奈良国立博物館 わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ
令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日)
奈良国立博物館では9月に朔日まで、特別展・特別陳列 特別陳列 泉屋博古館の名宝 ―住友春翠の愛でた祈りの造形―と同時開催で、 わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ というテーマで展示を開催されている。
子どもの夏休みに合わせて、これを機に美術に慣れ親しんでもらうという試みらしい。
会場では小さいが立派な冊子と鉛筆が手渡される。
そこには【神様が載っている動物はなんだろう?】といった風の質問が7問、スタンプが3個、表紙の最後には白紙となっている。
会場を進む途中に、子供や大人は、白紙の厚紙に絵を描く。
また会場の最後の部屋には色鉛筆などが用意されている。
その色鉛筆で、厚紙に書いた神様に色を塗ることができる。
完成した絵は、壁に造られた色画用紙の額にはめ込み、自分の絵を完成させることができる。
いわゆる、自分の絵が飾られた博物館である。
また最後の部屋には色鉛筆だけではなく、ノリやハサミや色画用紙が用意され、各自思い思いの面を作ることができる。
ボランティアというよりも制服を着ていらっしゃった係員は、重厚な子供の作品を見てにこやかに連発するのが、次の言葉。
「かわいい~~。かわいくできましたねぇ~~」
どの子にも、この子にも
「かわいいですねぇ~~」
いやいや、いかんだろう。重厚な作品に対してはここは具体的に、誠意ある言葉で投げかけるべきであろう。
何でもかんでも
「かわいい」
で済ますことのできる歳はとっくに折り返しておられる係員なのだから、、、、
、、、と、どこぞの誰かが辛口の言葉を投げかけていらっしゃった。、、、ですか?
奈良国立博物館 しかしは修復の仕方が特殊なせいか、オリジナルには見えず、何なら復元品にさえ見える輪郭と色彩のはっきりしたものが多かった。
また、子どもに美術に慣れ親しんもらう目的のため、説明さえ最小限に抑えてあった。
わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつには絵巻物が多く展示されていた。
例えば、次のような作品である。
『八幡縁起絵巻』七巻
『長谷寺縁起絵巻』中巻
これは出光所蔵の絵巻物とはまた違う絵であった。
『東大寺大仏縁起』中巻、下巻
『天神縁起絵巻』中巻
絵巻物が多く展示されていたが、左から右に見ていく大人子どもが多く、やじるしなどでお互なってあげればいいのになぁと思うが、これは絵巻物が展示されている場合展示感情の都合で毎回感じていることの一つである。
大人も子供も屈託なく楽しめる わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ は概ね成功ではないかと感じた。
子どもの頃のこういった楽しい体験は、大人になっても続くことがある。
現にわたくしも、小学生の頃に京都国立博物館に学校から二度連れていただく機会があり、博物館も好きになった。
こういった機械はどんどん増やすが良いと思う。
特別展・特別陳列 特別陳列 泉屋博古館の名宝 ―住友春翠の愛でた祈りの造形― 令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日) 東新館 詳細を見る 鴟鴞尊 (京都・泉屋博古館)
わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ 令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日)
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