仕事帰りに左京区岡崎にやってきました。
開催をたのしみにしていた展覧会、
京都国立近代美術館の
「甲斐荘楠音の全貌」です。
18時までやっているのでありがたいです。
甲斐荘楠音を知ったのは30歳くらいの頃。
岩井志麻子さんの小説の表紙がきっかけでした。
会場に入り、本物を見た瞬間
圧倒され、空気をハッッと小さく呑みました。
美醜を併せ吞んだ人間の生を描いたと言われる甲斐荘楠音の作品に
どうしても惹かれてしまいます。
妖艶で、どこか確実に退廃的で、
美しい女性をモデルにしているのだろうけれど、
どこか生々しくて、美しく見えなかったりします。
一般的なうつくしさの中にはない、
人間の業というのでしょうか、
生命力を重厚に感じます。
そういうものに強く惹かれてしまいます。
絵画の展示の中に
甲斐荘楠音の直筆の文章がありました。
達筆すぎて全部は読めなかったのですが
「悪女と母性が重なり菩薩が見える」というような文章があり
とても印象に残りました。
この写真は
近代美術館の4階からみた平安神宮の鳥居と、雪に煙る東山です。
岡崎エリアは空が広くて、開放的です。
この冬は
京セラ美術館の「アンディ・ウォーホル・キョウト」展、
伊勢丹の美術館で、若手作家さんの「日本画新展」を見ました。
もうすぐ始まる「ミュシャ展」も行きたいと思っています。
わたしは、絵画やアートについて語れるような知識は全然ありません。
またオソロシイくらい絵心もなく、
とてもイラストが下手で
親しい人にはよく笑われたり、いじられています、、
そんな私ですが
絵を見ることは好きです。
女性は左脳が活発と言いますが
忙しい時、抱える問題が大きい時
余裕がない時、
疲れて、頭の中がことばでいっぱいになってしまいます。
そんな時に絵を見たくなります。
黙って絵を見ていると
弱った植物が水を吸い、みずみずしく生き返るように、
みるみる、あざやかに五感が戻ってくるような気がするのです
ことばじゃないもの
非言語の何かのチカラは大きいですね
絵が上手なギタリストって多いですもんね。
ギターと右脳はやはり関連あるのかも!