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しば三昧;『<歌舞伎座閉場式>都風流、京鹿子娘道成寺、口上』『真景累ヶ淵~豊志賀の死』『神田ばやし』『仮名手本忠臣蔵~四段目 <判官切腹・城明渡し>より 城明渡し のみ』
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今週は『春調娘七種』『<歌舞伎座閉場式>都風流、京鹿子娘道成寺、口上』『真景累ヶ淵~豊志賀の死』『神田ばやし』『仮名手本忠臣蔵~四段目 <判官切腹・城明渡し>より 城明渡し のみ』を観た。
今回も演目名だけで失礼いたします。
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『<歌舞伎座閉場式>都風流、京鹿子娘道成寺、口上』
2010年
106分
カラー
歌舞伎座60年の歴史に幕…俳優陣が勢揃いして別れを惜しむ閉場式 ▼御挨拶 ▼「都風流」 尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村勘三郎、坂東三津五郎、中村梅玉、市川團十郎、松本幸四郎 ▼「京鹿子娘道成寺」 坂東玉三郎、中村時蔵、中村福助、中村芝雀、中村魁春 ▼「口上」 中村芝翫、中村富十郎、坂田藤十郎 ▼手締式(2010年/平成22年4月30日・歌舞伎座) 歌舞伎座60年の歴史に幕…俳優陣が勢揃いして別れを惜しむ閉場式 ◇2010年4月、約60年の歴史に終止符を打ち改築工事に入る歌舞伎座の閉場式が行われました。チケットは即日完売となり歌舞伎界をあげての一大行事となった閉場式の模様をお届けします。「都風流」は立役8名による舞踊作品。続く「京鹿子娘道成寺」は道行から鐘入りまで女方5名が踊り分けます。さらに「手締式」には200名にも及ぶ歌舞伎俳優が舞台上に並び、その光景はまさに圧巻、最後は観客の皆様と共に手を締め閉幕となります。
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『真景累ヶ淵~豊志賀の死』
出演:中村福助 中村勘太郎 中村勘三郎
2009年
68分
カラー
三遊亭円朝の口演を原作に複雑な男女の心理を描く怪談噺。富本節の師匠豊志賀は、父の敵の子と知らずに二十歳近くも年下の若い内弟子新吉と恋仲になっていた。しかし因縁からか、ある日、豊志賀の顔が醜く腫れ、病の床についてしまう。親身になって世話をする新吉だが、豊志賀は新吉と若い娘お久との仲を勘ぐって嫉妬に狂い、やがて悶死してしまう。死してなお新吉とお久の前に現れる豊志賀…青ざめる新吉…。 題名の“真景”は“神経”から取られていて、幽霊は神経で見えるという文明開化の時代相が感じられる。福助の豊志賀、勘太郎の新吉、梅枝のお久、勘三郎のさん蝶でご覧頂く。
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『神田ばやし』
出演:坂東三津五郎 市川海老蔵 中村梅枝 市川右之助 片岡市蔵 片岡亀蔵 坂東亀寿 坂東巳之助 坂東亀三郎 市川團蔵
2009年
54分
カラー
出演:市川男女蔵、河原崎権十郎、坂東秀調 宇野信夫作、長屋を舞台に繰り広げられる人情劇。神田にある長屋。ある日家主の彦兵衛(三津五郎)宅で行われている念仏講の集まりの最中、大切な講中銭の一両が行方不明になってしまう。あわてて皆が金を捜すところ、桶屋の留吉(海老蔵)がぼんやりと立っているので人々は留吉に疑いの目を向ける。いたたまれなくなった留吉は何も言わずにその場を立ち去り、彦兵衛はすっかり留吉が金を盗んだものと思いこむのだが…。 人情味あふれる家主彦兵衛を始め長屋暮らしの賑やかな雰囲気と、引っ込み思案でじれったい留吉の独特なキャラクターが印象的な作品。 (2009年/平成21年5月・歌舞伎座)
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『仮名手本忠臣蔵~四段目 <判官切腹・城明渡し>より 城明渡し のみ』
出演:八世松本幸四郎(白鸚) 市村羽左衛門 中村芝翫 中村勘九郎(現・勘三郎) 尾上梅幸
1977年
101分
カラー
昭和52年に昼夜通し上演された「仮名手本忠臣蔵」の貴重映像から<判官切腹・城明渡しの場>をお届け。殿中での刃傷により蟄居を命じられた塩冶判官の元に上使が訪れ、お家断絶と切腹の上意を伝える。覚悟していた判官は切腹の座に着き、家老の大星由良之助の到着を待ちつつ、刀を腹に突き立てる。まさにその時由良之助が到着。目と目で心の内を確認し合う主従…。由良之助は主君の仇討ちを決意し、館を後にするのだった。 厳粛な雰囲気に満ちた切腹の場、万感の思いで遠ざかる城門を見つめる由良之助の引っ込みと見せ場が続く。大星由良之助に八世幸四郎(白鸚)、塩冶判官に梅幸、顔世御前に芝翫、右馬之丞に羽左衛門、大星力弥に勘九郎(現・勘三郎)という豪華配役で。(1977年/昭和52年11月・歌舞伎座)
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