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『断食芸人』カフカ著 百年文庫 穴 ポプラ社
カフカ著
百年文庫 穴
ポプラ社
31ページ(短編)他二編 前155頁
2010年
750円+税
十代の頃安部効能を好きになったきっかけとなったカフカの中から、『断食芸人』を読む。
ヨーロッパでは19世紀後半から20世紀前半にかけて断食芸の興行が行なわれていたという。
カフカはそれをヒントに、この短編を書いたに違いない。
断食芸人が人々の心から離れていった時の描き方がリアルであり、立場こそ違えども、今現在も古くなく、世の中を表している。
そして、混ぜこの断食芸人が断食をやめなかったのかが、落ちである。
カフカは好きなので、プラハを訪れた際には、カフカ館を訪れた。
まだ記憶に新しい、昨年の十一月の事である。
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