ
2014.03.22(土) 1482 PV 349 IP 2326 位 / 2001009ブログ
2014.03.21(金) 2371 PV 422 IP 1809 位 / 2000638ブログ
2014.03.20(木) 2972 PV 433 IP 1647 位 / 2000276ブログ
2014.03.19(水) 2027 PV 451 IP 1585 位 / 1999917ブログ
2014.03.18(火) 1903 PV 456 IP 1757 位 / 1999512ブログ
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『八坂神社初能奉納』 初能奉納・観世流能「翁」 仕舞「難波」 八坂神社境内・能舞台 初能奉納

2014-01-04 | 能楽・狂言

            (写真は2012年の八坂神社の初能奉納『翁』でございます)

 
 2012年 八坂神社境内・能舞台 初能奉納 観世流 翁 1
 2012年 八坂神社境内・能舞台 初能奉納 観世流 翁 2
 2012年 八坂神社境内・能舞台 初能奉納 観世流 翁 3 (9景 番組表)
 2012年 八坂神社境内・能舞台 初能奉納 金剛流 「岩船」  4 (2景 番組表)




  『八坂神社初能奉納』  八坂神社境内・能舞台 
  初能奉納・観世流能「翁」仕舞「難波」



 京都へ帰り、八坂神社に初詣に参り、初能奉納・観世流能「翁」仕舞「難波」を楽しませて頂きました。
 家は六時半に出まして、八坂さんに到着しましたのは五分前。
 夫もとわたくしは立ち見でございました^^

 今年の番組表は、わたくしが着いた頃にはございませんでしたので、写して参りました。
 写す?(笑)

 実は前日は来客でうふふでございましたため(と言い訳^^ですが)、カメラと携帯電話を忘れてしまいました。(トホホ…
 なので手書きで演目などを写させて頂きました。名前などに間違いがあれば、どうぞお許し下さいませ!

 今年は
  観世流能「翁」
  金剛流仕舞「難波」

 でございました。


 昨年は奈良のおん祭後演能に行けませんでしたので、うれしさはひとしおです。
 お正月からこんなに幸せな時間を過ごして良い物でしょうかと思うぐらいドキドキ致しました。

 お正月のきりりと冷たい空気は身が引き締まります。新しい年明けです。
 天候にも恵まれました。
 お正月には子供の頃から慣れ親しんだ懐かしい八坂さんに居る喜びを味わいました。

『八坂神社初能奉納』は厳粛な神事でであり、美しい伝統芸能です。
 観世流能「翁」金剛流仕舞「難波」を楽しませて頂きましたことを喜んでおります。
 五穀豊穣子孫繁栄ほか 大変お目出たい新年に相応しい「翁」です。
 三番叟を拝見し聴かせて頂き、今年はきっと良い一年を過ごすことができるのではないかと思います。

 一昨年に楽しませて頂きました三番叟との違いに気づきました(ような気がしますが、なにぶん無知故気のせいかもしれません。)
 内容はここでは割愛させて頂きます。
 演じられる方々はそれぞれに工夫されており、それぞれに迫力があり、感動致しました。

 地鎮祭、田や稲の成長なども思い浮かべました。
 以前三番叟については読んだことがあるのですが、「翁」を知りませんので、時間を見つけて何かを探して読んでみたいと思います…が、できますがどうかは自信がありません。
 
 そして本日、八坂神社能舞台での感動を思い出しながら、『観世流謡曲百番集』から「神歌」「難波」を読んで楽しみました。
 なんだかしみじみうれしい気分に浸っています^^
 

 関係者のみなさま、ありがとうございました。

 みなさま、拙ブログにお越しいただきありがとうございます。
 心より御礼申し上げます。
 
 

