![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/8c/8b3aff19591daaaf5ad4731441688bc2.jpg)
今週後半は、今月テレビで見た『近江源氏先陣館~盛綱陣屋』『連獅子』と2010年歌舞伎座の『馬盗人』を見た。
テレビとはいえ、歌舞伎を見るは嬉しいものだ。
今週は内をみようかと、心がはずむ。
今回も演目名記録だけで失礼いたします。
『近江源氏先陣館~盛綱陣屋』
出演:片岡仁左衛門 中村魁春 市川團十郎
2010年(全2話)
110分
カラー
争いの悲情さ、哀しさが描かれた時代物の大作。 近江国の佐々木盛綱・高綱兄弟は、敵味方に分かれて戦うこととなった。兄盛綱には小三郎、弟高綱には小四郎という息子があり共に幼い初陣だったが、小三郎が小四郎を生け捕るという結果に。小四郎は盛綱の陣屋に囚われ、そこへ高綱が討死したとの知らせが届く。ところが首実検をすると首は高綱のものではなく贋首。にもかかわらず小四郎は父を追って切腹。贋首を承知で死を選ぶ様子を見た盛綱はじっと考え込み…。肉親の情よりも忠義を優先させなければならない封建社会における争いの悲情さ、哀しさが描かれた時代物の大作。仁左衛門の盛綱、魁春の篝火、團十郎の和田兵衛、我當の時政、秀太郎の微妙という豪華配役で。
『連獅子』
出演:坂東三津五郎、 坂東巳之助 市川門之助 坂東秀調
2010年(全4話)
57分
カラー
勇壮な親子の獅子の舞を、三津五郎・巳之助の親子競演で。 能の「石橋」を題材にした松羽目舞踊。清涼山の麓にある石橋。手獅子を持った狂言師の右近と左近が出て、文殊菩薩の住む清涼山とそこに掛かる石橋の景色を連舞で描く。「かかる険阻の厳頭より」から狂言師は親子の獅子となって、親が子を千尋の谷に突き落とす獅子の子育ての様子を見せていく。後半は、赤と白の毛をつけた親子の獅子の精が登場し、勇壮な狂いが最大の見せ場となっている。 今回は『七世坂東三津五郎五十回忌、八世坂東三津五郎三十七回忌、九世坂東三津五郎十三回忌 追善狂言』として上演された平成22年10月の舞台を、当代三津五郎の親獅子に、巳之助の仔獅子という親子競演でご覧頂く。
『馬盗人』
出演:坂東三津五郎 坂東巳之助 中村歌昇
2010年
45分
カラー
馬が大活躍するお伽噺らしいおおらかな舞踊劇 酔った隙に馬を盗まれてしまう…人の良い百姓の面白おかしいな舞踊劇。平成八年に八十助(現・三津五郎)が新たな振付で復活し人気作品となった。 百姓の六兵衛(歌昇)は、豊作続きで豊かになったので馬を買い換えた。その帰りの峠の道。ならず者の悪太(三津五郎)とすね三(巳之助)は、六兵衛の馬を盗んで金に替えようと企んでいる。途中酒を飲んで酔った六兵衛が水を飲むためその場を離れると、その隙に悪太は、繋がれていた馬の荒縄を自分の首にかけ、すね三に馬を麓まで曳かせていった。戻った六兵衛は、馬が人間に化けたとびっくり仰天し…。馬が大活躍するお伽噺らしいおおらかな舞踊劇。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます