「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

春山社長の言葉の中に…。

2005-05-18 | ●介護録(~2015.2月)
父が入院していたのは64~65歳。確かに高齢者だが孫もいない父に看護師は「じいちゃん、○○かい?」と声をかけた。(いかにも田舎の病院ぽいけど)
モルヒネを投与され、微熱もある父にそれをどうこう思う気力も体力もなかったろう。
側で聞いていた私は正直「嫌な感じ」ではあった。でも、それを声にする強さはない。じいちゃんと言われても仕方ない年齢、私に子供がいれば間違いなくジジイだ…などと納得してみた。

今朝のTVで、筋ジスと闘いながら仕事をしている春山社長の講演の様子が流れ、その中にまさしく私のあのときの思いを代弁するような言葉があった。
「日本の医療や介護は保育所になっている」と。
春山社長は高齢者向けの「終の棲家」となる住宅建設を進めていて、そのための人材募集セミナーでの講演だった。
社長は「スリッパを履いた医者は許さん」とも語っていた。

社会人として活動している間は人間として守られている尊厳。それが患者になったら、施設入所者になったら、いきなり奪われたような感覚…。
なぜ看護師は「○○さん、どうですか」と言わないのか?名前を呼ぶのはごく当たり前の行為ではないのか?
なぜ高齢者に、小さな子供を相手にするような言葉使いをしなくてはならないのか?
何度もかみ砕いて説明しなくてはならなくなるし、とくに認知症は一度に多くの情報を与えることも出来ないから、自然と「保育所」のようになってしまうかもしれないんだけど…。

ケアセンターでは利用者を「○○子さん」と名前で呼ぶ。
これは実際に利用者に、どう呼ばれたいかを聞いた結果らしい。
女性は特に、奥さんとか、○○ちゃんのオカーサンと呼ばれ続け、最後にオバーチャンで終わる。
考えたらそんなのイヤだ。母親でもないのに「オカーサン」祖母でもないのに「オバーチャン」って言うのはホントはおかしいんだもの!
名前で呼ぶ…単純なことだけど大切なことかもれしない。

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4 コメント

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こんばんはぁ! (めれ)
2005-05-18 19:13:13
春山社長のテレビを、私も何度か見たことがあります。

すごいエネルギーとパワーに圧倒されました。

そして奥様の生き方にも・・・。



医療の現場では、ほんとに赤ちゃん扱いですよね。確かに子供ほども出来ないので、ついそう言ってしまうんだろうけれど、自分の親がバカにされてるようでいい気持ちはしません。



仮にも人生の先輩に対してねぇ~~

マァ、先輩とも思えない状態だけど好きで年取ったわけでもなく。



春山さんや奥様の生き方を見てると、愚痴を言う自分がほんとに小さい奴でお恥ずかしいですが、今日もあちこちで愚痴を言いまくる私でありました

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私も、いやだと思う。 (かい)
2005-05-18 23:40:41
変な話、奥さんといわれるのもイヤです。



オバちゃんもイヤ。



この間、マンションの缶を集めにまわってるおじいさんみたいな人に、

「オバちゃん、そこにおいといて!」って、云われてしもた! (=`ェ´=)怒!



「なんやと! あんたに云われたない!」



思わず、持ってかえろかと思いました



おばあちゃんなんかとんでもないですね。



でも、名前がわからなかったら、おばあさんって言ってるかもしれないです。



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春山さん (トラ子)
2005-05-19 00:12:23
春山さんプロデュースの施設に、ウチの両親入ってるの。

だから面識もある。

彼の言わんとすることは正しいけど

現実とはちょっとギャップがある。



だって、両親の施設の医者、結構信用ならん!スリッパ履いてるし



両親の居場所、他をいろいろ当たってるけど、今よりましな所、見つからないの。

だから、春山さんに直談判をしようかと、画策中であります。

戦うのだ!
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そうだ、そうだ! (ビゴ)
2005-05-19 21:45:50
皆様、コメントありがとう~~



そう絶対にイヤダよ。

店の呼び込みも、お客さんでいいのにって思う。

「奥さん」と言れると、心の中では「違うもーん」とか思い、だからムシ。



でも、私も、ある程度高齢の人には「おばーちゃん」って言ってる、きっと。名前知らない時にはそうなってしまうかも。



トラ子さんのご両親は春山社長のとこなんですね。

TVでも新しい所が紹介されていたけど、すっごくキレイでした。

絶対、社長に直談判したほうがイイ!!あの社長なら聞き入れてくれそうな気がする。

ファイトー

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