「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

例えば今日、母との一日

2005-08-28 | ●介護録(~2015.2月)
午前中の母はわりと落ち着いている。私が「娘」と認識されいるかどうかは別として…。

12時前「昼を食べに行こう」と母が誘う。家で食べるか外食かは母しだい。私はそれに合わせる。
近くのパン屋のカフェコーナーはセルフで安いので助かっている。
今日はオムライス+サラダ+アイスティー。
今日初めて食べるわけでもないのに「このサラダどうやって食べるの」と母。
スプーンとフォークを前にして混乱したのか?家では和洋中なんでも大抵は箸だから仕方ないか。

ランチ後スーパーへ。
買い物をしていると私とは「所帯が別」という感覚になる。
買い物は一人の方が楽。
〔おんなじ家に帰るんじゃないの〕とタメイキしている私の横で母は「おばーちゃん、こういうの好きなんだ。一つ買っていてあげよう」なんて言ってる。
バームクーヘンとカットしたパイナップル、共に二個ずつお買い上げ。

夕刻、家出モード。

「ここがあなたの家だと誰も言ってくれないから、居られない」という理由。
あれこれ納得してくれそうな理屈を並べてみる。話しているうちにイライラし、声が大きくなる。
母の場合「○年前に契約して、きちんと家賃払っているからここにいて大丈夫なんだよ」と説明すると「じゃ、大いばりで居ていいのね」となることもあるので、ついホントのことを一生懸命言ってしまう…。

東ルートを歩く。
15分くらいの所で気づかれる。「あなたは帰って」の繰り返し。
途中、病院の敷地に入り、その中庭へ進んだ。
「そこは行き止まりだよ」と言うと面白くなかったらしく「昨日は通れた」と答えた。
自分でもなぜ歩いているのか分からなくなっているのだろう、適当な理由を妄想し(それは大抵自分が被害者)文句を言いながら歩く母。
ただ腹が立つ…。なるべく母と距離を置き歩く。

家に戻るルートの途中でスイッチが切り替わる。
「このままM町に行く?」と聞く母に「ご飯を食べてからにしよう」と提案し無事帰宅。
気持ちはまだイライラしているが、テンションを上げて母ともに夕食作り。
役目を与えないと凹む母。私には疲れる夕食作り。

後でお風呂に行こうかと提案。よい返事。
母の気分の変わらぬうちにと用意する。
しかし、いざ行く段階になって「具合が悪くなったからやめる」と言い出した。
ぬか喜びさせられ当然ヨイ気分なわけがない…たとえ病気と分かっていても。

銭湯道具を片付けて、阪神戦を見る。勝ってて良かった~(ハムも勝ったし♪)
野球中継を一緒に見ながら質問してくる母。具合なんてどこも悪くない。

やがて寝る態勢へ。
シャワーはもちろんパス。けれども、今夜は自ら顔も洗い歯も磨いてくれた。
10時過ぎ就寝。母が寝た後は安心して私の時間が持てるので、早寝は歓迎。

そして私の一日は終わる。明日もデイはない。

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2 コメント

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mimiさんへ (ビゴ)
2005-08-30 00:24:51
なんというかしっかりしている部分、かなりあります。反面、妄想とか失見当識はヒドイです。

最初の頃は、なんなの???って感じで戸惑いました。かなり辛かった。



でも、まあ、こういう母しか見てないから、具体的に比べられないから、(話聞いての想像しかないものね)こんなものだと、そう思うようになるみたい。



ケアセンターのスタッフの人に時々、「大変だ」と言われることはあるけど。



症状いろいろだから、その人、その人によって大変さは違うでしょうね。

とても攻撃的に徳仁もいるし、そうなるともう自宅は無理だろうし、身体介護の重い人も大変だろうし。



以前、Yahoo!の掲示板で、前は徘徊、現在は寝たきり?だったかな、それで下の世話がとても大変な人がいて、その人は「徘徊の方が楽だった」って言ってた。

下の世話は経験がないから、そういうもんなのかなーって思ったけど、きっとそれぞれ大変さの質が違うんだよね。



介護はみんな大変なのだー
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お疲れ様です (mimi)
2005-08-29 18:49:43
お母様は、自分の気持ちはしっかり持ってられるので、ビゴさんは合わせるのが大変ですね。

ご機嫌を取らないといけないので、ストレス溜まりますね

お母様の徘徊に付き合うビゴさんを、とても尊敬します



いつもビゴさんのブログを読んで、私も「しっかりしないといけない」と思います
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