乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

2010年12月07日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




        『十六夜清心』
         
        花街模様薊色縫
     さともようあざみのいろぬい










 昨日龍田川に行く。業平のことを思いながら業平道を歩いていた。

 業平はおばさんのわたしは美化し過ぎなのだろうか…。

 私は清心様のように男前であって欲しいと願うが、娘はそんなイメージは無いときっぱり言い切る。

 むしろ香川照之さん(失礼)をまめ男にした感じではないかと,夢を砕く。

 

 そもそも話の上だが、『十六夜清心』の清心だって各自が想像する以外には無い。

 私はといえばミーハーのごとく、舞台上での白塗り清心化粧をした仁左衛門を思い浮かべているにすぎない。


 
 河竹黙阿弥作の『十六夜清心』を思い浮かべる。




   清心 やや、十六夜ではないか…
   十六 清心様か。
   十六 あぃ 逢いたかったわいなぁ~


   十六 そんならわたしもに、連れていて下さしゃんせぃなぁ。
   

   十六 そりゃ、あんまりつれないわいな。情けないわな、清心様………
 

   十六 そのお言葉が冥土の土産…

 
   十六 一緒に死んでくださんすか!!
   清心 ほかに思案は 無いわぃのぅ~~。




 今日は火曜日でスーパーの朝市なのに、こういう時に限って脱線気味のわたし。

 イオンに行かなくっちゃ………。

 今回も雑談に始まり、妄想に終わる失礼をお許し下さい。






 
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オーレオリン     (3景)

2010年12月07日 | 神社仏閣・祭り




        オーレオリン





 夕刻、大和川沿いを見渡す

 いつも見る景色が、オーレオリンに染まっていた






                2010年12月6日  

                夕刻の大和川にて




















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2010年12月6日  龍田川 名残のもみじ    (11景)

2010年12月06日 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語




   
     

    くくるくる 思うて渡る 龍田川 名残の錦 雲流に舞う






 先日は大雨大風が二日続きましたので、もみじの見頃には遅いのですが、今年も龍田川に行ってまいりました。

 地元のおばさんが、声をかけて下さいます。

「紅葉はもう終わりでっしゃろ。」

「層ですね。名残のもみじ、美しいですね。」

「ああ、今年はもう、おしまいやなぁ。」

 業平道を歩き、例年のように思い出す


    ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは (業平)



 今年は「ちはやぶる」は言うまいぞと気恥ずかしさを隠しながら でたらめに 詠みあそぶ


    くくるくる 思うて渡る 龍田川 名残の錦 雲流に舞う (乱鳥)








 
 主な派生歌を見てみると 色々あるらしい…。


    あやなしや恋すてふ名は立田河袖をぞくくる紅の波 (藤原俊成)

    神無月みむろの山の山颪にくれなゐくくる龍田川かな (式子内親王)

    霞たつ峯の桜の朝ぼらけくれなゐくくる天の川波 (藤原定家)

    龍田姫てぞめの露の紅に神世もきかぬ峯の色かな (〃)

    立田河いはねのつつじかげ見えてなほ水くくる春のくれなゐ (〃)

    龍田川神代も聞かでふりにけり唐紅の瀬々のうき浪 (〃)

    夕暮は山かげすずし竜田川みどりの影をくくる白浪 (〃)

    立田山神代も秋の木のまより紅くぐる月やいでけん (藤原家隆)

    春の池のみぎはの梅のさきしより紅くくるさざ波ぞたつ (藤原良経)

    これも又神代は聞かず龍田河月のこほりに水くぐるとは (〃「新拾遺」)

    秋はけふくれなゐくくる龍田河ゆくせの波も色かはるらん (藤原雅経「新勅撰」)

    秋はけふくれなゐくくる龍田川神代もしらずすぐる月かは (後鳥羽院)

    立田河くれなゐくぐる秋の水色もながれも袖の外かは (藤原道家「新後撰」)


 


 
    












































 見て下さいまして、ありがとうございました。

 こころより、感謝いたします。  乱鳥


















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映画93; 『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』2009年 フランス 音楽 Radiohead

2010年12月06日 | 映画




     2010年 映画93;『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』

               原題: I Come with the Rain






 映画の好きさ ★★★★★ ★☆☆☆☆☆

 音楽の好きさ ★★★★★ ★★★★★

           レディオヘッド、グスターボ・サンタオラヤ

        歌  Radiohead

        主題歌『Climbing Up The Walls』

 音楽の突然の切り方 ★★★★★ ★★★★★

 宗教観の描き方 ★★★★★ ★★★★☆

 あらすじ ★★★★★ ★☆☆☆☆☆





 2009年 フランス 114分  PG12
 
 原題 I Come with the Rain

 監督・脚本 トラン・アン・ユン

 音楽 レディオヘッド、グスターボ・サンタオラヤ 

 キャスト

  ジョシュ・ハートネット、

  木村拓哉、

  イ・ビョンホン、

  トラン・ヌー・イェン・ケー、

  ショーン・ユー、

  イライアス・コティーズ


 


 レンタルDVDで『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を見たよ。

 とにかく 音楽 Radioheadが良かったよ!

 Radioheadを知ったのは、この映画の収穫だな。



 最後の宗教観の描き方が上手かったよ。
 
 父とキリストを重複させて描いていたよ。



 キリストの苦痛や苦悩つまり受難を話全体にちりばめてあったよ。

 ホセインの苦痛を自分たちも味合うってのなら、12月イスラムのアーシューラーでもみられるよ。



 ジョシュ・ハートネットさん、木村拓哉さん、イ・ビョンホンさんらが出演されているよ。

 この映画ではジョシュ・ハートネットさんが味わい深かったよ。

 でももっとすごいのは、凶悪犯人。なんて言う俳優だろう?知らないな。

 多分、イライアス・コティーズさんかな?

 この映画のうたい文句は【男たちの運命は、美しく、そして切ない…】なんだって。

 人気のある役者さんやタレントさんたちが出演だものね^^

 女性で劇場は満員だったんだろうな…。

 まぁ、そんなな感じ。

 






 


木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホンという日米韓のスターが共演するサスペンス。他人の痛みを我が身に引き受けることができる不思議な力を持つ男シタオが失踪し、捜索を依頼された探偵クラインは、彼の足跡を追ってロサンゼルスからフィリピン、香港へと渡る。そこでクラインは、香港マフィアのボス、ス・ドンポもシタオを探していることを知るが……。監督は「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユン。
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Radiohead day

2010年12月06日 | 舞台・音楽 雑感メモ



 レンタルDVDで『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を見たよ。

 映画そのものじゃなくって、音楽 レディオヘッドが満点だったよ。

 今日は中世音楽返上。

 ずうっと、Radiohead day だよ、まったくぅ~~。

 ……っていうか、

『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』の主題歌『Climbing Up The Walls』の声って!

 Neil Youngに似ているよね。

 好きだな、Radiohead☆







 
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雑 ヒートショック対策

2010年12月06日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.


           


      ヒートショック対策






 今年の冬は寒いらしい。

 寒気が日本に流れ込むらしい。

 また、ラニーニャ現象で強い東風が流れてきて寒気が日本に流れやすいという。



 ラニーニャ現象?ぅん?

 舌をかみそうなラニーニャ現象

 説明はこちら「気象庁」



 今日は奈良は比較的暖か。

 でもこの温かさは今日までらしい。

 お正月前後はかなり冷え込むらしいから、みなさま、気を付けて。



 寒いと気になるのは雪と ヒートショック。

 ヒートショックは困ったな。

 わが家は廊下とか全体あたためてないよ。

 おまけに吹き抜けで、窓まで開けてる飲んだから、空気はきれいだが、冷たいよ。



 ヒートショック対策として有効なのは、リビングと廊下やトイレの温度差をなくことなんだって。

 新築もリフォームも無理だけど、家族のために何か対策しないとね…。

 いっそ、リビングなんかの温度を下げようかな(笑)

 暖房費節約にもなって、一石二鳥……か?

