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公開中の映画
「人間失格/太宰治と3人の女たち」
を観ました。
映画でも太宰、
期待を裏切らない
ロクデナシっぷりでした。
太宰好きの人が
「まるで自分の事が書かれているみたいだ」
とよく言うのは有名な話で
わたしも10代の頃なんかは
そんなふうに感じ
拳を握り、涙して
何度も読んだものだけれど。。
なのに!
大人になった
現在のわたしったら
「こんなダメ男に尽くして耐えるなんて…正直ナイわぁ」
なんて冷静に思っちゃいますw
でも、やっぱり太宰
憎めないんです。
一見、太宰が女たちを
ひどい目にあわせているようでいて
実は、女たちは全員
自分の欲しいものを
最終的に、確実に太宰から奪っている。
女に押し切られ、
どんどん人生の舵を取れなくなってゆく
ダメンズ太宰さん。
弱さを取り繕いもせず、
加速し疾走する太宰さん。
コンプライアンス厳しい現代において
許されないであろうその生き方に
人々は、過去にひた隠しにした上に無かったことにした自分の弱さや
そのままでいたくても成長せざるをえなかった捨てた自分の姿を
そこに見るのかもしれませんね。