八坂神社初能奉納
9時 八坂神社能舞台

 観世流「翁」
    
    翁 片山九郎右衛門 
    三番三 茂山逸平 
    千歳 武田大志 
    面箱 井口竜也

    笛 杉信太郎
    小鼓頭取 曽和尚靖
    胴脇 成田達志
    手先 古田知英
    大鼓 石井安彦
    
    後見 青木道喜
       脇本忠樹

    狂言後見 丸谷やすし
         網谷正美


    地謡 梅田邦久
       橋本磯道
       橋本光史  
       田茂井廣道
       深野孝彦
    



 金剛流仕舞「難波」
    金剛永謹
    
    地謡 今井清隆
       種田道一
       金剛龍謹
       宇高竜成





 


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東大寺 研鑽能 2013年10月15日  大仏様秋の祭り(盧舎那仏造顕発願法要慶讃能)

2013-10-20 | 能楽・狂言

  東大寺 研鑽能 2013年10月15日
  大仏様秋の祭り(盧舎那仏造顕発願法要慶讃能)


 今年の東大寺 研鑽能は当日雨天だったため、鏡池ではなく、東大寺金鐘ホールで行われました。
 近年、この舞台で研鑽能を楽しませて頂くことが多いように思います。

 能楽を全く知らないわたくしではございますが、ここのところどうしようもなく能楽が見たくて聴きたくてしかたがありませんでした、なので、涙が出るくらいに嬉しゅうございました。

 仕舞や連吟にも聞き入りました。
 また、以前にも何度か楽しませて頂いたことのある能「融」は、以前よりも少しはわかる部分が増え、楽しむ部分が多くなっておりました。

 今回は 観世流能
 山中雅志師 山中迓晶師(がしょう)でございました。
 能楽は皆目分からずただ好きなだけというわたくしなので、流派の好み等は全くわからなかったのでございます。
 ただ、最近になって遅ればせながら、わたくし個人が好みと申しますか、声の好きな能楽師さんや摺り足の好きな能楽師さんがいらっしゃるな…程度に感じ始めてまいりました。
 今回の「融」は心に残りました。
 摺り足の美しさトアクセント(?)に、全くわからないわたくしさえも魅了されてしまいました。
 美しく、たいへん格好良かったです…と、ミーハーな感想しか書けないわたくしが歯がゆいです。

 関係者のみなさま、また、臨席させていたがきました皆様方に感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

 ブログを訪問いただいておりますたいへん多くの皆様方に御礼申し上げます。
 ありがとうございます。

 【演目】
 観世流能 「融」山中雅志師 山中迓晶師(がしょう)
 金春流仕舞「松風」今井節師ほか
 金春流連吟「清経」
 観世流仕舞「井筒」山下麻乃師ほか
 観世流仕舞「安達原」塩谷恵師ほか
 金春流仕舞「八島」金春穂高師ほか

 
 東大寺 研鑽能 2013年10月15日 演目

 
 東大寺大仏殿前の鏡池・特設舞楽台と鹿
 
 山中雅志
 1977年8月25日生
 私は能楽師の家系に生まれ、4歳で初舞台をふみました。
 振り返ってみると芸事一筋。
 これまで数え切れないほどの能の舞台に出演してきました。
 舞台に立つと、小さな白砂(しらす)の隔たりがとても大きなものに
 感じることがあります。
 能楽堂は なんとなく敷居が高いと感じておられる人がほとんど。
 「もっと気楽に能楽堂に足を運んでもらえたら」
 そんな想いをいつも抱いています。


 山中迓晶 
 観世流能楽師。1970年生まれ。緑蘭会主催。2歳にて仕舞「老松」で初舞台。梅若玄祥に師事。現在、能の公演以外にも、「能へのいざない」と題して、誰にでも解りやすく能を紹介するレクチャーを数多く催している。今まで能に触れる機会の少なかった方々から「能の面白さを初めて知った!」「お能は古くさくて分かりにくいものだと思ってたけど、お能の楽しみ方が分かって嬉しい!」など、参加者からの反響も多数いただいている。
また、幼稚園・小中高・大学や専門学校での講座も積極的に行っており、各地で好評を博し、伝統を次世代へ受け渡す橋掛りとして大きな役割を担っている。現代まで伝わってきた能楽を大切にしながらも、既存の能楽にとらわれない自由な発想と行動力で現代における能の可能性を模索している。  (長谷川葉月のHPさまより引用させて頂きました。)