 

 調べて見ると、暖房リフォームしてない浴室でもヒートショックを減らす方法はいくつかあるらしい。

 1 あらかじめ浴室を暖めておく。

    シャワー給湯
  
    これは浴室温度が15分で10度上がるらしい。

 2 湯の温度を低めに設定

    浴槽に湯を張る際は、41度以下にする

   (入浴温度41度を境にして死亡者数の増加がみられる)

  ぎゃふん!わが家は相当温度が高いな。困ったな。

 3 高齢者や血圧の高い人は一番風呂を避ける
 
  (二番湯は浴室が温まる)

 4 「かけ湯」や「半身浴」を組み合わせる

  (心臓や肺を水圧の負担から守る → 高血圧の人、高齢者、心臓や肺機能が弱い人には最適な入浴方法)



 他

 乱鳥が考えるヒートショック対策

 脱衣場とトイレをあたたかくしておく。

 おうちで、帽子活用(これは難しいかな^^;;)

 暖かなお茶を飲んで心構えを持ってから、寒いところに向かう。(気休めか^^;;)



 なんだかんだと とまどい考えながら、今回も脱線してしまいました。

 みなさま、お許しを。


 
 これから益々寒くなってまいります。

 みなさま

 くれぐれもお身体 ご自愛下さいませ*^^*で、ごじゃりまする。






 
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178; 『歌舞伎のチカラ』 市川 染五郎 (7世)著  2010年 株式会社 集英社 (3枚)

2010年12月05日 | 読書全般(古典など以外の一般書)




記録のみ




 2010年度 178冊目     『歌舞伎のチカラ』  


    高麗屋七代目、市川染五郎が誘う、何でもアリの不思議ワールド。

    これ一冊で、歌舞伎が100倍楽しくなる。



 


 市川 染五郎  (7世) 著

 株式会社 集英社

 2010年3月 

 224ページ  ¥ 1,575






 本日二冊目は 市川 染五郎 さんの『歌舞伎のチカラ』



 だいたいにおいて伝統芸能初心者本は初心者対象でないことが多い中、
【これ一冊で、歌舞伎が100倍楽しくなる。】
をうたい文句とされる本書 『歌舞伎のチカラ』は、歌舞伎初心者ににわかりやすい一冊。




 単なる役者本にとどまらず、歌舞伎の本質を捉えようとする姿勢は、あっぱれじゃ!

 流石に幸四郎丈のご子息。

 藤間紀子さんのお仕込みが感じられる厚みある染五郎さんだと感じる。



 
 染五郎さんは新歌舞伎や新舞踊にもチカラを入れておられるが、実際には古典歌舞伎が似合う。

 若手役者の中で上手い役者さんは何人かいらっしゃるが、その中のひとりだと感じる。

 近い将来、三大同時襲名。幸四郎の名を襲名されることを望む。



 
 御園座で楽屋入の染五郎さんを主か消したことがあるが、人のよさが溢れ出た表情。

 はにかんだようすが、思い出される。

 芝居屋舞踊にはお人柄が現れると常々感じる。




 わたしにとって染五郎さんは心地よく安心してみられる役者さんのひとり。

 歌舞伎界のおもしろき芝居を皆に広め伝え、支えていただきたいと願う。
 
『歌舞伎のチカラ』は損なことを期待させるに十分な、しっか利した役者の綴り書きであった。
 






















 1章 歌舞伎はエンターテイメントだ! 
 2章 「型」にみる歌舞伎の美学 
 3章 歌舞伎役者の家に生まれて
 4章 音楽がなくちゃ歌舞伎じゃない! 
 5章 華やかで季節感あふれる歌舞伎の興行
 6章 息子の初舞台で感じた親としての責任 
 7章 歌舞伎の舞台機構はトリックがいっぱい
 8章 歌舞伎役者の意外に地味なプライベート 
 9章 劇場には役者の魂が宿っている!
 10章 役柄で七変化する歌舞伎役者 
 11章 知っているとちょっとツウになれる演目の種類と狂言家
 12章 歌舞伎の未来と僕のこれから
 対談収録 茂木健一郎 宮藤官九郎 写真と図版が満載!




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177; 『グランドツアー 18世紀イタリアへの旅 』 岡田温司著  2010年 岩波新書  新赤版 1267

2010年12月05日 | 読書全般(古典など以外の一般書)





記録のみ




 2010年度 177冊目     『グランドツアー 18世紀イタリアへの旅 』



 


 岡田 温司(あつし)  著

 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1267

 2010年9月17日 

 224ページ  880円+税





 12月5日

『グランドツアー 18世紀イタリアへの旅 』を読了。



 グランドツアーとは、17世紀末、英国の支配階級や貴族の子弟が教育の最後の仕上げとして体験する イタリア旅行のこと。

 美術の多少の関心を持つわたしには、たまらない内容。



 イタリアには学生時代にいったことがある。

 ローマをはじめ、ナポリやポンペイのようすを思い出す。

 本書にはナポリやポンペイのようすも事細かに記されている。



 齢を重ね再び訪れたいのが イタリアかスペインの美術館巡り、イタリアかイギリスの劇場巡り。

 加えて 新たに,このブログでも何度か描いているシチリア島。

 この本にはシチリア島にも触れられていた。




 四部構成

     イメージの中のイタリア人

     自然「脅威」の風景

     遺跡・ポンペイ発掘の衝撃

     美術 ローマとヴェツィアの賑わい

 上は全てわたしには興味のある内容。


 白黒ではあるが絵画を多く挿入し説明開設したこの本は、美術館を見に行ったような喜びを覚える。

 おまけに難しいことをわかりやすく噛み砕いて説明。

 著者岡田 温司さんもまた素晴らしい方だと感じる。




 気になって岡田 温司さんを調べてみる。

 
 岡田 温司(おかだ あつし、1954年12月 - )

  日本の西洋美術史の研究者、京都大学人間・環境学研究科教授。 

  広島県三原市出身。

  1978年京都大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒

  85年同大学院文学研究科博士課程中退、岡山大学助教授

  1991年より京大総合人間学部助教授、教授





 単著  


 『もうひとつのルネサンス』 人文書院 1994年/平凡社ライブラリー、2007年 
 『ルネサンスの美人論』 人文書院 1997年 ISBN 9784409100073  
 『ミメーシスを超えて――美術史の無意識を問う』 勁草書房 2000年 
 『モランディとその時代』 人文書院 2003年 ISBN 9784409100196 
 『マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女』 中公新書 2005年 
 『「ヴィーナスの誕生」―視覚文化への招待』 <理想の教室>みすず書房、2006年
 『芸術(アルス)と生政治(ビオス)―現代思想の問題圏』 平凡社 2006年 ISBN 9784582702613
 『処女懐胎─描かれた「奇跡」と「聖家族」』 中公新書 2007年 
 『イタリア現代思想への招待』 講談社選書メチエ、2008年 ISBN 9784062584166 
 『フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析』 平凡社、2008年
 『肖像のエニグマ ― 新たなイメ-ジ論に向けて』 岩波書店、2008年
 『キリストの身体─血と肉と愛の傷』 中公新書、2009年
 『半透明の美学』 岩波書店、2010年8月
 『グランドツアー―18世紀イタリアへの旅』 岩波新書、2010年9月



 共著 [編集]


 『カラヴァッジョ鑑』 人文書院、2001年
 『レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知』 池上英洋共著、平凡社ライブラリー、2007年



