映画『隣人13号』井上三太:漫画作品 脚本:門肇 中村獅童 小栗旬 2005年 4★
小栗旬さんの作品を見たいと思い、前知識もなく映画『隣人13号』を見る。
小学生の頃の某機をきっかけに、二重人格のになる一個の人間を中村獅童さんと小栗旬さんが一体化をなし、見事に演じ分けられていると感じさせる。
小栗旬さんが好きで見た映画だが、歌舞伎役者である中村獅童さんが出ておられた。
お顔立ちにインパクトがありお姿はシルエットだけでもわかる中村獅童さん。歌舞伎の舞台でも白塗りされると用紙が目立つ。
歌舞伎においては私にはわからないが、中村獅童さんが一旦映画に出られるとインパクトが強すぎて、何度も見てしまい、『ピンポン』においても何年経っても印象に残る。
中村獅童さんの今回の映画『隣人13号』も良い意味で恐ろしく怖く、強烈な脳裏に残る印象を残す。
数日前に見た映画であるが、今も異様に怖い余韻が残り、映画やドラマにおいての中村獅童さんは、素晴らしいと感じた。
その怖さを調和させ緩和させる小栗旬さん。
オフラルの息のあったインパクトのつようエイダであったと感じる。
特殊メイクもさることながら、この映画ではアパートの一点集中で描いた構図に事件を匂わせる場面が何度かあった。
昔話の「開けるなパターン」(例えば、『つぅ(鶴)』『開けずの蔵』)の一つを、感じた。
いじめという形をとり、オーバーヒートした時点で関が切れたように少年は二重人格者と化する。
映画の文法に則った、うまい手法だと感じた。
今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
以下はウィキペディア ▼
『隣人13号』(りんじん13ごう)は、井上三太による日本の漫画作品。2005年には劇場用映画も公開された。通称「隣13(りんじゅうさん)」。
映画
2004年に井上靖雄監督で、映画化もされた。13号役には、中村獅童。
十三(じゅうぞう)役には、小栗旬。
2005年4月2日公開。R-15指定。
キャスト
13号:中村獅童
村崎十三:小栗旬
赤井トール:新井浩文
赤井のぞみ:吉村由美
関肇:石井智也
死神:松本実
金田:三池崇史
概要
いじめと解離性同一性障害(二重人格)を題材にしたサイコ・スリラーである。
ただし、リアリスティックに描いてある訳では無く、カリカチュア化された描き方がなされている。
井上作品の特徴ともいえる個性的な脇役も数多く登場する。
舞台は神奈川県藤沢市とその周辺。ただし、主人公がいじめられていた小学校は東京都内にあると見られる。
1993年より漫画雑誌『コミックスコラ』に連載されたが、1994年には同誌が休刊となり一時期中断された。
[要出典]その後、インターネット上で続編が掲載され、ソニー・マガジンズより単行本(全3巻)が発刊された。
その後、単行本はソニー・マガジンズよりコミック事業を継承した幻冬舎コミックスより発行されている。
執筆のきっかけは、過去に半裸姿の近所の男性に、部屋の窓を石で割られ、友人宅に避難して戻ってくると、金属製のドアがボコボコに破損されていたという恐怖体験から。
(コミッカーズ 連載対談「井上三太のあの人に会いたい」第4回 井筒和幸 1997年6月号)
ストーリー
建設作業員村崎十三(じゅうぞう)は、小学生時代にいじめられ、同級生赤井トールに硫酸で顔を焼かれた。
顔を焼かれた瞬間、臆病な十三の心の中に13号という凶暴な別人格が宿る事となった。
13号は、硫酸をかけた赤井に復讐すべく、赤井の住むアパートに引っ越し、十三を恫喝しつつ今は平穏な家庭を築いている赤井に接近していく。
建設現場のリーダーになっていた赤井は相変わらずの性格で、十三が同級生であったこともすでに忘れ去っており、新入りの彼をいじめる。
復讐の実行段階に至っても消極的な十三を13号は恫喝し、少しずつ十三の人格を乗っ取ってゆく。
そしてある時、些細なトラブルから隣居の中年男性を惨殺してしまう。
警察は中年男性が金銭面でトラブルを抱えていた事を中心に捜査を始めるが、孤高の老刑事ビデさんは長年の勘から十三に目を付ける。
そんなある日、いじめに耐えかねた13号は、赤井に閉じ込められた簡易便所のドアを壊す。
この暴挙は赤井を驚かせると同時に、十三同様にいじめの標的となっていた気弱な作業員関肇を感嘆させ、心酔させる。関と親しくなった十三は、関に己の過去と13号が計画する恐るべき復讐を話してしまう。
そして、順調に思われた復讐計画は次第に狂いだしていく……
主題歌
「はがれた夜」(作詞作曲:林龍之介 編曲:鹿島達也 歌:平川地一丁目)
スタッフ
製作:メディア・スーツ、アミューズソフトエンタテインメント
監督:井上靖雄
脚本:門肇
撮影:河津太郎
音楽:北里玲二
制作プロダクション:ピクス
配給・宣伝:メディア・スーツ
上映時間:115分
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