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観月祭 薪能 「船弁慶」 シテ:植田恭三(金剛流)アイ:茂山逸平 (16景+5枚)

2013-09-26 | 能楽・狂言


 観月祭 薪能 「船弁慶」  シテ:植田恭三(金剛流) アイ:茂山逸平

             2013年9月22日
             斑鳩・上宮遺跡公園

 毎年催される斑鳩・上宮遺跡公園の観月祭 薪能は今年で二十周年を迎えられたそうです。
 おめでとうございます。
 私はこの観月祭を知ってからというもの、毎回心待ちにいたしております。
 九月は日本にいなかった年はあり、二三度は抜けてはおりますが、それ以外は毎年のように楽しまさせていただいているように思います。
 
 植田恭三氏の能は何度も聴き拝見させて頂いております。ありがとうございます。
 
 今回は「船弁慶」
 シテは植田恭三氏(金剛流) アイは茂山逸平氏
「船弁慶」は筋書も舞台も面白く,幽玄の世界と迫力有る場面に魅せられてしまいました。
 詞も興味深く、帰宅後、岩波『謡曲集』や『観世流謡曲百番集』を読みながら,拝見拝聴させて頂きました舞台を思い浮かべてほくそ笑んでおりました。
 私のような能楽を全く知らない者でも,非常に楽しく、ひとときも見逃すまいという気持ちが強うございました。
 
 合間に気が向けば撮らせて頂きました写真は,ぶれており、申し訳ございません。
 写真は今回UPさせて頂きましたものプラスαくらいしか写していません。
 今回もフラッシュ無し、三脚無しでございます。

 月明かりとかがり火がうごめく夜、弁慶の念じる力も一層強く感じました。
 楽しい時間をありがとうございました。関係者の皆様方に、心より御礼申し上げます。

 ご訪問のみなさま,いつもありがとうございます☆心より感謝申し上げます。


 

 18時頃






























 ▼『観世流謡曲百番集』「船弁慶」一部  著者 観世左近












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観月祭 薪能

2013-09-23 | 能楽・狂言
(写真は加工無し。縮小のみ)




太子ロマン斑鳩の里 観月祭

           
           上宮遺跡公園(奈良 法隆寺南)
           2013年9月22日


 始まる前の斑鳩の空(夕刻6時頃)

 静御前


 今年もご案内を頂戴し、夫とふたりで観月能を楽しみました。
 少しかけ始めた名月の下で、吹く秋の風を感じながらの薪能でした。

 今年は「船弁慶」
「観世流百番集」や「謡曲集」で読んだり、芝居や仕舞で見たりといった、なじみの演目です。
 局所的に言葉を覚えていますので、心が弾みます。
 弁慶の数珠を持って念ずる場面は、弁慶好きのわたくしは興奮気味でした!^^!
「船弁慶」ですので,勿論客席は左ブロックに座らせていただきました^^V 

 後シテや船の様子など、詳細は後日記録させて頂きたいと思います。

    





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興福寺薪御能 「南大門の儀」、「火 入 れ 興福寺衆徒」能楽、狂言 2013年5月18日

2013-05-20 | 能楽・狂言
(例年通り、写真撮影は禁止です。写真は始まる前と、後です。)

 興福寺薪御能 「南大門の儀」、「火 入 れ 興福寺衆徒」能楽、狂言 2013年5月18日




  
 
 

 5月18日
 家族と一緒に「南大門の儀」、「火 入 れ 興福寺衆徒」、能楽、狂言を楽しませて頂きました。
 南大門あとが整備が終わりましたので、今年はここ数年興福寺薪御能があった場所から、南大門あと「般若之芝」で行われました。