 
 読みたいものが複数册ある。

 今年は残すところ10日。

 後半から夫の仕事の付き添いで二週間家を留守をするため、年明けの2011年には腰を据えて読んでみたい。

 岡田 温司を知ったことは 読書における今年の収穫の一つだと喜んでいる。

 来年も素晴らしい年に奈路そうな兆し。
 

 





イタリア人というとあのタレントのちょいワル中年を思いだし、「女性に声をかけないのは失礼だ」と言って憚らないいかにもラテン系というイメージがある。本書の第1章は、「イタリアはよかったけれども、イタリア人は・・・」で始まっている。イタリア人にあまり良いイメージがないのは、今に始まったわけではなく、モンテスキューは「より激しい情熱が犯罪を増加させ、各人はこれの情熱を助長しうる優勢な地歩を他人に対してなんであれ得ようとつとめるであろう」と書いているし、ゲーテは積極的にイタリア人と接触しようとはしなかった。18世紀のイタリアは、イギリス人やフランス人にとって、南方の国々の入り口であり、未開の地に等しかった。

グランドツアーの旅行者に人気があった風景画は、いまの旅行ガイドブックの写真の役割を果たしていた。それは、ナルニの大滝であり、ヴェネツィアの運河であり、ヴェズーヴィオ火山の噴火だった。グランドツアーの旅行者は、ラヴェンナのモザイク、シエナの町、アッシジのジョット、フランチェスカのフレスコ画、ローマとナポリのカラヴァッジョ等の現代の観光ツアーでは組みこまれることが多い美術には興味を示さなかった。これらの美術が評価されるのは19世紀後半からであり、18世紀の旅行者の「時代の目」には合わなかった。

第4章で紹介されている、カナレットが描いたヴェネツィアの「都市景観図」は、まるで現代の写真家がカラー写真で撮ったような感じがする風景画。当時の旅行者が見た鮮明な景色を再現していたので人気が高かった。この「都市景観図」ならちょっと欲しくなる。ポンパドゥール夫人の弟のチューター役としてイタリアに美術巡礼したコシャンは「ヴェネツィアは今日もなお、イタリア全土でもっとも熟練した画家たちに恵まれるという栄光に浴することができる。彼らは、全ヨーロッパで最良と称される画家たちにもまた引けを取ることはないのだ」と言っている。














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176; 『知的財産入門』 小泉直樹 著 2010年 岩波新書  新赤版 1266

2010年12月04日 | 読書全般(古典など以外の一般書)




記録のみ




 2010年度 176冊目     『知的財産入門』



 


 小泉直樹 著

 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1266

 2010年9月17日 

 207ページ  820円+税







 11月4日

 二冊目は小泉直樹著 の『知的財産入門』

 ものすごくわかりやすく、参考になる。

 ダメじゃん、わたしの この………。

 

 それにしても、こんなにかみくだいて書けるなんて!

 小泉直樹さんってすごい^^








■目次


 はじめに



第1章
知的財産法のコンセプト
 
1 福澤諭吉と高橋是清―知財法の先覚者
2 テクノロジー、ブランド、デザイン、エンタテインメントの法
3 国境を越える知的財産と各国の利害

第2章
保護されるものとされないもの
 
1 特許と営業秘密
2 ブランドとドメイン名
3 意匠、あるいは著作物としてのデザイン
4 「個性的な表現」が必要な著作物

第3章
誰が権利を持っているのか
 
1 社員が発明した場合
2 ブランドが侵害された場合
3 デザインが無断コピーされた場合
4 著作物が生み出された場合

第4章
どのような場合に侵害となるのか
 
1 特許の心臓部分はどこか
2 紛らわしいブランド
3 デザインの類似
4 著作権の範囲はどこまでか

第5章
知的財産を活用する
 
1 テクノロジーの利用
2 ブランド名の使用
3 著作権のルール

終 章
知的財産法をどう変えていくか
 







 特許、著作権を知るには、まずこの1冊

 テクノロジーやブランド、デザイン、エンターテイメントなど、私たちの生活を豊かに、そして便利で快適なものにしてくれるのが知的財産です。その知的財産を守りつつ、さらに活用していくために定められたルールが、知的財産法です。

