ダイスを転がせ

先週末に、京都のシルバーウイングスというライブハウスに出演したのですが
このブログの読者の方が他府県から来てくれました。


このブログ、気づけば１８年くらいやっているのですが
今はブログよりもSNSの時代になりましたね。
SNSを見てライブに来てくれる方はいはりますが
ブログだけを見てライブに来てくれた方は初めてでした。

わたしたちのバンドは、YouTubeに動画をアップしていなく、
顔写真も、あまりはっきり写っているものはおそらくブログにはアップしていないのです。
顔もはっきりわからず、どんな音楽やっているかもわからないというのに
ありがたいことです。


当日はライブハウスにいても
お互い顔がわからないので、まずは会えません。

わたしたちのバンドの出番が来た時点で
「ああ、このギターの人なのか」とあちらは私を判別され

こちらは、ライブ後に向こうからお声をかけていただくしかないというシチュエーション。


もしも、わたしがライブ本番ですさまじくひどいギターを弾いたり
MCで戦慄を覚えるほどのキモキモ感を放っていた場合

あちらは失望され
終演後、わたしに声をかけずにサッと帰ってしまうことも可能(笑)

それはそれでおもしろいですが
無事、お声がけくださり対面しました。

ブログを良いと言ってくださるのなら
もしかして、似た趣向があるかも？と思い
どんな本を読まれますか？と尋ねてみたら
やはり好きな作家に共通点アリ。
小説を書く方とのこと。
とても穏やかな、ええ空気感の方でした。


それにしても思ったのは
この、なんというかタンブリング・ダイス感。

なんか知らんけど見に行ってみようというその感じ。

しかも文章だけを見てライブに行くという、その変則フリーダム感！


わたしも高校生の頃は
バンドの名前だけを見て、「よさそうだ！」とよくライブハウスに行き
中古レコード屋で、ブルースのレコードをジャケ買いしたりしていた時期があったけど

今はネットで何でも情報を得られてしまうから
なかなかそういうことをしなくなりがちです。

なので、そんな感覚を久しぶりに思い出し、ええなぁと思いました。
わたしもそういう感覚をなくさずにいたいものです。