 観世流能「 巴 (ともえ)」 観世喜之 ほか
 ちょうど前シテが終わりましたところ,タイミング良く興福寺の鐘が
     ゴーーン
        と鳴りひびきました。
 まさに幽玄の世界です
        などと,わかったようなわからないようなわたくしではございますが、
        感動いたしました☆
 世阿弥(?)のおっしゃいます
        能楽は生の世界
        …が,ほんの少しですが、感じ取れたように思います。
        (『謡曲百番』(岩波 日本古典文学大系)の解説に書かれていましたが,うる覚えです^^::)
                        
 大藏流狂言「棒 縛(ぼうしばり)」 茂山 七五三 ほか 

 宝生流能「阿 漕(あこぎ)」 辰巳 満次郎 ほか
 後シテの途中、鹿の鳴き声が聞こえてきます。
「阿 漕」にぴったりのような気がいたしました。
 

 
 そろそろ奈良も、夏の訪れのようです☆
 
    


 薪御能保存会様公式HPより引用させて頂きました。▼

 5月17日(金)
 咒師走りの儀 春日大社舞殿 11時~
          金春流能「翁(おきな)」 金春穂高 ほか
 南大門の儀  興福寺南大門跡 17時30分~
          金剛流能「竹生島(ちくぶじま)」 金剛永謹 ほか
 火 入 れ 興福寺衆徒
          大藏流狂言「飛 越(とびごえ)」 茂山千三郎 ほか
          金春流能「熊 坂(くまさか)」 金春安明ほか

 5月18日(土)
 御社上がりの儀 春日大社若宮社 11時~
          金春流能「猩 々(しょうじょう)」 金春欣三 ほか 


 南大門の儀   興福寺南大門跡 17時30分~
          観世流能「 巴 (ともえ)」 観世喜之 ほか
 火 入 れ 興福寺衆徒
          宝生流能「阿 漕(あこぎ)」 辰巳 満次郎 ほか



 


       法相宗大本山 興福寺  南大門あと「般若之芝」

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聖武祭 東大寺慶讚能 「羽衣」有松遼一 中山 雅志 東大寺鏡池(13景)平成二十五年

2013-05-07 | 能楽・狂言



   聖武祭 東大寺慶讚能 平成二十五年五月二日(木) 三時
   東大寺鏡池




     中山 雅志
  羽衣    有松遼一




 今年も夫とふたりで聖武祭 東大寺慶讚能を楽しませて頂くことができました。
 青空のもと、東大寺というわたくしの好きなところで拝見する能「羽衣」は鏡池の小波に心が重なり、たいへん美しくございました。
 関係者のみなさま、またおはなしさせて頂きました皆様方、誠にありがとうございました。
 心より御礼申し上げます。
 
     
 
 ▲ 東大寺の鏡池を挟んで、この席から舞楽・能楽を楽しませて頂きました(*^-^*)

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 










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平成二十五年四月十日 春の大神祭り(おおみわまつり)御宴能から「三輪」(13景)

2013-04-30 | 能楽・狂言
 (素晴らしい面!でございました☆)




   平成二十五年四月十日 
   春の大神祭り(おおみわまつり)御宴能から「三輪」


 今年も春の大神祭り(おおみわまつり)御宴能を楽しませて頂きました。
 演目は毎年演じられる「神歌」「福之神」「三輪」に加え、今年は「枕慈童」、仕舞「笠之段」「船弁慶」「兼平」「草薙」でした。
 まったりとした煎茶と上用饅頭をいただきましたあとの能楽
 気持ちがゆったりとほころび、楽しいひとときを過ごさせて頂きましたことを感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

  

 ここからは御宴能「三輪」を写真だけで記録させて頂きたいと思います。
 美しい能楽の曲と舞
 わたくしの撮影技術が拙く、写真では素晴らしさを ほんの一部分もご紹介出来ないのが残念です。

 みなさま、見ていただければ嬉しいです.