 知的財産法とは、特許法、商標法、意匠法、著作権法などを総称した呼び方です。様々な知的財産の分野に応じて、異なる法律を適用しますが、本書ではそれぞれの法律に共通した考え方、あるいは異なる点を整理して説明しています。

 入門書として、法律の専門家ではない一般の方々に向けて、できるだけ平易な言葉で、分かりやすく解説することを目的に書かれており、特許や著作権について知りたいことのある方や、これから知的財産法を本格的に学びたいという方は、まずこの1冊を最初に手に取っていただければと思います。

(新書編集部 安田 衛)


■著者紹介
小泉直樹(こいずみ・なおき)1961年、東京都生まれ。1985年、東京大学法学部卒業。専攻は、知的財産法。現在、慶應義塾大学法科大学院教授、弁護士。
著書―『模倣の自由と不正競争』(有斐閣)、『アメリカ著作権制度―原理と政策』(弘文堂)ほか




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映画92; 『 中国の植物学者の娘たち』 2005年  カナダ・フランス  ダイ・シージエ監督

2010年12月04日 | 映画






    映画92; 『 中国の植物学者の娘たち』







 2005年 カナダ・フランス

 監督 ダイ・シージエ

 出演 ミレーヌ・ジャンパノワ

    リー・シャオラン

    リン・トンフー





 映像美 ★★★★★ ★★☆☆☆
 
 ストーリー ★★★★★ ★★☆☆☆

 好きさ ★★★★★ ★☆☆☆☆





 中国映画が好きなわたしだが、この映画は思ったような内容からはおおよそかけ離れていた。

 レンタル失敗。この失敗は大きすぎて苦い。


 桂林の水墨画のような景色が写る。

 中国の風景と、植物学者の娘の湯気上がる中、植物を足で踏む姿場面だけ、美しいと思った。

 ロシア人と中国人に生まれた娘は、この映画の役柄としてはウエストラインがみっともなく、気持ちが悪い。

 ロシア人と中国人の両親が地震でなくなった意味合いも、筋書きから考え ブヤオ(不要)。

 父親の持ち味も最後まで活かされることは無い。

 

【美しい中国の風景と、若い二人の女性の愛】をうたい文句にされているが、TUTAYAで見逃した。

 或は、表示されてなかったか?

 わたくしは中国古典の『金瓶梅』なら読み見したいが(爆)、こういった内容には全く興味は無い。

 映像が極端に美しいと言おうものなら、許しもするが…。

 但し、オブラートに包まれ、露骨な表現が少しも無いのが救われた。

 カナダ・フランスから見た中国とはこんな感じかと、そういう点では興味を覚えた。



 今回も映画名のみの記録にて失礼致しまする*^^*






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175; 『日本の教育格差』 橘木俊詔 著 2010年 岩波新書 新赤版 1258

2010年12月04日 | 読書全般(古典など以外の一般書)




記録のみ




 2010年度 175冊目     『日本の教育格差』



 


