乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

33: 『謡曲百番』より「解説」新日本古典文学全集  岩波書店

2013-05-25 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本
  (京都 無隣庵)



 33: 『謡曲百番』より「解説」

『謡曲百番』より「解説」
 733-768 ページ
 新日本古典文学全集
 岩波書店


『謡曲百番』より「解説」をゆっくりと読む。是が実に楽しい。

 どこの項目を切り取っても、わたくしにとっては興味のあるものばかリ。

 ここでは「四 詩としての謡曲」からドナルド・キーン氏など著名人の言葉の本の一部分を記録しておきたい。


  (763-764ページより ▼)

 能は生きた彫刻である。  ノベル・ペリ

 劇…何かの到来…、能…何者かの到来…。  ポール・クローデル

 能の静止は息づいている。…。  ジャン・ルイ・バロー

 …能は死ぬほど退屈した。  ザッキン

 能は情感という点で統一性をもつが,それはまたイメージの統一と読んでもいい。少なくとも優れた作品は全ての統一のイメージを強調するように構成されている。  エズラ・パウンド

 日本には長い詩が無い。……。ところが日本には素晴らしい長歌がある。それは謡曲である。  ドナルド・キーン

 

『謡曲百番』より「解説」が面白かったので,ただ今 岩波文庫の『風姿花伝』を再読中。

 今回じっくり読むと,かなり面白い。

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32: 『謡曲百番』より「阿漕」新日本古典文学全集 岩波書店

2013-05-25 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本





   32: 『謡曲百番』より「阿漕」

『謡曲百番』より「阿漕」(あこぎ)
 新日本古典文学全集
 岩波書店

 四番目 
 嫉心男物   作者不明


 先日こうっ服地の薪御能を楽しまさせて頂きましたので、「阿漕」を読んでみる。

 歌の引用や筋書きが趣き深く思う。

「阿漕」の男性の生業は「善知鳥」(うとう)とともに,民俗学関係の本で名を挙げられる研究者が多い。

 阿漕の霊はでは伊勢神宮に供え物とする魚を捕る神域の海で、夜に隠れて魚を捕り,海に沈められた男の話をする。

 この余ばかりか地獄でも苦しみを重ねている…と言う言葉が,物悲しい。

 長岳寺の「極楽地獄図」を思い浮かべる。

 男は陰惨な地獄の苦しみを見せ,旅人に助けを乞うて、再び海底に消える。


 


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