     


 能(金春流)
    櫻間右陣  
 「三輪」 森  常好
             石井保彦  前川光範
             大蔵源次郎 杉 市和
     間   茂山正邦


 

 

 























            奈良県桜井市  大神神社(三輪神社)

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大神神社(三輪神社)御宴能 仕舞「船弁慶」金剛龍謹   (3景)  

2013-04-26 | 能楽・狂言




   大神神社(三輪神社)御宴能 仕舞「船弁慶」
      

 

 

 


 2013年4月10日

 大神神社(三輪神社)御宴能 仕舞「船弁慶」(金剛龍謹)を拝見させていただきました。
 金剛龍謹さんの仕舞「船弁慶」は昨年一月(正月)、京都の八坂神社「翁」の日にも楽しませて頂いたと記憶しています。
 八坂神社へは夫と二人参りまして、なぜかしらん、「船弁慶」は印象深い物でした。
 余談ですが、「船弁慶」は歌舞伎で何度となく見ています。

 能楽は心落ち着き、凛々しく、力強く心に響きます。
 芝居ではあんなに手をたたき笑い涙する喜怒哀楽の激しいわたくしではございますが、能楽を聴き見ている時は心洗われ、手もたたけず余韻に浸っております。
 同じ舞台なのに、同じわたしが見ているのに、楽しみ方がこれほどまでに違う芸能。
 能楽は中学生から、歌舞伎は高校生方見ていますわたくしですが、両方好きです。
 両方を楽しむことができて、良かったと思います。

 昨日奈良県立情報図書館で「能作書・覚習条条・至花道書」(世阿弥著)をお借りしました。
 図書館で数ページだけよんできたが、これは最後まで読まねばなるまいと思う一冊。
 
     




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2012年 春日大社 後宴之式能 金春流「巴」大蔵流「舟船」金春流「枕慈童」(3景)

2012-12-25 | 能楽・狂言


     2012年 春日大社 後宴之式能


  日時 12月18日午後2時始め
  場所 
    奈良市 春日大社参道 春日御旅所御神前
             → 雨のため 春日大社境内 感謝共生の館(神前)
     



 能
  金春流「巴」金春欣三
 狂言
  大蔵流「舟船(ふねふな)」茂山正邦
 能
  金春流「枕慈童」金春穂高



 今年も後宴之式能を楽しませていただきました。
 当日は空模様が悪く、初めて春日大社境内 感謝共生の館の仮設置された能舞台で拝見させていただきました。
 鹿がなき、参加するといった年もあった春日大社参道 春日御旅所御神前での後宴之式能とはまた違った趣のおんまつりでございました。

 今年は撮影禁止。集中して能を観聴きすることができました。

 関係者のみなさま、春日大社や会場でご一緒させていただきました皆々様方に御礼申し上げます。
 ありがとうございました。





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天神祭 船能と花火「翁」「高砂」「小袖曽我」「猩々」「口真似」「羽衣」「土蜘蛛」(24景) 

2012-07-26 | 能楽・狂言



 天神祭「翁」仕舞「高砂」「小袖曽我」「猩々」狂言「口真似」能楽「羽衣」「土蜘蛛」


 翁

 仕舞

 狂言「口真似」

 天神祭 船納

 天神祭 船納

 ここから見ています。

 羽衣

 羽衣

 羽衣

 羽衣

 羽衣

 羽衣

 羽衣

 羽衣 最中の花火
 天神祭の花火は,神様を向いえるためといわれている

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛

 土蜘蛛



 毎年24日に楽しませていただいておりました船能ですが,夫と待ち合わせ、25日に楽しませていただきました。

 夕方の六時から船能が始まり,大川中に固定された船能は美しい物でした。

 行き交う船も多く,天神さんもお通りになられます。

 皆はその度に 手をたたきます。

      リズム:うぅちましょっ。  

 七時半からは花火も始まり,薪と花火の光に包まれての能楽でした。

 にぎやかで活気のある天神祭でした。


    大阪 天神祭

    2012年7月25日 夜






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