乱鳥の書きなぐり

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恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 7 「いとゞしく すきぬる貝のこひしきも うら山しくも かへる人かな」四丁表 五丁裏

2020-06-06 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 

 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本  『仁勢物語』 7 四丁表 五丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三版

 

 

7 四丁表 五丁裏

四丁表

◯をかし男有けり、京にありわびて東に行きけるに

伊勢、尾張に鮑・蛤の海つらにあるを人のいとおほ

五丁裏

くかひけるをみて

  いとゞしく すきぬる貝のこひしきも

  うら山しくも かへる人かな

となん、よめける

 

7 四丁表 五丁裏

◯おかし男有けり、京に在りわびて 東に行きけるに

伊勢、尾張に鮑・蛤の海面にあ有るを 人の愛おしく

買いけるを見て

  いとどしく 好きぬる貝の恋しきも

  羨ましくも 買える人かな

となん、詠めける

 

いとゞしく 

 いとど 副詞  古語辞典

 1ますます。いよいよ。いっそう。 出典更級日記 かどで

 2そのうえさらに。 出典大鏡 序

うら山しく 当て字

 羨ましい

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊   

  いとゞしく すきぬる貝のこひしきも

  うら山しくも かへる人かな

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  いとゞしく 過ぎゆく方(かた)の恋しきに

  うら山しくも かへる浪(なみ)かな

  

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