乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『切られ与三郎』監督・脚本:伊藤大輔 市川雷蔵 1960年/ 『うなぎ 完全版』監督・脚本:今村昌平

2013-05-17 | 映画



『切られ与三郎』監督・脚本:伊藤大輔 市川雷蔵 1960年/ 『うなぎ 完全版』監督・脚本:今村昌平




 『切られ与三郎』

監督・脚本:伊藤大輔
出演:市川雷蔵 淡路恵子 富士真奈美 中村玉緒 藤原礼子 村田知榮子 多々良純 小沢栄太郎
1960年
大映
95分
カラー
「しがねえ恋の情が仇、いのちの綱の切れたのを・・・」の名台詞でおなじみの『與話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』を市川雷蔵、淡路恵子の主演で映画化。江戸の蝋燭問屋“伊豆与”は子供がいないため与三郎を養子に迎えたが、間もなく実子が誕生。そのため、与三郎は放蕩三昧の日々を送るようになり、ついには家を出て行くが・・・。 主演市川雷蔵、監督伊藤大輔、撮影宮川一夫の名作トリオによる時代劇。



 うひゃひゃ! 伊藤大輔の
 うひぃひぃ! 市川雷蔵主演の
 うひょひょ! 切られ与三郎

  ……って、どんな記録なのねん?


 娯楽映画も、いいものだなぁ~☆
 

 

 『うなぎ 完全版』

監督・脚本:今村昌平
原作:吉村昭
脚本:冨川元文 天願大介
出演:役所広司 清水美砂 柄本明 倍賞美津子 常田富士男 市原悦子
1997年
135分
カラー
浮気した妻を刺殺、8年間の服役後に仮出所して理髪店をはじめた山下拓郎。人間不信に陥り他人には心を閉ざす彼は、水槽で飼う“うなぎ”にだけ本音を語る自戒の日々を送っていたが、ある日、自殺を図った女を助けたことから、しだいに彼女に心を開きはじめていく。約20分の未公開シーンを追加したディレクターズカット版。97年度カンヌ映画祭パルム・ドール大賞受賞作。


 映画『うなぎ』は何度か見ているが、面白いものは面白い!…と、開き直る。

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『源平布引滝~実盛物語』ぎこぎこぎこと首の骨まで砕き切られる様子がリアルに描き出された。

2013-05-17 | TVで 歌舞伎・能楽



 『源平布引滝~実盛物語』

出演:市川團十郎 中村福助 市川右之助 中村種太郎(現・歌昇) 坂東巳之助 中村種之助 澤村宗之助 片岡市蔵 市川段四郎 中村魁春
2011年
82分
カラー
團十郎の大らかな芸風と風格ある優しさが滲み出る捌き役。※2月3日に亡くなった市川團十郎を悼み出演作品をお届けする。 源氏再興を願う木曽義賢の妻・葵御前は、琵琶湖のほとりに暮らす九郎助夫婦に匿まわれている。そこへ平家方の斎藤実盛と瀬尾十郎が、葵御前の産む子の検分に来た。追い詰められた九郎助夫婦は、漁の折に拾った白旗を握った片腕を袱紗に包み葵御前の産み落とした赤子だと差し出すが瀬尾が訝しがる。しかし密かに源氏に心を寄せている実盛は、瀬尾を言いくるめ、瀬尾が去ったあと事情を語り始める…。(2011年/平成23年1月・歌舞伎座)

 時代物とは?武士や公家社会をドラマにした作品。江戸幕府はその時代の事件の劇化を禁じたので江戸時代より前の時代を背景としている。



 昨日、知人が帰えられてからのこと。
 仕事から帰宅した家族とふたりでお酒をいただきながら、あらかじめ録画済みの『源平布引滝~実盛物語』と映画『うなぎ』を見た。

 まずは,お芝居の記録。
 平成23年1月・歌舞伎座、團十郎さんの最後の芝居となった『源平布引滝~実盛物語』
 演目が好きなので、楽しむことができた。

 この役、品格とお優しさと引き締まりが必要だと感じ、ある意味、難しいだろうなと毎度見ていて思う。
 わたしは芝居鑑賞は全くの素人で感想を述べるなどと言ったことはさけたい。


 この役柄は仁左衛門丈も何度も演じておられる。
 子供を見る目,話しかける目は目尻が下がるほどのお優しく、ほほえましい。
 表情豊かで、
「けんごでくらせよぉ」
の言葉にも、思いやりと不風格を兼ね備えられている。

 
 今回テレビで拝見させて頂いた『源平布引滝~実盛物語』も素晴らしい役者さんたちに固められ、面白く見ることができた。
 市蔵さんはこういった役柄にしてはいつもよりも白塗りで、きれいだった。また口調がいつものように素晴らしく,聞き惚れた。
 
 今回の舞台で驚いたのは、段四郎さんが首を切られる場面。
 今回のテレビで見た限りでは、ぎこぎこぎこと首の骨まで砕ききられる様子がリアルに描き出された。
『源平布引滝~実盛物語』は劇場でもテレビでも何度も見ているが,こんなにリアルで重厚な切られ方は初めて見た。
 だいたいにおいてわたしが見た舞台としては、孫に手柄をたてさせる方にほぼ目が向く想定で演じられていることが多いように思う。
 この点において,もう一度平成23年1月・歌舞伎座の『源平布引滝~実盛物語』を見たいと考えている。

 


コメント (2)
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