 橘木 俊詔  著

 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1258

 2010年7月21日 

 240ページ  840円




 図書館に行く。

 11月購入本の棚に橘木 俊詔著『日本の教育格差』

 橘木 俊詔さんの本は何冊か読んでいる。

 教育格差とあっては読まないわけにはいかない。

 手続きをとり、直行家へ。

 開けた内容は、わが子教育に関連した内容部分もあり…。

 想像通りの内容と想像を超えた内容。

 おもしろいなと思いつつ、今は社会人となったわが子二人の母親であるわたしにとっては、日本全体で考える教育よりも、趣味に注意が注がれる。

 かなり遠い将来、孫ができる頃には、再びこの問題も自分の中でクローズアップすることであろう。



 ニュースをいていると、教育問題もさることながら、本年度の就職難は気の毒な程である。

 大卒が軽視される中、大学名格差は已然残る。

 ここ数年、そこからあぶれ出す学生たちが就職できないという。

 一般の若者が将来を見据え、安心して生きてゆける日本であって欲しいと願う。





 岩間に株式会社 ▼

目次


第1章
学歴社会の実相―「三極化」の進行
 
1 日本は学歴社会なのか
2 大学進学の壁
3 学歴格差は三極化

第2章
家庭環境の影響力をどうみるか
 
1 子どもの学歴を決めるもの―親の階層と学歴の関係
2 文化資本か、学力資本か
3 高校、大学に進学する要因の変化

第3章
学校教育の進展と新たな格差
 
1 教育の目的・方法の変遷
2 公立か、私立か
3 エリート単線型の学歴コース

第4章
不平等化する日本の教育―家計負担が増加するなかで
 
1 学費負担と教育の不平等
2 低い公費負担、増える家計負担
3 貧困家庭の増大と教育

第5章
教育の役割を問う
 
1 教育の目的を検証する
2 リベラリズムと教育政策
3 働くことと教育の連携

終 章
教育格差をどうするか
 




 岩間に株式会社 ▼

 親の「格差」が子どもにも……

 著者の橘木俊詔氏は、1998年に岩波新書より『日本の経済格差』を刊行し、「1億層中流社会」がもはや幻想でしかないことを指摘して、日本が「格差社会」に突入していることにいち早く警鐘を鳴らしました。その格差問題の第一人者である著者が、教育をめぐる格差をテーマとして挑みます。日本の学歴社会の実相、家庭環境と子どもの学力・学歴との関係など、豊富なデータを駆使して、教育格差の現状を検証。何が問題なのかを浮き彫りにし、打開策を探ります。

 この本にはいくつかの論点がありますが、ここでは大きく二つ紹介しておきます。一つは、日本の公的教育費支出の問題です。日本の公的教育費支出は、先進国の中では、とりわけ低くなっています(2006年調査では、OECD諸国の中で下から2番目)。そのため、教育費に対する家計の負担がとても大きくなっています。特に最近では、子どもの高学歴を目指し、塾や私立学校が隆盛する一方、不況の影響などで、子どもの教育を支えるのに苦しむ低所得家庭も増えています。そうしなかで、子どもの教育の機会均等が危機にさらされています。

 もう一つの論点は、現在の教育内容についてです。現在、若者の貧困が増えています。学校を卒業しても正規の職がなく、低賃金のフリーターや非正規職に就く場合が多いことが大きな原因です。雇用や経済社会のあり方が問われていますが、一方、学校で学ぶことと社会で働くことの連携がうまくいっていない現象としてとらえることもできます。中学卒業後、大半の者が高校の普通科に進学し、さらに半数以上が大学に進学します。こうした、いわば「単線型の教育」ではたしてよいのかどうか。職業教育や生涯教育といった選択肢も含め、社会における教育のあり方、意義などを考えます。

 この本は経済学者の経済学的アプローチによる、教育問題の書でもあります。これまで見落とされてきた視点も様々に含まれ、新鮮な問題提起の本になっていると思います。教育は、国の将来に関わる大きな問題です。ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。

(新書編集部 田中宏幸)


■著者紹介
橘木俊詔(たちばなき・としあき)1943年兵庫県に生まれる。小樽商科大学、大阪大学大学院を経て、1973年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D)。その後、米、仏、英、独の大学・研究所で教育職・研究職を歴任。京都大学経済学研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、日本銀行客員研究員、経済産業省ファカルティフェローなどを経て現在、京都大学大学院経済学研究科教授、2005年度日本経済学会会長。
著書―『日本の経済格差』 『家計から見る日本経済』(以上、岩波新書)、『安心の経済学―ライフサイクルのリスクにどう対処するか』 『失業克服の経済学』(以上、岩波書店)、『日本のお金持ち研究』(共著、日本経済新聞社)、『脱フリーター社会』(東洋経済新報社)、『アメリカ型不安社会でいいのか』(朝日新聞社)ほか。



