昨日面会に行ったら
玄関ロビーにおばあさんが一人座っていて
「いらっしゃい」と声を掛けられた
話を聞くと
「上(ユニット部分)にいても退屈だからさ」という
時間は四時半ころで、五時を過ぎると夕食準備に入り、五時半前には食事となる
それまでの時間、確かに母のいるユニットでも、みなさん、なんとなく暇そうではある。
五時前にはテーブルについてご飯待ちという感じ。
コミュニケーションに問題のない元気な人たちはそれぞれにおしゃべりしているけど
その辺に少し支障のある人や、物静かな人などは
外からみると、ボッーと待っているだけ……と見えなくもない。
でもこれ、この夕方の時間までに「やることやった後」という風景でもあるのよね。
この日も、午後から数人の方たちはお出かけしていたようだし(数人ずつ日をずらしてお出かけ)
「五時過ぎたらご飯ですね」と言うと
「自分は六時にしてもらっている。それじゃないと寝るまでにお腹が減るの。糖尿だからおやつもたべられないしね」
ま、確かに、五時半は早いといえば早い。
「でも、みんなが食べる時間にご飯も味噌汁も盛られているから六時に食べると冷めてるのよ」
……さて、これはそのまま100%鵜呑みにしてよいかは???だ。
ユニットのキッチンにはレンジもあるし、職員はチンくらいサクッとやってくれるだろう。
その後におばあさんが「味噌汁は少し冷めてるくらいでちょうどいいんだ」
と言っていたので、案外、少し冷めたのでかまわないと職員にいっているんじゃないかとも考えられる。
ただ、この「ご飯と味噌汁が冷めている」という部分だけ切り取ってしまうと
「ああ、老健に入って好きな時間に暖かいご飯もだべられず、退屈しているおばあさんって切ない」
となってしまう。
仮に、なにかの番組でこんな部分だけVTRで流したら
意図的にマイナスイメージの番組の出来あがりになる。
相変わらず、母は私には愛想がない。
面会する甲斐がない。
だらか私には、表情がなくなった、言葉もすくなくなったようにしか見えない。
と思っていたら…
アラサーな職員(男性)さんが、おしぼりを配ってくれたら
満面の笑みでしっかり目線を合わせて会釈すること三回。
………なんなんだ、これは!
まあ、認知症の女性、若いおにーちゃんスタッフのほうが、なにやら「かわいい」と思うのか
女性スタッフに対するより笑顔だったり、言うこと聞いたりする傾向はある。
このさい、なんでもいいさ。
喜怒哀楽、なんでもいいから出た方がヨイもん。
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