乱鳥の書きなぐり

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ナクシェ・ロスタムで出会った 小さな住民  (イラン/2008)

2008-11-04 | イラン2007~2010(6回)

       

      

                

              

 10月、ナクシェ・ロスタムにて

 

 写真の奥の方にある四角の建物は、去年も紹介した、ゾロアスター教の儀式に使われていたと思われる建物。

 自然の中や ナクシェ・ロスタムのような大きな遺跡の中では 人はちっぽけ。

 

 広く大きなナクシェ・ロスタムの中で、今年も思わぬほどの小さな住民に出会えた。

 それは以前に見たトカゲでは無く、野ネズミ。

 一度姿を現わしたものの、私に気付き、穴の中へ一目散に逃げてしまった。

 私は手持ちのパンをちぎって 息を潜め、2~3時間 様子を見ることにした。 

 

 よほどパンの香りが愛おしかったのであろう。 

 とうとう姿を現わした。

 野ネズミは 今度は私の存在はまるで気づかぬ風を装う。

 パンを可愛らしい手ではさみ、一目散に穴の中に逃げ込む姿は愛らしい。

 野ねずみは、パンが無くなるまで、その行動を繰り返して、私を楽しませてくれた。

 

 夕刻、私は鞄に残っていたパン、ナン、蜂蜜たっぷりのパイのお菓子などをちぎって 穴の近くに置き、野ねずみに別れを告げた。

 野ネズミは、巣の中に蓄えたパンを食べてくれたのだろうか・・・。

 もうすぐイランも冬・・・。

 今年の正月は大雪だったというが、今年の厳寒を迎えるのだろう・・・。

『冬支度や蓄えはできたかな。』

と、気になるほどの 可愛い野ねずみ。

 

 大きな遺跡の中では 人はちっぽけに見えた。

 だが、野ねずみの存在の大きさは、私の心の中に くっきりと残っている。

 

 

 ナクシェ・ロスタム(2007分/写真など)↓記録

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/s/%A5%CA%A5%AF%A5%B7%A5%A7

 

コメント (10)
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