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室生寺の石仏  一面八臂の「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)  (8景)

2010年12月04日 | お出かけ





       室生寺の石仏 一面八臂(はっぴ)の「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)







「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)は 忿怒の形相。

 四面四臂 または 一面八臂(ひ)。そのうち一組の手は胸元で交差。

 法輪、戟(げき)などを持ち、火炎の中に立っています。





 軍荼利明王は、宝生如来の化身と伝えられる。

 五大明王の一人





 軍荼利明王の「軍」は次のような意味があるとされる。

   絡みつくもの A

   とくろを巻く A

   甘露の壷 B


 A 軍荼利明王の腕や足に蛇が絡みついている。

 B 甘露は神々の飲み物とされ不老不死の効果が伝えられる。


 軍荼利明王は

   息災延命にご利益があるとされ信仰される。

   軍荼利明王は障害を除き、何事もなしとげるとされる。

   明王→ 調伏や敬愛に功徳があるとされる。









 天神社拝殿







 天神社拝殿左後ろにある 石仏「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)











 文字が刻まれている。







 石仏「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)に近づいてみる。







 室生寺の石仏「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)







 室生寺の石仏「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)を斜めから拝む







             2010年11月  室生寺  「軍荼利明王」(ぐんだりみょうおう)








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室生寺 国宝五重塔   奈良県宇陀市室生区室生 (11景)

2010年12月03日 | お出かけ




          室生寺 国宝五重塔






 室生寺 国宝五重塔は平成10年9月22日 台風7号により五層すべてで背面のひさしが破壊された。

 杉の巨木が倒れかかったためとされる。

 心柱が直撃されなかったので塔に傾きが生じなかったこと、軒の部分で大方の衝撃が吸収されたことにより、全壊は免れた。



 室生寺 国宝五重塔は800年頃の建立。

 修復により木部は目映い朱塗り。

 屋外にあるものとしては日本最小とのこと。

 姿は至って美しく、男性的。

 男前の五重塔。


 
 写真技術とセンスがなく、この男前を上手く表現でき無いのが残念。

 拙い写真ですが、見ていただけましたら嬉しいです。





















































                          室生寺    奈良県宇陀市室生区室生78

                          2010年11月15日







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大阪松竹座  二月大歌舞伎  片岡仁左衛門 昼夜の仇討 ポスター (写真2枚)

2010年12月03日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




    大阪松竹座  二月大歌舞伎  片岡仁左衛門 昼夜の仇討







 片岡仁左衛門 昼夜の仇討

 言葉なし!














大阪松竹座

片岡仁左衛門 昼夜の仇討
二月大歌舞伎

平成23年2月1日(火)~25日(金)


昼の部


通し狂言

  彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)

                 毛谷村六助  仁左衛門



夜の部


通し狂言

  盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)

                薩摩源五兵衛  仁左衛門








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新春恒例「壽 初春大歌舞伎」大阪松竹座  ポスター (写真6枚)

2010年12月03日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



            新春恒例
           

           「壽 初春大歌舞伎」
            大阪松竹座







 大阪松竹座では 先着1万名様限定 

 壽初春大歌舞伎特製・開運干支飴プレゼント!されるそうです☆

 開運干支飴  いやぁ!めでてぇなぁ!



 壽初春大歌舞伎では

    藤十郎さん、幸四郎さん、我當さん、秀太郎さん、竹三郎さん、翫雀さん、染五郎さん ほか

 好きな役者さんたちがいっぱい。

 



 



 
























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