このふたつの手と 足と 心を紡いで
できることをやる
情熱より、同じくらいの冷静さを持って。
ニュースで、知った。
この極限状態の中、
人々のため自分の職業を全うして命を落とした女性のことを。
しかし、ただただ涙しても、全く意味がない。
祈ること。そして手を 足を 使うこと。
できることを
すみやかに行動に移すのみだ。
わたしは被災の経験はないけれど、
1年前、いろんなものを失って、
多くのひとの気持ちに助けられた。
それまでの私は、
人の優しさを 知っているつもりでいた。
でも本当に困って初めて
本当に 理解できたような気がする。
そしてその時、
今まで自分は いろんな場面で
愛をもって行動できていただろうかと思った。
まずはできること。
日本赤十字社に送金しようと
郵便局へ行ったとき
ちいさな小さな郵便局に
わずか数分滞在しただけだったが
何人もの人が 同じように送金しようと用紙を記入していた。
極限状態においては
悪意も愛情も 同時に急速に表面化する。
テレビやネット世界に、
震災を利用する悪意の何かの存在。
しかしリアル世界の 日常のなかには
きっと それよりはるかに多くの 人々の愛が存在する。