(写真は麗江・石林の近く。露天商が漢方などを販売。
広場の前では、鎖に俗のおばあちゃんたちが歌舞を披露していた)
王様の漢方 漢方道
医食同源・料理★★★★★
感動度 ★★★☆☆
満足度 ★★★☆☆
面白さ ★★★★☆
重厚さ ★★★☆☆
話の展開 ★★★★☆
中国・日本 2002年
監督・原作・脚本 牛波
キャスト
朱旭
渡辺篤史
哈斯高娃
ノーマン・リーダス
沢本忠雄 他
四十年来の眼病の市川。商談の失敗。北京で、漢方医・李仁と出会い、目を治してもらう。
借金の取り立てにやってきたヤクザの中村。困った市川は、名医李仁に診てもらうという、日中友好漢方旅行団を考える。
借金取立てのインポのヤクザを初め、色々な事情を持った人間が数人参加。
漢方医の李仁は食を初め、中国の針や心や色々は方法を試行しながら、みんなを満足させて帰らす。
内容は触れずに、あらすじはこの辺でとめておきたい。
オープニングの会議のブルーベースの画面は、市川が廊下に出たとたんに中国の舞台のライトに好まれる李のようなピンクに変化。映画なのに、中国人に好まれる、ココナッツ見るこの匂いがしてくるから、あら不思議。但し私はこの色と匂いは少し好みから外れるかも…
日中共同映画なのに、独特の色彩を出してくるんだと不思議に思っていると、あらまぁ~、なんと四十年来の眼病。漢方医の入り口をくぐってすぐに、
「物が紅く見えませんか」
の漢方医の言葉に市川は驚く。
中国四千年の歴史の中で培われた漢方医学は、アメリカ人大学院生の弟子を受け入れることによって、中国が一番という部分を強調。
医食同源の一例として、日中友好漢方旅行団に出した食事はあまりにも美味そうだった。
【日中友好漢方旅行団の最初の夕食】
雉のロースト
ウサギのロースト
蛙の白蒸
蛇料理
毒さそりの空揚げ
すっぽん料理
カタツムリのおどり煮
鯉の唐揚げのピリ辛ソース
瓢箪の皮麺(これは実はたんぱく質の合成) 他
以上が印象深い料理だった。
鯉の唐揚げのピリ辛ソースは中国の美馬にでも良く出てくる料理の一つ。美味くないわけが無い。
雉のロースト、ウサギのロースト、蛙の白蒸、蛇料理は美味しそうだった。
ただスープと野菜料理と飯(ハン)が少なかったことが気にかかる。
中国では飯(ハン)の無い料理は考えられないと、どこぞの本で読んだことがある。
中華料理は日本画一番美味いといった言葉をよく聞くが、あれは納得いかない。
日本で食べる中華料理も確かに美味い店もあるが、あれは和製中華である。
本当に中華料理の美味いのは、中国人が食べている中国の料理だと思う。ダシやこくが効いたものも多く、美味い。
映画の話に戻ろう・・・
話の展開や寄せ集め方はかなり無理もあったが、全体を通して品の良い作品の一つ。安心して楽しむことのできる秀作だった。